元スポーツアナの週一コラム vol.16悲劇から歓喜へ 6 仙田和吉 2022年11月25日 16:22 悲劇から歓喜へ日本サッカーに於て語り継がれて来た試合がある。今から29年前の10月28日カタールの首都ドーハのアルアリスタジアムで行われた日本❌イラクのW杯出場予選最終戦。初の大舞台切符をほぼ手中に収めた所から逃してしまったアンビリーバボー❗のゲーム。当時スタメンで活躍していたラモス瑠偉さんが「お墓の中に迄 持っていかざる を得ない まさかの試合だった。 あの場面を 思い出すと 今でも悔しさが 蘇る」と語った 忘れられない 痛恨の試合であった。そんな約30年前の出来事を振り返ると・・まず1次予選を6チームが勝ち抜いた!そして最終予選は総当たり勝ち点の多い上位2チームが翌年のアメリカ・W杯に出場出来ると言う仕組み。但し勝ち点が並んでいる場合は得失点差でプラスの多い方が上の順位となる方式。そんな条件下最終戦を残して勝ち点5のトップが日本とサウジアラビア!得失点差で日本が1位、勝ち点4は3チームいて3位韓国4位イラク5位イランとなっていた。勝利すると勝ち点2が与えられるため勝てば日本とサウジアラビアは無条件で進出決定の構え。注目の最終カードは韓国❌北朝鮮サウジアラビア❌イラン日本❌イラクだった。サウジアラビアの得失点差がプラス1韓国プラス2日本プラス3の為韓国に限り少なくとも2点差以上つけて勝利しないと可能性は失せる状況!勝って決めたい日本は4―3―3のフォーメーション、前線は三浦知良・中山雅史カズとゴンに長谷川健太という3トップ。そして出場停止明けの森保一を北澤に替わりボランチに入れた布陣。いよいよキックオフ❗前半5分長谷川のシュートがクロスバーに当たり弾んだ所をカズがヘディングで押し込み幸先良く先制ゴール🏁するとそこまで4試合中3試合相手を無失点に抑えてきた堅守で前半1―0で乗りきった。他2試合の前半終了経過も伝わりサウジアラビア1点リード韓国は0―0、大舞台の出場が見えて来たのであった。そして後半戦へ4分イラクヘディングシュートで同点⁉️と思いきや、オフサイドでノーゴール❗ただ勝てば可能性あるイラクは攻撃を緩めず、ほっとしたのも束の間後半10分とうとうアーメド・ラディに同点ゴールを決められ1―1!何と韓国も点を重ね始めたと言う情報も飛び込んできて重い空気が漂い始める。勢いに乗るイラクは後半19分シェブルがドリブル突破でディフェンダーと砦のゴールキーパーも交わし無人のゴールへシュート‼️何とこれが枠に入らず日本命拾いをした。当然と言うかこのプレーで流れが変わり、その5分後ラモス瑠偉のスルーパスにゴンが反応して喉から手が出る程欲しかった勝ち越し点❗残り時間は約20分となっていた。その後はイラクの運動量も落ちて膠着状態に入り、遂にその時を迎えかけた終了間際パスカットからイラクがカウンターアタック❗この攻撃でコーナーキックを獲得したが、時計は90分を越えた所だった。このワンプレーさえ耐えれば・・重圧のし掛かる守りの中、意表を突くショートコーナーを仕掛けて来た‼️狙い通り日本のマークを振り切りセンタリングが上がった。するとニアポスト付近からオムラム・サルマンがヘディングシュート‼️GK松永の頭上を弧を描きながら越えていきネットを揺らす無情の同点ゴール😢まだ時間が有り日本はロングパスを繰り出すもタッチラインを割り試合終了のホイッスル。その瞬間日本代表イレブンが次々に地面へ膝を落とし呆然。キャプテンを務めていた柱谷哲二選手は両手で顔を覆い号泣!オフト監督等に抱き抱えられてピッチを後にした衝撃の結末だった❗結果サウジアラビア勝利、韓国3―0で勝った事から日本は3位で予選敗退。正に天国から地獄に転落してしまったのだ!しかしこの約30年前の悔しさをピッチで味わっていたのが先日ドイツを下した日本代表監督森保一!後半に泣いたドーハでその後半4バック➡️5バックにシステム変更させて逆転して見せた。長きに渡って忘れなかったいや忘れられなかった悲劇の舞台を歓喜のステージに変えてくれたことは本当に歴史を変えたゲームで有り、30年の思いを晴らしてくれた大いなる快挙である。 まだまだあの手この手が出てきそうで、初のベスト8進出へそのマジック采配目が離せない❗勿論選手達がそれに応える素晴らしいメンバーであるのは言うまでもない。ドーハのドラマはこの後どんな展開を見せるのか?楽しみしかない❗ ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #W杯 #森保ジャパン #サッカーワールドカップ #ベスト8 #ドーハの悲劇 #ドーハの歓喜 #ラモス瑠偉 #イラク戦 6