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暴露ブログに流出した「遺言」の信憑性と「一月万冊」関係者の反応(ビハイアパワハラ疑惑訴訟④)
第一回口頭弁論後の記者会見では、マスコミ報道で「想像を絶する嫌がらせ」があり社長が鬱病になった、業績に深刻な影響が出ている、など会社側の「被害」を訴える文書が配布された。この文書は会社のホームページに掲載されている。
私が経営してる会社のブログに「清水有高とビ・ハイア社は今回の裁判をこう考えている 公開文章」という文章を書きました。 https://t.co/nM8Dmry284 pic.twitter.com/YU7QyYrWEY
— 一月万冊 清水有高 (@monthlymansatsu) February 24, 2019
一方では、原告の実家に何度もタイヤが送り付けられるなどの被害も出ていた。
何回も言ってますが、他人に迷惑かけるなよ。またタイヤが送られてきました。タイヤどんだけ好きなん。運送業者の人が一番面食らってたよ。何回やっても迷惑かかるのはメーカーと配送業者です。我々に毎日のように言っていた、俺に迷惑かけやがってとさんざん言っていた人が今何をしているんですかね。
— 大下周平 (@superhighway223) June 13, 2019
双方が嫌がらせの被害を訴えていたが、更に目を疑う事態に発展する。亡くなった女性の友人を名乗る人物が、生前に預かったという「遺言」を公開する暴露ブログを開設して、一部関係者への誹謗中傷が始まったのである。
丹羽麗子と名乗る友人ら4名のブログに「一月万冊」出演者は好意的に反応した。マスコミ批判の形ながら、会社側の主張に沿った内容のブログが拡散された。
【この朝日新聞の記事は、ジャーナリズムの基本を踏み外している】
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) June 4, 2019
ビハイアパワハラ事件を報じた朝日新聞の記事について事実を元に疑問点がありまとめました。 https://t.co/08UnG6mtFM
このサイトの一連の記事、裁判記録や謄本まで取り寄せての緻密な検証が凄い。もはや事件が完全なでっち上げだったことは明らかだな。
— 本間 龍 ryu.homma (@desler) June 4, 2019
ビハイアパワハラ事件を報じた朝日新聞の記事について事実を元に疑問点がありまとめました。 - 元ビハイアの大山莉加さんから遺言の公開して https://t.co/1FhOHI7ISR
【朝日新聞の記事は、常軌を逸している。記者は訴状も読まずに書いたの?】
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) June 6, 2019
大山莉加さん自死当日の大下周平さんと桜井悠太さんの不思議な行動を訴状から検証する。ビハイアパワハラ事件。 https://t.co/8Y19AMxeBS
ビハイアパワハラ裁判の真実を
— 今一生@固定ツィ見たらRT (@conisshow) June 7, 2019
裁判所と朝日新聞には任せられない。
訴状を読んでLINEのやり取りを一部公開する決意をしました。 https://t.co/mdlt1SDRPy
これはスゴイ!
虐待サバイバーは必見!
ビハイアパワハラ裁判について。
— 今一生@固定ツィ見たらRT (@conisshow) June 8, 2019
別のLINEスクショをアップします。
私たちが未だに不自然だと思う理由。 https://t.co/zmJEXpea1R
女友達の友情は、日に日に真実を浮き彫りにしている。
彼女たちの勇気に、りかさんも天国で感動してることだろう。
自殺を引き起こした直接的な引き金は、カルト的なコーチング理論を後ろ盾にしたイジメだった。ということか…https://t.co/dxTyOyNhBA
— 片岡祐介 (@Kinoko0427) June 9, 2019
全部が「ひとりの狂った経営者」のせいであってくれたら、どれだけ楽か…そう思い込みたい弱さは理解できるけど、でもおそらく事実はそうではないでしょう。
— 片岡祐介 (@Kinoko0427) June 9, 2019
この一連の反応を巡って、Twitter上ではまた議論の応酬が白熱していた。
ははは、このブログのどこが支離滅裂で何が間違っているのか、具体的に言ってみたら? https://t.co/GplEwWp9V3
— 本間 龍 ryu.homma (@desler) June 4, 2019
更に、複数の「一月万冊」視聴者のもとに「ブログで公開された遺書をもみ消す協力依頼のメール」が届いていたことも判明した。対象者のメールアドレスを知る人物が関わっていたことは間違いなく、関係者の自作自演が疑われた。
私のメールボックスにこんなメールが… #ビハイア pic.twitter.com/ILEQ9Zp7CS
— 加藤宥仁(カトウ・ユウジン) (@katouyujin) May 21, 2019
私の元に届いたメールの日付が4月22日
— ロスケ (@swfsft) June 8, 2019
例の怪ブログの初投稿?の日付が13日
