6ー2で起きた宿題革命(2)

 今日は6ー2で起きた宿題革命パート2。
 けテぶれを実践してどのように学級が変わったかを簡単に紹介します。

 まずは初日。準備してきた説明を子供たちにすると,もう興味津々。「そうか,自分で勉強できるのか。」「面白そうだな,さっそくやってみよう」そこに,「この学校ではこのクラスともう1クラスしか導入してない最新式の勉強方法だよ。」っていうのが効いたようです。

 その日の夜は楽しみでわくわくしながら眠りに入ったのを覚えています。
 こうして始まったけテぶれ。まずやってきたのは比較的テンプレート通りというか,こちらが「こん
な風にやってみるといいよ」と言った通りにやってきました。でもこれまでのやらされてきた宿題とは大違い。やはり子供たちの「自分で勉強してる!」という意識が見えてくる。

 それから何日かが経ち,少しずつ変化が。アニメキャラと吹き出しを空きスペースに添えてみたり,本音で分析(くやしい!とかうれしい!みたいなもの)ができてきたり。

 そのいいと思ったやり方を赤ペンでなぞってあげたりコメントを入れて価値づけてあげたりするのさらに彼らのやる気はがっていったようです。

 さらにそのページを職員室に行ってコピーをとって,教室背面の黒板にどんどん貼っていきました。それを見た子供たちが興味のあるノートを研究し,次々と自分の学習に導入していきます。

 そこにすかさず「“学ぶ”は“真似ぶ”だよ!いいと思った友達のノートはどんどん参考にさせてみよう!」と声掛けをしていきました。

 すると現れるいわゆるトップランナー。数人でしたが、ものすごい勢いで自分の学習を加速させていきました。

 具体的には,これまで見開き2ページとかを丁寧に仕上げていた子が,字は雑だし色とかも使ってないけどとにかく量をこなすようになった。1日見開き5ページとか平気でやってくるではないですか!

 そうかと思えば、「私は量より質を上げたい!」って書いてくるこがいたり,テストの後に「1問間違えの95点が一番悔しい!次は絶対に100点をとる!」なんて魂の叫びを書く子も現れました。
 

 ここまで書いていてとてもいい学習法に見えるだろうともちろん全員が良くなるとは限らないですよね。
 
 むしろやってこない子が合法的にやらなくてもいいシステムなので気持ちよいくらいにやってこない子が現れましたね。そこでどう声をかけるかをすごく悩みました。「やってきなさい」っていうのは簡単なんですけど、やらされるけテぶれになってしまいますもんね。うちのクラスでも5人くらいやってこない子がいたのですが、粘り強く待つことにしました。まずは「やってこないならやってこないで,その理由と共同するかを書いてきて,それを先生に読ませて」としまして。すると,やってこない子がいろいろと書いてくる。「妹の世話をしていてできませんでした」「サッカーで疲れたのでできませんでした。」「夕飯のカレーを食べすぎておなかが痛くなったので今日は休みます」などなど。これはあまり効果がなかったからやめました。今後の課題になります。あれこれ試してみたいなと思ってます。

 よかった例も。漢字が苦手でけテぶれもやってこない子に,トップランナーのノートを貸し出してあげました。「このページをマネしてやってきてごらん,きっと次の漢字小テストではうまくいく
よ」と。その子はこれをきっかけに漢字練習に取りつかれてしまった。テストでは毎回満点,完全にハマりましたね。

 もう一人全くテストで点数が取れない子がいて,いつもちゃんと宿題とか授業とか頑張っているのに点数が取れない。そんな子が,テストに向けて本気で勉強してきて,自分なりの勉強法を生み出して,少しずつだけど点数が取れるようになりました。テストを返していい点とったときに「やったー先生!うれしい!!勉強してきてよかった!」なんて言ってくれて、本当に導入してよかったと思う瞬間です。

 こんな風に,山あり谷ありな革命だけど一つ言えることは,間違いなく子供たちは自分の力で学ぼう
としていることです。失敗もして,挫折もして,それでも学び続けようとしています。今はこの学び方が中学校に行っても,大人になっても必要な学び方になるよ,自分オリジナルでいいんだよ,っていうことを伝えていく作業。自分の学び方に自信をもたせてあげたいです。
 これ、ぜんぜん書き足りないです。ドラマがありすぎて。今年のノートを全部データ化して取っておきたいくらい。本当に始めてよかったです。

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