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酒とコーヒーとシガレットの無い日々

酒が飲めない。大学入学時にアルコールパッチテストでてきめんに赤くなった瞬間、父親の体質を受け継いだことを悟った。酒豪の地で紡がれだ下戸の遺伝子は伊達では無い。ビールの景品コップ半分も飲んだらで終わりなのだ。
まだ学生の頃はなんとか体力でぶん回していて飲み会にも行けていたけど、この前檸檬堂のはちみつ檸檬(3%だ!)を半分飲んで念のためポカリも飲んだが翌日二日酔いで吐いた。

安居酒屋で適当なサワー飲んだり、公園で発泡酒飲んだりするのはギリギリできたが、寿司屋のカウンター卵焼きでビール飲んだり、バーでクラフトジンのうんちく聴きながらドライフルーツ摘んだりできないだろう。蕎麦屋でいたわさで徳利をかたむけることもないし、星空の下三線と波音をBGMに泡盛を楽しむこともないまま死ぬのだろう。

コーヒーを飲まない。基本的に胃が悪いのと、カフェインあんまり取りたくないので飲む習慣がない。カフェでたまに飲むぐらいで、缶コーヒーやインスタントコーヒーを常飲しない。スタバに行ってもティーラテとか飲む。出先で出されるユニマットのコーヒーはただ冷めるばかりだ。

タバコを吸わない。吸っていた時期はあるが、あるときヤニクラを起こして嘔吐し、全く向いてないことを悟ったらその後一切吸わなくて良くなった。吸いたいとも全く思わないので依存体質では無さそうなのはいいことなのだが。

なんかこう、全体的に様にならない。大人のツールをモノにできないまま来てしまった感じがする。
多分子供の頃の私はがっかりするだろう。
おまえは、あのぶどうしゅも、スナフキンが好きなコーヒーも、あのひとが燻らせるパイプとも縁遠い人生なのだよと伝えたら。

憧れたものが手に入らないなんてあまりに当たり前すぎることではあるけれど、改めてなんだかつまらなく感じてしまう。すぐそこに見えているだけに。




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