ここからまた、新しいステージの扉を拓く──ミッション、コアバリュー刷新に代表・高橋 勇太が込めた思い(前編)
MANGO株式会社とは、どんな会社でしょうか?
——そう問われたとき、私たちはいくつかの答えを持ち合わせています。
「全国の企業のデジタルマーケティングを宮崎から支援する会社です」
「株式会社セプテーニのグループ企業です」
「デジタル広告業界で市場価値を磨き、地域に新しい価値を提供する会社です」
これらはどれも、紛れもない正解。しかしMANGOの“今”を反映し、MANGOが向かおうとする“未来”へのベクトルを明確に示した言葉が、ほかにも存在します。それが、この度新たに策定された、MANGOのミッション、そしてコアバリューです。
ミッションとはつまり、私たちの存在意義。MANGOという会社が、誰のために、どのような武器を駆使し、何を成し遂げ、どのような状態であることをめざすのか。それらのエッセンスが詰まった、スローガンのようなものです。
一方、コアバリューとはMANGOの根底に流れる価値観を指します。一人ひとりが何を意識し、会社全体がどのような志を持っているのか。それを言語化したものです。
これらのミッション、そしてコアバリューは、まさに冒頭の問いの答えとなる、MANGOという会社のアイデンティティーを体現する大切な言葉です。今回は、代表の高橋 勇太が、MANGOの核であるこの新たなミッション、コアバリューの役割と、なぜこの2024年にそれらを刷新したのかを語ります。
これまでの私たちが掲げてきた旗印と価値のものさし
MANGOが宮崎の地に誕生して15年。創業当初は会社の規模も今よりずっと小さく、デジタル広告の運用レポートを作成したり、入稿したりする事業が中心でした。
「ご存知の通り、国内のデジタル広告市場は加速度的に成長しており、そのペースは3年で1兆円伸びるピッチです。新たなメディアの誕生、デバイスの進化と業界を取り巻く環境も目まぐるしく変化しているが故に、MANGOの事業内容もここ数年で大きく変わってきています」(高橋、以下同)
現在MANGOは、創業時のDNAを引き継いだ、広告の入稿を行うメディアオペレーション課とレポート作成などを行うデータインテグレーション課から成る「オペレーション部」と、広告運用コンサルティングを手掛ける「コンサルティング部」から構成されます。後者は元々存在していたものの、徐々にその役割が大きくなり、今ではMANGOにおける2本柱の1つとなりました。
「広告主の課題を解決し、利益を最大化すること。それはどのフェーズでも変わらず私たちが追求し続けていることですが、市場規模が拡大すれば東京に本社を構える親会社のセプテーニから求められるものも高度になってきます。それに、扱う広告予算もどんどん増えてきている。コンサルティング部の存在感が大きくなってきたことはその表れでしょう。
一方、MANGOのオペレーション部も今やグループ全体にとって絶対に不可欠な存在にまで立ち位置を確立してきました」
このように組織のバランスや役割が変わっていく過程で、必要に迫られたのがMANGOの旗印を言語化し、価値のものさしを可視化することでした。2014年には、初代のミッションとコアバリューを策定しています。
「当時のミッションはコアバリューを軸に組み上げられたものです。コアバリューは、MANGOという人格を表すための言葉として、当時のメンバーと策定しました。ここでコアバリューを策定したのは、採用活動の中でよりMANGOの価値観に共感し合える仲間を募るため、という理由もありました。MANGOがより飛躍していくためには、共に成長するための仲間が欠かせないからです」
加えて、2017年にはMANGOスタンスという行動規範を策定。ミッション、コアバリューが社外向けのものだったのに対し、これはより社内コミュニケーションを円滑にするための役割が色濃い7つの指標です。
なぜ、私たちが今“言葉”を紡ぎ直したのか
これまでMANGOでは、コアバリューをもっとも体現してくれたメンバーを表彰する「コアバリューアワード(CVA)」を半期に1度実施したり、スタンスは、メンバーが7つのうちから1つを選び自身の行動を振り返る「エピソードバトン」のテーマとして活用したりしてきました。
「ミッションやコアバリュー、スタンスに大きな重きを置いてきたことは間違いありません。採用活動の現場だけでなく、CVAや日常の業務の中でも常にメンバー全員が意識してきた言葉たちです。
とはいえ、初めてミッションなどを策定してから約10年。この間、先述の通り業界が加速度的に変化し、求められる業務の難易度が上がりました。言わずもがな、電通グループとセプテーニグループの資本業務提携深化も大きな転換点です。加えて、コロナ禍で仕事のスタイルも大きく変わりました。
当時ジョインしたメンバーも入社10年目になっていると考えると、一人ひとりのライフステージも変化しているのは当たり前のこと。こうした可変的な要素が多分にある中、同じスローガンを掲げていていいのか──それはNOだと感じたのです」
事業環境、メンバー構成、果たすべき役割。MANGOが直面する数多の“変化”をどう受け止め、ポジティブに、アグレッシブに、成長していくか。「これから、MANGOがさらにアップデートしていく」という意思表示を、社内だけでなく社外にも示していくためにも、新たなステートメントが今こそ必要だというのが、高橋の思いでした。
加えて、未来のMANGOを共にする新たな仲間を募るためにも、よりブラッシュアップした言葉が欠かせなかったと、振り返ります。
「IT業界やデジタル業界に憧れを抱いてもらうこと、コアバリューの『チームワーク』や『笑顔』に惹かれてMANGOに興味を持ってもらうこと、それは大切な“きっかけ”です。
しかし、今は市場成長と共に必要とされるスピード感や能動的なコミュニケーションが、これまで以上に求められています。もっと自分の力を試したい、拡大しているマーケットで自らも成長したいと思っている人にこそ、私たちにジョインしてほしいと思ったのです」
こうして、MANGOが果たすべき役割、MANGOが発揮する価値をあらためて、2024年の“今”の言葉に置き換えるプロジェクトがスタートしました。
(後編へ続く)