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サザン・ビスケット(Southern Biscuits)
ツイッターに、うちの夫が作ったビスケットのレシピを書いたら、すごくたくさんの方にシェアされました。サンクス!
あちこちでマトメもしていただいて、今更な感はありますが(笑)、自分のノートにも(主にツイートを並べて)まとめておきますね。この記事の最後のほうには、追加した内容もあるので、ぜひ読んでみてください。
我が家のパン職人が、また何やら、極めました。
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
これはアメリカでは、サザン・ビスケット(Southern Buiscuit)と呼ばれるパンの一種、南部料理です。ケンタッキーフライドチキンについてくる、あれです。味、食感、高さ、どれをとってもプロの仕事。
作り方を見てたので、以下にレシピを書きます。1/ pic.twitter.com/Rsxrxcr3ZR
このレシピのいいところは、材料がたった2つでできちゃうことです!もちろん、バターを使ったり、粉をふるったり、バターミルクを使ったり・・・手間かけて作ろうと思えばいくらでも丁寧にできますが、このレシピでは、たった2つの材料をボウルでザクザクまぜて型抜きして焼くだけ。
粉とクリームの割合を1:1にするだけなので、1カップづつで少量つくってもOKとのこと。
簡単だけど、とても美味しく、しっとり、できあがります。
材料:
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
① Self-Rising Flour 3カップ
② 生クリーム(Heavy Cream) 3カップ
以上です😃
Self-Rising Flourというのは、最初から、ベーキングパウダーが入っている小麦粉です。生クリームの油脂を使うので、バターは要りません。 2/ pic.twitter.com/k2pCTT8Emc
作り方:
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(1)オーブンを450℉(230℃ぐらい)に温め、中には、厚い鉄でできたスキレットを予め入れておきます。
(2)上の材料(粉とクリーム)を大きなボウルに入れて、スプーンで、ザックリ混ぜる。ボロボロした出来上がりが重要なので、ミキサーは使わず、手で混ぜてください。こねすぎないこと。3/ pic.twitter.com/cZWmQLar68
(3) 台の上と麺棒に粉を振り、ザックリ混ぜた生地を置きます。生地は柔らかく、すごくスティッキー(sticky=手にベタベタ付く)ですが、大丈夫です。 4/ pic.twitter.com/I4jtDToApR
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(4) ベタベタなので手に粉をつけながら、ボウルから取り出す。生地の雰囲気としては、こんな感じ、というのがわかるよう、動画を撮りました。これを数回パタンパタンとたたむようにしてまとめます。まとめたら、軽く綿棒で厚さ1インチぐらい(2〜3cm)に伸ばします。手のひらで押して平くしても可。5/ pic.twitter.com/CMpCCjnTbR
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(5) 型でくり抜きます。缶詰めの空き缶を使ってもいいです。うちでは、直径3インチないぐらい(7cmぐらい)のを使っています。 pic.twitter.com/aA1zMbQ4NV
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(6) ドーの厚みはこれくらいです。上の分量から、ちょうど12個、できました。 7/ pic.twitter.com/AqdDvePIFT
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(7) オーブンで熱々になったスキレットを取り出し、12個並べます。こうして互いにくっつくぐらいにして並べてやると、焼き上がったときに「高さ」が出るのだそうです。フライパンに油はひかず、直接載せます。(上にバターを塗る人もいるけど、彼は何も塗らないんだって。)8/ pic.twitter.com/gwP1nBa3te
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(8) 20分後。出来上がりました!9/ pic.twitter.com/X8BSGK0jYf
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
(9) 網に載せて、粗熱を取ります。 pic.twitter.com/xPwkPeKLn9
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
バターとマーマレードを乗せて食べました!焼き立ては美味しいね!シンプルな味だから、何をのせてもOK。そのままでも好き。 11/ pic.twitter.com/Hdoj7zYwrS
