MMD用語解説①(準備物編)
今回から、MMDの用語を解説していきたいと思います!上の画像に登場するものに加え、音源からモデルまで丁寧に解説していきます!
紹介する順番ですが、私が準備する順番に紹介していきます。もちろん、どの順番でもいいんですが、個人的にはこれが一番準備忘れが少ないです。
1.音源
MMDでは、wavという拡張子の音声ファイルを使用します。というより実は、MMDはwav以外の音声データは読み込めません。
拡張子というのは、「○○(ファイル名).wav」のように、最後に.~という形式で書かれています。
音声ファイルの入手、wavへの変換、MMDでの読み込みなどについては、別の機会に解説します。すみません。
MMD界隈では、音源と呼ぶ方が多い気がします。基本的には、楽曲や歌ってみた、ボカロカバーなどの音声データを準備します。
もちろん、静画の場合には用意する必要はありません。
2.ダンスモデル
サムネイルからダンスモデルだけ抜き出すとこんな感じ。
今回お手伝い頂いているのはトミタケ式速水奏です。
ダンスモデルにはこういった人型から、
こういった人っぽくないものも含まれます。(画像は茶飛沫式ぴにゃこら太)人型以外でよく見かけるのはポケモンですね。
MMDは、MikuMikuDanceの略なので、ドラマなどに使用されてもダンスモデルと言います。また、単に「MMDモデル」と書いてあるときは、大体このダンスモデルのことを指します。
基本的にMMDは、こういったダンスモデルに動きをつけ、ダンス動画や紙芝居、ドラマなどを作ったり、ポーズをつけてオリジナルの画像を作るのが目的のツールです。
ダンスモデルは動画/静画の主役となりますので、 「○○に~踊ってほしい!」「この曲○○に合うかも?」みたいな感じで大体音源と同時に決めます。
形式は、pmx,またはpmdとなっております。※形式≒拡張子
3.モーション
自分の動画を張ってます。宣伝じゃナイデスヨ…。
モーションとは、モデルに動きを与えるデータのことを指します。
モーションは、大きく分けて5つが存在します。
ダンスモーション・・・上の動画のような、モデルを踊らせるモーション。
日常モーション・・・歩く、走るなどの動作モーション。
カメラモーション・・・MMDのカメラを動かすモーション。ダンスモーションに同梱されることもあります。
表情・リップモーション・・・モデルのモーフを設定するモーション。ダンスモーションに同梱されることもあります。
エフェクトのパラメータ・・・エフェクトの設定をするためのデータ。エフェクトに同梱されていたり、有志が配布してくれたりします。
上記5つを1つの作品内で使うことはまずないと思います。ダンス動画の場合、最低でもダンスモーションさえあれば動画は作れます。
4.ステージ(モデル)
今度はサムネイルからステージだけお見せしています。(はまち式秘色ステージ)
全体だとこんな感じ。綺麗ですよね。
ステージモデルは、単にステージ、と呼ぶことが多いです。
ステージには、今回紹介したステージのような屋内から、
こんな風に、街のような屋外も存在します。(くらこ式街角ステージ)
ステージは、モデルによってサイズが全然違います。モーションによってはステージ外に飛び出してしまうこともあるので、複数候補を用意しておくのがおすすめです。
また、ファイルサイズも凝ったものほど大きくなります。PC等の環境によっては読み込めない場合もあるため、特にステージは複数候補を用意した方が良いと思います。
形式は、pmx,pmd、またはxです。
5.スカイドーム
実は、先程のステージの外にこんなモデルを置いていました。(azyazya式スカイドーム11)この画像だと分かりづらいですが、実際は巨大な球体です。その中にステージやモデルを入れます。
屋外や、屋内だけど窓がある、というステージの時に用意します。
スカイドームは、夜や夕方などの時間、夏や秋などの季節を表現できるので重宝します。
また、中には回転することで雲の流れを表現できるものも存在します。
形式は、pmx,pmdまたはxです。
6.アクセサリ(ーモデル)
次はアクセサリです。(画像は1010式ハートサングラス)
こちらは人によって呼び方が違います。アクセサリ、アクセサリー、アクセサリーモデル、といろいろですが、特に正解はありません。
アクセサリは、ダンスモデルに装着して使うモデルです。
上述のような眼鏡や、ピアス、マスクやインカムなどが含まれます。
こちらは必須ではなく、動画や静画に応じて使うか使わないかを決定します。個人的に多い使い方は、同じアクセサリの色違いを複数ダンスモデルにつけて統一感を出す、という方法です。
同じジャンルのモデルでも、モデラ―さんがバラバラだと雰囲気が変わってくるので、それを抑えるために使います。
他にも、インカムをつけて歌ってる風にしたり、アイデア次第でいろいろ使えるので、余裕があれば使ってみてください。
7.オブジェクトモデル
ステージの一部だと思ったかもしれませんがオブジェクトです。(とりそば式背景アクセセット)
オブジェクトも必須ではありません。ステージが寂しいときや、演出で使う場合が多いです。
また、ステージに追加用のオブジェクトが用意されている場合もあり、ありがたく使わせてもらっています。
こちらも、アイデア次第で面白くなりますので、いろいろと使ってみてください!
