それは突然やってきた
それは突然やってきた
前回の記事を書き始めた5日後、事件は起きた。突然全社員が招集され、希望退職についての説明があったのだ。業績が厳しいことは分かっていたが、まさかここまでとは、、、と同時に、ちょうどいいタイミングかな、とも。他社と比較すると条件は各段に悪いが、これが自社にとってのMaxだということ。欲を出したらキリが無いが、もう、これでいいんじゃないかな、とも思った。
思考は整理出来ていたので、すぐ上長に連絡し事情を説明。前々から転勤含めたイレギュラーがあるかもしれないと話していたので、話は意外とスムーズに進んだと思う。経済面のことを心配してくれたが、そこは既に家庭で合意形成済。とにかく会社にとって迷惑を掛けたく無いことを繰り返し伝えた。退職という形を取っても、他の形で関わる方法もありそうだ。無かったら無かったで、別の方法を考えよう。
母にはジャブを打っていたが、いいんじゃなーい?と軽い返答。彼には「突然ですが、年度末で退職すると思います」と送ったら「突然ですね」と。そりゃそうだ、つい先日までうじうじうだうだあーでもないこーでもない言っていたのだから。簡単に事情を話すと「了解、それは任せた」ありがたい。心身共にきつくなった時に、頼れる相手がいるというのはこんなにも安心感のあることなんだ。感謝の気持ちでいっぱいになった。
帰宅してから経緯を話すと「分かった」。聞かれたのは「貯金は?」。「とりあえずすぐに動かせるのは退職までに200になる予定」と答えると「たくさんあるね、分かった」以上。決めたことは応援してくれるスタンスなのがとてもありがたい。私の収入が減るので家賃だけが不安、と伝えたら「引っ越すか」。私は小学生の時に賃貸→戸建て→上京のため1DKへ→今なので、記憶にある引っ越しは2回だけ。一方彼は進学→就職→出向→戻る→今なので私よりもフットワーク軽く捉えているようだ。いずれにしても上手くいきそうでほっとした。
元々引っ越しは検討していて、引っ越し先の目星も付けていて、何となくきっかけが無かったのだが、これが後押しになってくれる気がしている。候補地は高校時代の親友と同じ路線、大学時代の親友の義実家と同じ最寄りと願っても居ない条件なのだ。これからのことを考えたら、相談しやすい相手が身近に居てくれるのはとてもとても、とても心強い。私が今の収入で働けるうちに少しでも安価なところに引っ越したいが、しばらく彼の仕事が忙しいので内見が難しいはず。
さてさて。考えることは山ほどある。後輩のこと。私を指名してくれている取引先のこと。これ、、、引き継げるのか?そもそも他の形で関わらせてもらえるのか。これがダメだったら、高校生以来の無職だぞ?だが不安は無いに等しい。年収×1.5年分くらいの貯蓄はある。失業保険ももらえるだろうし、資格もある。彼はパートでもいいと言ってくれている。ああ、来年まで責任を持って、と言っていた各所はどうしようか、、、考えることは山ほどあるが、これから時間も山ほどできるかもしれない。
書いて思考を整理する習慣があるので、前の記事同様また整理してみる。
残っている有休は20.5日。入籍休暇は3日。合わせると約23日。希望退職の期日は年度末。ということは、3月を丸々休暇にしてもいいわけだ。こんなにゆっくり出来るのはいつぶりだろう。あとやっておくことは、、、福利厚生で使えるものは、、、と思ったが、特に思いつかない。年のため取得してから手続きを怠っていた資格の手続きを進めておこうか。こんなものだと思う。
失業保険を計算したところ、会社都合となることもあり210日間貰えるようだ。月にすると約17万。家賃は厳しくても自分の端末と、家庭の食費・日用品くらいは何とかなるかもしれない。週20時間までの就労は可らしいので、MAXまで使えば、、、うん、意外と何とかなる。(このあたりはもっともっと調べないといけない。勉強勉強。)
引き継ぎ、、、コロナのてんやわんやの中で始めた事業だから、私しか分からないこともとても多い。そもそも取引先等人脈は前社から引き継いだきたものもあるから、かなりややこしい。これは後輩に引き継ぐのは難しいから、上長に渡す方がいいのかな、、、あとはどこでこれを始めるか。これもまた難しい。挨拶出来るのかなあ、、、
事態が急展開を迎えてんやわんやだったが、なんだかよく眠れた気がするし、昨日の自分はとても機嫌が良かった。私の機嫌が良いと彼の機嫌もいい。散々ふざけた夜だった。これからどうなるかは分からないが、いきなりカウントダウンが始まったことは確か。あと数か月、何を遺せるか日々思考していこう。