デジタルで変わる子どもたち

最近,バトラー 後藤 裕子著「デジタルで変わる子どもたち~学習・言語能力の現在と未来~」(ちくま新書)を読みました。

教員として知っておいた方がいいこと、毎日デジタル機器に晒されている親として知っておくべきことがたくさん盛り込まれていました。

示唆深い内容がたくさんあり過ぎるので、これから小出しにして書いていこうと思います。

今日は、「デジタルネイティブの実態は?」ということで、現時点のデジタル世代がどのようにテクノロジーを使い、どのような特徴があるのかを紹介します。

すでに学校現場では、小学1年生から自分用のタブレットを使っての学習が始まっていますが、今日は未就学児にスポットを当てたいと思います。

まずは、アメリカの研究から。

なんと、9ヶ月の赤ちゃんの多くはすでに動画を見始めているということでした。

続いて、1日平均のタブレットやスマホを用いた動画の視聴時間についてです。
2歳までの子で50分
5〜8歳の子でなんと3時間ということでした。

僕たちの感覚として、スマホやタブレットの低年齢化は想定内ではあるかなと思いますが、けっこう見ちゃってますね。

さらに、自分用のスマホやタブレットを持っている子についての結果です。

2〜4歳で46%、
5〜8歳で67%の子が所持
しているそうです。

めちゃくちゃ早いですよね。
僕がケータイを持ち始めたのが中2の夏だったので、僕たちの常識は通用しないのは当然です。

(一方で、地域格差や家庭格差はまだ根強く、それが学力だけでなく、テクノロジーリテラシーの差として表れているのが現状です。)

著書では、スマホやタブレットを固定できるおまるの登場が驚きの事実として挙げられていました。
↓こんな感じです

僕にも2歳の娘がおり、「いないいないばあ」や「おかあさんといっしょ」などはもちろん好きですが、やはりYouTubeの動画などの映像も大好きです。

特に好きなのは、アンパンマンのおもちゃで遊ぶ動画、ポケモンキッズ、スーパージョジョ、ミッキーマウスクラブハウスなど、子ども向けの動画ばかり。

なんとなく「動画ばかり見せるのは良くないよなー」ではなく、考えられるメリット、デメリット、効果的な使い方など、それをデータに基づいて一つ一つ丁寧に分析されているのがおもしろいです。

また、デジタルなしでは生きていけない時代、さらに加速する未来に向かって、これから子どもたちがテクノロジーとどう付き合っていくべきなのかを考えるきっかけをつくってくれています。

ぜひ参考にしていきたいと思いますし、記事にもしていこうと思います。お楽しみに。

ではまた!

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