また私が見る限り文体もよく似ている。
これの意味する所は?#ビハイア pic.twitter.com/ujYmgqev64
丹羽麗子と名乗るブログ主の他にも、原告側の関係者を攻撃する似たようなブログが複数つくられた。誹謗中傷は亡くなった女性の実家の遺族にまで向けられた。
原告の大下氏は、これらのブログについての対応をツイートしていた。
ブログの件についてはまともに回答する必要性がない。
— 大下周平 (@superhighway223) May 7, 2019
もともとの趣旨は、私たちが行った記者会見や記事になった時の内容と生前の大山さんから相談を受けていた内容と大きく違っていたので、真実を知ってほしいというところからきている。
しかも裁判の結果には興味ないという話だった。
それがしばらくブログを続けていく中で、桜井さんに対して私と手を切ればあなたのことは全部消す、大山さんの遺族に対して私と手を切ればブログ自体を削除する、最近の記事では私がいくつかのことを認めたらブログを閉鎖するという話になっている。それで大山さんの無念が晴らせるのだろうか。
— 大下周平 (@superhighway223) May 7, 2019
そして、このブログに掲載されていた数々の「証拠」に捏造が発覚した。
【友人ブログ捏造確定】
— 湯煎 (@yusenkakuni) June 9, 2019
1.清水氏のFBにて、11/19に食事の写真付きで誕生日会投稿。11/19が誕生日会は確定。
2.11/19の15時以降の清水氏のツイートを、大山さんが11:02にツイート
3.11:03に、”今日は”無限に食うとツイート。つまり11/19 pic.twitter.com/w9jY4y0cn0
11時に15時の未来のツイートを添付してるので嘘確定です。
— 湯煎 (@yusenkakuni) June 9, 2019
そういうの、詳しくないので全然分からないのですが...😅確かに使われているキャラクターは2018年6月からの配布でした。Oさんは2018年2月に亡くなっているので、会話の中に出てくるのはおかしい...🤔また捏造なの?😱#ビ・ハイア #ビハイア pic.twitter.com/O8lGQBMuRf
— ヒムコ🍄子どもを守ろう (@FacismAnti) June 11, 2019
丹羽麗子と名乗るブログ主は「LINEのスクショ画像の捏造」を素直に認めた。
亡くなった女性のスマホは、警察が自死と判断して押収されなかった。会社からの貸与品だったため、遺品として遺族側の手には渡っていない。
また、早い段階でこのブログを安冨教授がリツイートしながら、すぐに削除していたことがわかった。そのエントリーには「遺書」の文面が転載されていた。
亡くなった女性の「遺書」は公開されていないが、報道の直後にあった以下のやり取りなどから考えると、安冨教授とは内容を共有していた可能性が高い。
「この大山氏の最後の通信は、大山氏の個人メールで発信されて清水氏にも届いており、この「個人的な原因および理由」は、大山氏がブログで書いている内容と整合している」とありますが大山氏の最後の通信の内容を知っていたということですか?間違ってたらすいません
— 白い歯 (@hibakuhibaku) October 18, 2018
裁判で公開されたら返事します。
— 安冨歩(やすとみ あゆみ) (@anmintei) October 20, 2018
関係者しか知らないはずの「遺書」が流出して、一度リツイートして拡散しながらすぐに削除したのはなぜか?安冨教授の不可解な行動にも注目しておきたい。
これらの工作活動を誰が主導したか定かではないが、裁判所で資料を閲覧請求した方が「自分よりも前に閲覧請求された形跡はなかった」ことを確認した。
友人4人サイトは裁判について自身が記録閲覧しているか協力者が情報を送ってくれていると主張してきました。
— casuob (@casuob) July 30, 2019
5月25日と6月10日、サイトには平成30年(ワ)392169号(スピネルvs大下)の事件番号を出した記事がありました。記事からはサイト主と協力者が閲覧済みであることが示唆されていました。
そこで僕は6月11日、当該裁判について東京地裁で記録閲覧をしてみました。
— casuob (@casuob) July 30, 2019
するとその時点で自分より先に記録閲覧している人物は確認できませんでした。
記録閲覧は閲覧者の情報が順次綴じこまれ、個人情報保護を相互担保するような仕組みになっているので、こうした指摘が行えることになります。
丹羽麗子のブログには裁判資料など出回っていない内部情報も掲載されており、これらを入手できる(または既に手元にある)人物が関与した可能性が高まった。
https://niwareiko207.blog.fc2.com/ は削除依頼の対策で複数のブログサービスに転載されていたが、後に https://ooyamasan.com/ という独自ドメインで掲載された。(現在は閉鎖されている)
【追記】ooyamasan.com の魚拓が残っていた。
https://megalodon.jp/2019-0804-2044-49/https://ooyamasan.com:443/