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キャンプ、平時、災害時、それぞれでEVが重宝する理由 【1/2】 楽しく過ごしながら環境を考えるきっかけづくりに。

2024年8月3日(金)~8月5日(月)の3日間、2泊3日で電気自動車を使ったキャンプ(以下#BEVキャン)を行ないました。2022年から主催し今年3年目で少し目指すものが見えてきたました。その説明をしながらなぜ私がこういったイベントを開くのかお話ししていきたいと思います。
これまでのキャンプと一線を画すのがこのキャンプ唯一のルール「CO2フリー」ということ。キャンプで使うエネルギーは全て電気自動車から取ることがルールです。内燃機の発電機はもちろんですがキャンプの醍醐味である炎、つまり薪や炭も使わないルールにしています。それはシンプルにエネルギー源を電気に絞ることで見えてくることが必ずあるから。タイトルでも触れていますが楽しみながらも環境問題へと意識してもらうきっかけづくりにすることが目指すべきことなのです。
※カーボンオフセットの観点からの薪に関するお話はこのキャンプでは適用しません。
※これまでの開催分レポ―トや取材記事などは文末に纏めて載せていますのでご覧ください。


①キャンプの3大嫌な事が無くなるのがBEVキャン!

さて、みなさんはキャンプされたことありますか?私自身は冬山などへもソロでキャンプ行ったりするいわゆるヘビーキャンパーの部類に入ると思います。結婚後は一緒に行ってくれないのでそういったのはやらなくなり、ごく一般的なキャンプになってましたがそれでもキャンプはやり続けてます。暦で言えば20年程度でコロナと多忙で激減しましたがそれまでは年間30~40泊程度だと思います。
そんな私でも面倒なのは設営と撤収、そして火起こしです。そんなこというならキャンプなんてやめてしまえ!なんて声が聞こえてきそうですが事実なので。慣れていらっしゃる方でも面倒と感じる人は少なくないのではないでしょうか?それが年に一、二度で2泊程度しかキャンプしない不慣れな方だったら面倒ではなくただただ大変だったりします。キャンプ場について設営で日が暮れてそこから火起こしして調理して、食べられる頃にはもう日もどっぷり暮れて・・・なんてよく聞く話ですよね?

うちのスタッフ用のテントを設営しています。この時すでに18:00過ぎ、すっかり忘れてましたw
昼過ぎに着いていればいいですが観光して夕方にキャンプ場着いたらまさにこの状況に。

4~5人用とわりと大型ですがこのタイプは慣れていると一人で15分もあれば設営できますが結構高価で年に数回程度のキャンプだと憚る値段だったりします。しかしお手軽価格なものは設営の手間などは考えてつくられていることは少なく強度を出すためにポールが多かったりそれ自体も使い難いものであることが殆どです。なのでなおさら大変ということです。
これが電気自動車キャンプ、BEVキャンでは無くなります!
まず設営ですが今回もオーナーさんの中に居ましたがエアフレームテントと言われる空気で膨らますタイプのテントがあります。日本ではまだ少数派ですがこれは非常に便利です。
キャンプ場に着く→広げる→空気入れる→立ち上がる
以上です!ポールありません!!そして電動ポンプ使うので広げてポンプ繋げたら勝手に膨らみ出来上がります!!!テントのサイズにもよりますが時間にして5分~10分で完成します。設営完了です。
その後で火を起こしま、、、せん!

IONIQ村ですがここで灯る明かり、冷蔵庫や調理器具など全て車から電源取ってます。
赤丸がV2Lアダプターでこれを介して1台当たり1500wまで取り出せます。


EVからコンセントを出してIHやホットプレートでお料理始めればOKです。我が家はオール電化住宅なので家と変わりませんし、フライパンなど家の調理器具もそのまま使えます。なによりスイッチオンですぐに調理開始、素早く食事に移行できるのはBEVキャンでないと得難いものだと思います。後片付けもスイッチオフであとは洗うだけ。消火やその後の廃炭の処理は必要ありません。
設営同様に撤収も空気抜けば萎みますのであとは畳んで積むだけ。少し設営より時間かかるかほぼ同時間で完了します。

②小さな子供連れなど若いファミリー世代にオススメな理由は”楽”&”学び”

「苦労や不便も楽しい」は私も理解しますが本人以外は楽しくないかも?特に女性は嫌がる傾向が強く、子供は飽きたりしますし理解されずに極論時間の無駄で徒労に終わるかもしれません。前述しましたが3大嫌なことを楽しむのもスタイルですがそれらを極力無くし時間も自分のエネルギーも家族との時間に使えるのがBEVキャンのスタイルで醍醐味といえます。
さて、これで醍醐味の”楽”を手に入れました。これは「らく」から読みを変えて「たの-しい」へそのまま繋がります。これまでにかかっていた時間を省けたことでその時間を今度は楽しいと学びに活かす事が出来ます。

