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前屈の思い込み

7月3日(金)雨

本日はパーソナル1名、グループ2レッスン、オンライン1レッスンでした。

前屈がうまくできない時には下肢のストレッチをして、体を柔らかくする傾向にあります。
前屈がうまくいかない理由をハムストリング(裏腿)あるいはふくらはぎなど下肢の裏側に委ねがちですが、そこばかり気をとられるとバランスの悪い身体を作ってしまいます。

前屈の姿勢は下肢の裏側だけでなく、背面全てが伸びる形です。

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前屈写真を2枚用意しました。

1枚目は手がベタっと地面についていて、2枚目はなんだか固そうです。
一見1枚目の方が綺麗に見えますが、こういうところも着目します。

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そう、脊柱です。
女性によくありがちなのが、股関節をたたむ柔らかさはあるけど背中が固い。
一方、股関節が固い(下肢の背面の筋肉が固い)ことによりお腹を引き上げ脊柱をまるめることでなんとかしようとするのが男性にありがちなパターン。

体の柔らかさは、どうしてもハムストリングやふくらはぎの固さをどうにかしないと・・・という心情が働きますが、それだけではないのです。
その部分の柔らかさを追求すると、例えば反り腰になりやすい身体になります。

逆にハムストリングやふくらはぎが固ければ、肩や首が力んだり足がつったりしやすくなります。

なのでバランスが必要です。

下肢の柔らかさがある方は脊柱の意識、
脊柱でなんとか前屈している人は下肢の筋肉の柔らかさを意識、
それぞれ苦手な部分を補うことで本当にしなやかでケガをしにくい身体を作ることができます。

じゃあどうすればいいか?
一つオススメの前屈方法があります。

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壁を背に立ちます、踵と壁は3cmほど空けます。

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バンザイをした状態から前屈を開始します。
その際、バンザイは崩さず耳の横に常に腕がある状態で実施します。

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爪先側に体重がかかり、体が崩れそうになりますが踵にも体重を残しておくことでお腹に力が入り、お腹が引き上げられ背面の屈曲が生まれます。

この姿勢だと、踵から背面全てを通って指先まで伸びている形になるので下肢のストレッチと脊柱の伸びが両方生まれます。

最後は脊柱を1つずつ積み上げるように身体を起こして最初の姿勢に戻ります。


ただこれ、実際にやってみるとかなり難しいので最初のうちは踵と壁の隙間を広めに設定し、少しずつ縮めて実施してみて下さい。


前屈=脊柱と股関節の協調性 

今回の結論です。

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