最近の記事

怒り

自然から生まれた 人類でありながら、 自然の怒りを感じられなくなっているかもしれない。 悲しいかな、 それは間違いなさそう。 少なくとも、 感じられる時に感じておくことぐらいは 怠ってはならないような気がする。

    • 初耳率100%だった「あいさつの理由」

      心をつなぐためとか、心に近付く手段だとか あいさつの理由はよく耳にするのだが、 どれもこれも、抽象的な説明や定義が多い。 これまで出会った若者全員に初耳だった私の説明を ここで紹介したい。 私は高校の教員をしている55歳。 若者の発想は常に私に教訓を与え、 常に私をアップデートしてくれる。 そのおかげか、初対面の人々からも、生徒からも 髪の毛が少ない外見とは裏腹に 決まって40代だと言われる。 この職業に、そして何より共に学校生活を送る 若者に感謝せずにはいられない。 し

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      • 意志

        意志のない石は 転がり ぶつかり 砕かれ 流され 粒になり 風にさえ飛ばされるまでになる 微動だにしなかったかつての面影など もうどこにもない 飛ばされぬよう、飛ばぬよう 意志を持って生きよう

        • 木守り

          もともと、人に好かれるために大きくなったわけじゃないが、 自分1個だけは枝に残され、人の手に渡らない。 そして他の何者かの糧になることになった自分は「木守り」。 落ちて朽ちようが、 他の何者かに食べられようが、 次世代の糧になれるなら、 それが本望、 それが本分。 だから居場所は 店先でも、枝でも、そして地面でも構わない。 ひたすら甘く、紅く、堂々と、 最後まで「りんご」を全うするために育ったのだ。

          light

          一点から放たれた赤い光は、 暗闇の中でぽつりと輝くだけ。 しかし、色を持たぬ水滴は 自分が光らぬ代わりに、その赤い色に染まり 赤い光を増幅する。 自ら光らないと 他の色に染まる。 自ら光らないことを「中庸」と言うのか? いつの間にか、知らぬ間に、 ギラついた真っ赤な光を増幅していることが あるかもしれないのに…

          海を見よう

          「海は広い」という言葉を使うなら、 海を見ておかねばならない。 潮の香りをたっぷり含んだ海風を全身に浴び、 くるぶしあたりを何度も洗い流す波の心地よい音と温度を感じながら、 水平線をじっと眺めて、その彼方に想いを馳せ、 そこからは決して見ることのできない水中生物の営みや 海底世界の神秘を想像しておかねばならない。 そんな人が言う「海は広い」からは、実に豊かな意味合いを感じるものだ。 全身で感じ、全霊で心を動かした者だけが それを語ることができるのだ。 大海

          海を見よう

          こうありたい

          私たちにできることは小さい。 それでも、 自分ができることさえ全うしていれば、 埋もれていた自分が顔を出し、 外の世界へ光を放ち始める。 無理にギラギラしなくたって ちゃんと誰かの心と足もとを照らし、 ちゃんと大事な存在になる。 そうして待っていれば、そのうち春が来る。 大事なのは、 小さくても灯り続けること。

          こうありたい