8.エフェクト
サムネイルの画像のエフェクトオフ版が上の画像です。大分雰囲気違いますよね。
これが、MMD最大の沼、エフェクトの力です。エフェクトはほぼ必須、と言っていいと思います。
エフェクトは、色味を調節したり、影を綺麗にしたり…と、とにかくいろいろな種類があります。モデルによって合うエフェクトがあったり、好みもあるため、各MMDerさんによって良く使うエフェクト、というのがあります。
この動画/静画の雰囲気素敵だな、と思ったら、ぜひ使っているエフェクトを見てみましょう。
エフェクトもいろいろ種類があるので、ひとつずつ紹介していきます。こちらは導入する順(MMDで適用する順)に紹介します。
1.ポストエフェクト
サムネにポストエフェクト、と呼ばれるエフェクトのみを適用したものがこちら。
ポストエフェクトは、画面全体に影響を与えるエフェクトです。
MMDの、「アクセサリ操作」から読み込むか、ドラッグ&ドロップします。
この画像では、
宵葉 さんのo_Tonemap改変 夏色(サイダー) 画面を青っぽくしました
めめ さんのlikelooksBY(B) 画面を青っぽく、またふんわりさせました
ビームマンPのPostMovie(青系) 画面を青っぽく、コントラストを強く
おたもん さんのo_surplusFilter(LikeHDR) 彩度を上げました
そぼろ さんの SvSSAO 影を濃くしました
そぼろ さんのAutoLuminus3 設定したところを光らせました
と、計6種類のポストエフェクトを使っています。
2.シェーダーエフェクト
シェーダーエフェクトのみをオンにしたのがこちら。(ポストエフェクトはオフ)
シェーダーエフェクトは、各種モデルに適用し、質感を出すエフェクトです。ざらざらした感じ、マットな感じなどをここで演出します。
同じモデルでも、人によって色味や雰囲気が微妙に違うのはこのためです。
あと、一番流行が起きるエフェクトですね。
この画像では、
pmot さんのpmotskin(skin,髪縦方向,つや,布) 肌、髪の一部,服
切な顔PのAdultShaderEye 瞳、白目、ハイライト
ななぷりんさんのななぷねこメタリックシェーダー(自然派メタリック,金ぽい) ピアス、サングラスのフレーム
ドゥドゥさんのd_pmothair(縦向き) 髪の一部
ドゥドゥさんのd_AdultShader ステージ
というエフェクトを使用させて頂いてます。
同じエフェクトをいろんなところで使っているのは、色味や影の濃さを統一するためです。
今回はリアル系にしましたが、トゥーン調にしたりと、様々な質感が作れますので、一緒に沼りましょう。
3.パーティクル
パーティクルエフェクトのみを適用したのがこちら。見づらいのでカメラを動かしています。
画像の中に、白い光の玉が見えますでしょうか?今回お借りした、山田淀子さんの色付きの埃(白)です。
パーティクルエフェクトは、このように空気中を漂ったり、降ったりするエフェクトです。いろんなパターンの紙吹雪だと思うとイメージしやすいと思います。
パーティクルエフェクトは重いことが多いので、PCと相談して導入を検討しましょう。
最後に
紹介したすべてのものを組み合わせると…
こうなります。お借りしたものを提供してくれた全ての方、ありがとうございました。
MMDでは、いろいろなものを準備することになります。それを探す時間がめちゃくちゃ楽しいので、ぜひいろいろ検索してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
質問、解説してほしいこと等ありましたら、コメントか、twitterのDM、お題箱からお願いします。