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元スポーツアナ 週一コラム vol.10   ワンフォーオール         オールフォーワンの季節!


いよいよ
この季節が到来する!
ウインタースポーツの
王様と言われる
ラグビー🏈である。

かつては
ヨーロッパ・南米の
チームには
足元にも及ばない
イメージも有ったが、
2015年
W杯イングランド大会で
南アフリカを
34-32で破る
大金星を挙げてから
一気に距離が縮まってきた❗

そして
まだまだ記憶に新しい
2019年
我が国初の開催となった
ワールドカップ、
コロナ前
100万人を超える
ライブ観戦で
大成功・大躍進を
収めた素晴らしい
大会であった。

ラグビーを通じて
日本の多くの皆さんが
あれだけ
手に汗握ったのは
恐らく無かったであろう!

そんな記念すべき大会、
初戦の相手はロシア。
緊張感溢れる中
松島幸太郎選手の
ハットトリック(1試合3トライ)
が効き勝ち
勢いに乗ると、
次戦は
当時世界ランクトップ
アイルランド。
ただ日本は
臆すること無く
立ち向かい
福岡選手の
決勝トライで
トドメを刺し
何と格上と思われた
チームを撃破して
熱狂の白星。

続くサモア戦は、
ボーナスポイントが入る
4トライで
狙い通りの勝利。
そして
日本史上初
念願の
決勝トーナメント進出を
かけた試合を迎えた❗

相手は
4年前のW杯で
45-10と苦渋をなめた
スコットランド、
前日の
台風19号の影響で
開催されるか?
不穏な空気に包まれていた❗

幸いにして
決行されることになり、
運命のホイッスルが
横浜国際総合競技場に
響いた。

ゲームは
前半6分
スコットランド先制するも
前半17分
松島幸太郎選手のトライと
田村選手の
コンバージョンキック
成功で同点。
その後
前半25分
笑わない男
プロップ稲垣選手の
勝ち越しトライで
流れをグイッと
手繰り寄せると、
後半スコットランドの
猛攻を振り切り
28-21
夢が現実になった
横浜は
歓喜の渦に巻かれた
歴史的勝利の
舞台となった🎵

兎に角
フォワード・バックス一体の
ひたむきなプレーを
代表するように
「ジャッカル」
「オフロードパス」等
ラグビー用語が
みるみる浸透していったのも
歴史的大会を象徴している。
 
残念ながら
初の決勝トーナメントの相手
南アフリカには
26-3で負けはしたが、
ラグビーを
真剣に見たこと
無かった人までも
熱くさせた
見事な戦いぶりで
あったし
感動を与えて貰った❗

そんな
素晴らしい連帯感を見て
我々50歳世代は
あの言葉を思い出す💡

それが
「ワンフォーオール
 オールフォーワン」
意味としては
1人は皆の為に
皆は1人の為に!

ドラマ
スクールウォーズ
泣き虫先生
滝沢監督の言葉である❗

15人の大所帯スポーツでは、
仲間を信頼して
目的に向かう。
その為には
自己犠牲は惜しまない!
いや
犠牲を払ってまでも
仲間に繋げる気持ちが
大きな力に
なると言う教え。

京都の公立高校
伏見工業ラグビー部を
築き上げた
山口良治監督を
モデルとし、
ドラマ化。

弱小ラグビー部
荒れた高校に
赴任した教師が
生徒を信じ
熱血指導、
わずか数年で
全国大会制覇を
成し遂げる
内容だった❗

そんな
山口良治監督の唱えた
「信は力なり」

高校ラグビー中継を通し
お話しを伺う機会が有り
その時聞いた
信じるとは
どういう事を指すのか
尋ねた取材コメントが
残っていた。
「人がアイツはダメだと言っても、
 それにとらわれず
 良いところを見つける。
 そして放っておかず
 相手をする。
 そこで裏切られても裏切られても
 子供達・生徒達を
 好きになることです」と
 言う答えだった。

周囲の評判を
決して鵜呑みにせず
個人に体当たり、
その結果
勝手な噂が覆り
その人の本性が
見えてくる。

今まで
良い部分を
避けられていた生徒は
この先生に
ついて行こうと
思い始める!

その芽生えた思いを
裏切らず
最後まで信じ続け、
そして
そんな子が
ラグビーを通じて
大きく変わった
姿を見せる。

そんな時
涙が溢れ
絆が生まれる❗
泣き虫先生の由来が
そこに有ったのだ。

「年取ったから
 涙腺が緩んできたし、
 良く泣くようになった」と
とお話しになった山口さん。
ドラマの
滝沢監督の涙も
感動したが、
本物の涙を見た時は
格別だったな~

時代は移り
伏見工業は校名変更して
現在は
京都工学院高校、
素晴らしい戦いの
日本代表フィフティーン
田中史朗選手を見れば
あの言葉の
奥深さが味わえる筈だし、
これからも
信は力なりは
ラガーマンに引き継がれていく❗










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