【26歳、5回目の転職活動中】〜公務員を目指すが〜

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↑の記事では私がこれまで転職を繰り返して、現在は正社員を目指して活動をしていると載せた。



私が通っていた高校は2年生になると
①進学コース②就職コース③公務員コース の3つに大きく分かれる。
私は最初から②就職コースを目指していたわけではない。私が目指していたのは③公務員コースだった。

そんな私は高校卒業後に新卒採用で大手企業で正社員として働いた。しかし最初から一般就職はしようとはせずに、公務員を目指していた。

公務員を目指したきっかけは、安定した生活を送りたい、親が公務員だったからだ。理由なんて今考えても大した理由ではないから「どうしても公務員になりたい」という訳ではなかったと思う。

公務員の中でも役所関係は目指しておらず、志望していたのは警察官、消防士、自衛隊だった。

実際に高校2年生になったタイミングで公務員コースに入った。公務員コースに入ったと言っても大きく高校生活に変化がある訳ではない。毎日、朝補習が40分あるだけだった。公務員コースは20名程度だった。

勉強は出来る方ではなかったが平均より少し上程度だったので、公務員授業はついていけた。

公務員コースが始まった当初は朝補習のために、早起きすることが嫌だったが段々と慣れてきた。そして夏休みも部活と両立しながら補習に通った。



そしてとある日に公務員を諦めないといけない大きな事件が起きてしまった。


私は夏休みに部活が終わり友人3人と帰宅していたときだった。どういう話の流れでそうなったのかは分からないが、「色(カラー)」についての話になった。

私は私たち4人とすれ違った車を指差して『今の「黒」の車ってさ〜』と話を始めると、友人から『アレは「黒」じゃなくて「紫」だよ』と言われた。

私はどう見たって「黒」に見えるのに友人3人は「紫」と言うのだった。その後友人からクイズ形式で『あの車何色?』と言われ、答えたが友人と一致しないことがあった。その友人とは中学生からの仲なので、冗談を言っているかどうかが空気感で分かるが、茶化している訳でもなく本当のことを伝えている空気感だった。

人と違った色が見えるが、全ての色が皆んなと違って見える訳ではない上に、これまでの支障があった訳でもないため気にしていなかった。

そして数日後に、そういえばこの前このことあったな程度に、母に友人と見える色が違った話をした。
母は公務員をしていたため、志望する公務員によっては、色弱色盲の身体検査があるからと心配され、一度病院に連れて行かれた。

病院でやることは、10枚の色カードをグラデーション通り(薄→濃)に並べることだった。
色カードの裏面には番号があり、その番号が1から10に順番通りにするということだ。

私がやった結果は、両端は合っていたがその他は順番通りになっていなかった。何度かやったがその結果「青色」「黄色」が揃わなかった。そして診断の結果「色弱」と言うことだった。

周りの大人のサポートをあり、念の為に自衛隊駐屯地内にある、学校で言うと保健室的なところでもやったが同じ結果だった。

その自衛隊の方が言うには、自衛隊や警察になるには身体検査があり、勉強や運動ができても「色弱」と診断されれば、採用はされないとのことだった。実際に公務員試験を受け、身体検査で「色弱」と診断され採用されなかった人も多くいるようだ。

ただ自衛隊、警察で実際に働いてる人の中に「色弱」の人もいるとのこと。私の友人には、自分が色弱と分かってはいたが公務員になりたくて、その上で公務員試験を受けた人もいる。その人はというと、身体検査で私のように色カードをグラデーション通りに並べる際に、たまたま監視する人が席を外したそう。その間に裏面を見て番号順に並べ、無事に公務員採用された。
その友人は高校で同じクラスで、昔から「持っている」人だった。

私が色弱と診断された数週間後に、公務員コースの前期を終えた。前期を終えたタイミングで公務員コースから外れることはOKだったので、前期を終えたタイミングで私は公務員コースから外れた。

公務員の中でも警察官は一次試験が早かった。友人の中には長崎、福岡、京都など様々な地域に行き試験を受けに行き、一次試験で受からなかった人の中には、その段階で公務員コースから外れる人もいた。

公務員コースが始まる当初は20名程度いたが、後期が始まるころはおそらく半分近く辞退者がいた。

私自身、当時は「公務員にどうしてもなりたい」という強い気持ちはなかった。そのため色弱と診断されて、すぐに公務員を辞退した。全く落ち込むことはなく、むしろ当時から笑い話にしていた。


〈公務員という進路を断たれた後の進路選択〉
私は前期を終えたタイミングで公務員コースから外れた。
その後の進路は、大学進学ではなく就職を選んだ。
当時の考えていることは分からないが、特に学びたいという気持ちにはならず就職を選択したと思う。今思うことは、学びたいことが無くても大学に進学しておけば良かったなぁとも思う。

高校生の頃は「高校卒業後に就職した人は進学した人たちより”社会経験”が豊富になる」というようなことをよく耳にしていた。当時はその言葉について「そうなんだ」くらいにしか思わなかったが、今は違う。

大学や専門学校、短大に進学したってだいたいの人はアルバイトを始める。(私の通っていた高校はアルバイト禁止だった)
正社員とアルバイトは責任や仕事量が違うかもしれないが、進学した人もアルバイトを通して”社会経験”をする。
30歳になった地点で、高校卒業後に進学した人と就職した人の4年間は、”社会経験”という視点で見ても大差はないと思う。
だからこそ私は大学に進学しておいても良かったかなと思う。

後悔とまでは思っていないが、時々そう思うことがある。
ただ過去には戻れないのでスキルや経験という今持っている武器で戦うしかない。


話はだいぶ逸れたが、私は公務員を目指していた。
まさか私が色弱で公務員の道を断たれるとは思わなかった(笑)
これからも良いことも悪いことも予期しないことが起こるだろうから、今できることを今やりきろうと思う。

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