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世界最大のポテチ工場。[くま日誌]343号


ポテトチップスの製造過程を見せてくれるイギリスのドキュメンタリー番組を見ました。世界最大のポテトチップス工場だそうです。

圧巻でした。小さなジャガイモ一個が工場に搬入され始めてから、僅か35分間で完成品のポテトチップス一袋になるのですが、その過程を見せてくれています。

まず、ポテトチップスに適したジャガイモの種類が選定されます。水分が少ないジャガイモがポテチに適しているとのことで専用のジャガイモがポテチのために作られているそうです。


その後、工場内で作業員さんが、ジャガイモの選別をし、その後はベルトコンベヤーに乗ってジャガイモは自動的に流れていきます。

皮むきは紙やすりのような機会を通し、監視カメラによってポテチに適さないジャガイモを排除します。その後は自動でスライス→油で揚げ→味付け→最後にパッキングとこれまた自動で行われ、最終製品となります。


工場というのは、凄まじいまでの生産性を出すことができますね。介在する人の数はかなりの少人数でしたが、出てくるアウトプットは1日500万個のポテチだそうです。

ポイントはベルトコンベヤーというシステムです。一旦そこにジャガイモが乗せられると、35分後には自動でポテチが出てきます。

システムと言うと皆様はどのようなイメージをされますか?


これまで自分は、自転車の変則のようなギアのイメージをしていました。小さなギアと大きなギアが組み合わさることにより、インプットよりも大きなアウトプットを出しているような、そんなイメージです。

もちろんそのようなイメージも特に間違っているというわけではないのですが、このポテチ工場のような「ベルトコンベヤー」をイメージしたシステムというのもイメージする際に分かりやすいのではないでしょうか。


ベルトコンベヤーを作るまでは途方もない時間と投資、改善の繰り返しというものがあったのだろうと推測します。

多少の利益が上がれば、それを次の改善に投資するような正のフィードバックを常に回し続けたのではないかと想像します。

しかし、一度ベルトコンベヤーが完成してしまえば、そこからは圧倒的に少人数で信じられないほどのアウトプット量をもたらすシステムが完成するのですね。


私たちの仕事や人生においても、同じメタファーを用いて考えると、
例えば、集客~販売までをベルトコンベヤー化できないか、とか、自分の生活もいちいち思い出して認知力を使わないようにベルトコンベヤー化できないか、という発想ができるかもしれません。

自分もベルトコンベヤーをヒントにしていきたいと思っています。


■まとめ
・工場は圧倒的な生産性を出すがそれはベルトコンベヤーがあるからだ。

・我々の人生やビジネスにおいても、システム化=ベルトコンベヤーをヒントにして改善してきたいものである。

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