海を見よう
「海は広い」という言葉を使うなら、
海を見ておかねばならない。
潮の香りをたっぷり含んだ海風を全身に浴び、
くるぶしあたりを何度も洗い流す波の心地よい音と温度を感じながら、
水平線をじっと眺めて、その彼方に想いを馳せ、
そこからは決して見ることのできない水中生物の営みや
海底世界の神秘を想像しておかねばならない。
そんな人が言う「海は広い」からは、実に豊かな意味合いを感じるものだ。
全身で感じ、全霊で心を動かした者だけが
それを語ることができるのだ。
大海を語るなら
海を見よう
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