名前忘れてしまいましたが木の棒を使って倒すゲームしてました。
大人も子供も盛り上がって楽しそう。

なにも勉強しろと言ってるわけではないんです。自然の中でしか得られない経験や体験をして欲しいのです。写真のように画面越しではないアナログなゲーム、虫の観察、声を聴く、捕まえる、植物でも同様です。はたまた風の音を聞く、その風の発生メカニズム?天候?都会に居ると気にも留めないことが自然の中では大きく感じることができるはず。それは自分が自然の中に溶け込んでいるからです。

そんな時間を過ごしながらほんの少しでいいので環境の事に目を向けて下さい。これを読んでいるのは大人の方が多いでしょうからお聞きしますが自身のお子さんやこれから授かる子供に今の環境で良いと思えますか?基本的には子供を残し先に逝くことになると思いますがその残した後の世界に不安はありませんか?全くないと言える大人は少ないとおもいます。だからこそ、このBEVキャンだから作れた”楽”の時間を有効活用してお子さんと考える”学び”の時間に充てて欲しいです。ちょっと小難しくなりそうなのでこれ以上の学びに関しては次回、次章に回します。

閑話休題
話をBEVキャンに戻して、ファミリーにおススメなのは空調が使えるという事も理由の一つです。今の時期で言えば熱中症などの逃げ道や対策が出来ます。大人も子供も危険が迫ったときに車内に行けば安全にクールダウンすることができます。
暑いにしても寒いにしても車の空調が使えるということは非常時にとても頼もしい存在となります。内燃機関車もエアコンはもちろんついていますがアイドリングが必要なので基本的にキャンプ場では使えません。
そうそう、今回のBEVキャンで参加者のママさんが事務局に置いていたみんなのポットを利用してこう言ってました。
『子供のミルクを温めるのに電気使えるの嬉しいです』
なるほど。電気ポットなら温度調整や保温も思いのまま、普段の家庭と同じように提供できますね。私は子供いないので全く気がつきませんでしたがこんなところでもBEVキャンがファミリーへおススメできる事がわかりました!

③BEVキャンから再考するEVの有用性

さてこれまではおもにキャンプの前後、途中の過ごし方などにフォーカスして楽と楽しいを伝えましたがこの後は”学び”に焦点を当てていきます。平時と非常時にも言及しますがこれまでが少し長くなってるので次回へ持ちこします。
・実際にキャンプでどのくらいの電力を使っていたの?
・それって家庭の電力に置き換えると?それが節約になる?
・非常時にEVが活躍するわけ
このあたりを二部で書きますのでどうぞご覧ください。

二部へはこちらからそのまま飛べます。

#BEVキャン に関する過去の関連記事などは以下からご覧ください。

2022年
EVSmart 参加レポ

2023年
Hyundai Mobility Japan 公式HP掲載
EVSmart 参加レポート

2024年
Hyundai Mobility Japan 公式HP掲載 
WE OWN IT - EV SUMMERCAMP 2024 | ヒョンデ
EVSmart 参加速報レポート① by木野龍逸氏
EVSmart 参加レポート② by寄本編集長
EV総合研究所 ロケハンレポ
WEB CARTOP 取材記事  by TEXT: 佐橋健太郎氏 / PHOTO: 和田清志氏
carview 掲載記事 
YAHOOニュース 
KCB( Korean Car Blog)
WRD ※筆者の皮革事業にフォーカスしそこから派生したBEVキャン動画となっています。

これら以外にも #BEVキャン でSNSを検索して頂くと電気自動車オーナーが実際にキャンプしてる様子や感じた事を発信しています。イベント以外の模様もチラホラ出てきていますのでSNSで検索してみて下さい!
気が早いですが来年もよりパワーアップし沢山の楽しさと環境を考えるための機会創出の場として企画しますので今後もBEVキャンにご注目下さい!

EV Summer Camp 2024 

主催 
IONIQ OWNERS QLUB

特別協賛 
Hyundai Mobility Japan / EV Owners Club

協賛
EVごはん / ニチコン株式会社 / EV充電エネチェンジ / EVSmart by ENECHAGE / STRAYCATS / TENT MONSTER / RayDa / 株式会社ソマウッド / CONCIERGE SYSTEMS / Samtopia / 1008株式会社
※申込順、敬称略

運営STAFF 
Kume Ayumu / Yoshihito Kodera / Ryo Tano / Youichi Sugimoto / Takatoshi Ishikawa / Manabu Oizumi / Ryuichi Nagashima 

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