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
Self-Rising Flourが入手できなかったら・・・
Self-Rising Flourは、アメリカのスーパーなら、どこでも売ってますが、自分で作るなら、以下の配合でよく混ぜて、振るいにかけてやればいいそうです。
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
*All Purpose Flour カップ1 に対して
*ベーキングパウダー 小さじ 1.5
*塩 小さじ 半分https://t.co/m4UzOXobvY
アメリカのAll Purpose Flourは、日本でいうところの「中力粉」だそうです。
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
ここに、アメリカでの呼称と、それに対応する日本の粉の種類が書かれています。https://t.co/MC1LMTYlLR
応用編① Biscuits & Gravy
半分に割って、炒めたイタリアンソーセージにベシャメルソースを加えて、かけて食べるという【肥満一直線】のレシピもあります。これも美味しかった。カロリーを考えてはいけない😅
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
12/ pic.twitter.com/60ARcNIrUm
サザン・ビスケットにソーセージ入りの白いソースをかける食べる南部のお料理は、Biscuits & Gravy と呼ばれて、ネットにも、いっぱいレシピが出ています。そのひとつ、たとえば、これ。https://t.co/VESamySSSc
— TrinityNYC (@TrinityNYC) March 25, 2022
応用編② Strawberry Shortcake
ストロベリー・ショートケーキ、と聞いて、日本のお菓子屋さん定番の、あの繊細なケーキを思い浮かべてはいけません。
イチゴに砂糖をいっぱいかけてシナシナにして、激甘のイチゴをビスケットの上にいっぱい盛り、さらに、ホイップクリームをこれでもか!と乗せていただきます。
これも以前、紹介したこと、あります。
ケンタッキーフライドチキンの、あのパンみたいなやつを、半分に横切りして、その上に砂糖につけて甘くしたストロベリーを載せて、ホイップクリームをかけると、アメリカ風ストロベリーショートケーキの出来上がり。https://t.co/G0q0xzTF0l
— TrinityNYC (@TrinityNYC) July 12, 2021
我が家でも、ときどき作ります。
夫の作品。アメリカの伝統的デザート💕
— TrinityNYC (@TrinityNYC) July 12, 2021
ビスケットを焼いて、半日砂糖に漬けたストロベリーを載せ、ホイップクリームをガッツリ乗せる。甘くて美味しい。カロリー爆発。 pic.twitter.com/fck6YBWYUA
アメリカのストロベリーショートケーキを、ビスケットで作るべきか、スポンジ(あるいはエンゼルフードケーキ)で作るべきかは、全米を巻き込む大論争ではありますが(大げさw)、私の知る限り、北東部では伝統的にビスケットを使うのが基本レシピと思われます。
アメリカのスーパーマーケットなら、どこでも、「ショートケーキ・カップ(Shortcake Cups)」なる、手のひらサイズの小さく丸いスポンジも売られています。
![](https://assets.st-note.com/img/1648355950287-mRqF42uZMG.png?width=1200)
ビスケットの代わりに、このカップに甘々のストロベリーの砂糖漬けを詰めて、ホイップクリームを載せて、デザートにすることも、よくあります。
Biscuits と Scone の違い
日本語のYouTubeをみると、「スコーン」としてビスケットそっくりのものがよく紹介されてるようなのですが、ビスケットのような見た目のスコーンは、わたしの義母は、イングリッシュ(英国風)スコーンと呼んで区別してました。
アメリカでは、「スコーン」というと、Biscuitsより固めで、もっと乾いていて、パサパサボソボソな食感です。また、ビスケットの基本は生地が薄い塩味でプレーンな味なのに対して、スコーンには生地自体に甘味があり、表面に砂糖がかかっていることもよくあります。
さらに、アメリカン・スコーンは、カタチもたいてい下の写真のように三角形をしていて、ビスケットとは見た目からして違うことが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1648355129714-MTMA4w6bvz.png?width=1200)
スコーンのレシピ:
アメリカで「Scone Pan(スコーン型)」として売られてるのが、そもそも、こういう形なのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1648354028130-IpeNpIKcmR.png?width=1200)
このスコーン型の写真が紹介されてたレシピページ。レモンとバターミルクを使う。これもおいしそうです。
近く、スコーンも、つくってみよっと!Enjoy!