元スポーツアナ 週一コラム vol.10 ワンフォーオール オールフォーワンの季節! 10 仙田和吉 2022年10月6日 15:58 いよいよこの季節が到来する!ウインタースポーツの王様と言われるラグビー🏈である。かつてはヨーロッパ・南米のチームには足元にも及ばないイメージも有ったが、2015年W杯イングランド大会で南アフリカを34-32で破る大金星を挙げてから一気に距離が縮まってきた❗そしてまだまだ記憶に新しい2019年我が国初の開催となったワールドカップ、コロナ前100万人を超えるライブ観戦で大成功・大躍進を収めた素晴らしい大会であった。ラグビーを通じて日本の多くの皆さんがあれだけ手に汗握ったのは恐らく無かったであろう!そんな記念すべき大会、初戦の相手はロシア。緊張感溢れる中松島幸太郎選手のハットトリック(1試合3トライ)が効き勝ち勢いに乗ると、次戦は当時世界ランクトップアイルランド。ただ日本は臆すること無く立ち向かい福岡選手の決勝トライでトドメを刺し何と格上と思われたチームを撃破して熱狂の白星。続くサモア戦は、ボーナスポイントが入る4トライで狙い通りの勝利。そして日本史上初念願の決勝トーナメント進出をかけた試合を迎えた❗相手は4年前のW杯で45-10と苦渋をなめたスコットランド、前日の台風19号の影響で開催されるか?不穏な空気に包まれていた❗幸いにして決行されることになり、運命のホイッスルが横浜国際総合競技場に響いた。ゲームは前半6分スコットランド先制するも前半17分松島幸太郎選手のトライと田村選手のコンバージョンキック成功で同点。その後前半25分笑わない男プロップ稲垣選手の勝ち越しトライで流れをグイッと手繰り寄せると、後半スコットランドの猛攻を振り切り28-21夢が現実になった横浜は歓喜の渦に巻かれた歴史的勝利の舞台となった🎵兎に角フォワード・バックス一体のひたむきなプレーを代表するように「ジャッカル」「オフロードパス」等ラグビー用語がみるみる浸透していったのも歴史的大会を象徴している。 残念ながら初の決勝トーナメントの相手南アフリカには26-3で負けはしたが、ラグビーを真剣に見たこと無かった人までも熱くさせた見事な戦いぶりであったし感動を与えて貰った❗そんな素晴らしい連帯感を見て我々50歳世代はあの言葉を思い出す💡それが「ワンフォーオール オールフォーワン」意味としては1人は皆の為に皆は1人の為に!ドラマスクールウォーズ泣き虫先生滝沢監督の言葉である❗15人の大所帯スポーツでは、仲間を信頼して目的に向かう。その為には自己犠牲は惜しまない!いや犠牲を払ってまでも仲間に繋げる気持ちが大きな力になると言う教え。京都の公立高校伏見工業ラグビー部を築き上げた山口良治監督をモデルとし、ドラマ化。弱小ラグビー部荒れた高校に赴任した教師が生徒を信じ熱血指導、わずか数年で全国大会制覇を成し遂げる内容だった❗そんな山口良治監督の唱えた「信は力なり」高校ラグビー中継を通しお話しを伺う機会が有りその時聞いた信じるとはどういう事を指すのか尋ねた取材コメントが残っていた。「人がアイツはダメだと言っても、 それにとらわれず 良いところを見つける。 そして放っておかず 相手をする。 そこで裏切られても裏切られても 子供達・生徒達を 好きになることです」と 言う答えだった。周囲の評判を決して鵜呑みにせず個人に体当たり、その結果勝手な噂が覆りその人の本性が見えてくる。今まで良い部分を避けられていた生徒はこの先生について行こうと思い始める!その芽生えた思いを裏切らず最後まで信じ続け、そしてそんな子がラグビーを通じて大きく変わった姿を見せる。そんな時涙が溢れ絆が生まれる❗泣き虫先生の由来がそこに有ったのだ。「年取ったから 涙腺が緩んできたし、 良く泣くようになった」ととお話しになった山口さん。ドラマの滝沢監督の涙も感動したが、本物の涙を見た時は格別だったな~時代は移り伏見工業は校名変更して現在は京都工学院高校、素晴らしい戦いの日本代表フィフティーン田中史朗選手を見ればあの言葉の奥深さが味わえる筈だし、これからも信は力なりはラガーマンに引き継がれていく❗ ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ラグビー #ジャッカル #ラグビー日本代表 #ラグビーワールドカップ2019 #スポーツコラム #元アナウンサー #スクールウォーズ #笑わない男 #松島幸太郎 #山口良治 #信は力なり #ワンフォーオールオールフォーワン #オフロードパス #福岡堅樹選手 10