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ブッダと私、それからNintendo。

昨日、寝そべってTIKTOKを見ていたら、本を紹介された。

人生激ムズくない?

突然、平成ギャルに話しかけられたような戸惑いを感じるが、著者は東大卒の男性である。

自分とか、ないから。

仕事もせず、子育ての合間にゼルダの伝説ティアーズオブキングダム(ティアキン)をやっている私。
アイデンティティが欲しくて、ゼルダ姫を助けてみたり、絵を描いたり、MBTI性格診断にハマったりして、自分を模索している36歳。
それを、バッサリと「自分とか、ないから。」で叩き切られた。

ないはずない。私はMBTI性格診断の16タイプ、いずれかに当てはまっているはずだ。そう思いながらも、気になって気になって購入した次第である。

内容は、仏教の教えをかなり噛み砕いて書いてあり、「ブッダとお釈迦様ってどっちが偉いの?」と思っていた私にも最後まで読めた。

しかも第一章で、そうかあ。自分なんてなかったんだ。と思った。
例えば、ゼルダの伝説ティアキンをプレイしている私に、ブッダが微笑みながらこう言う。

「リンクもガノンドロフも、この世界中が全て、同じNintendoのプログラムです。
世界を救う必要はありません。
これはただのゲームなのですから。」

雷電グリオークと戦ってる最中にこんな事を言われたら思わず「わかっとるわい!」と怒ってしまいそうだ。

雷電グリオーク。


しかし、もしこれがリンクへの説法だとしたら、どうだろう。

ゼルダを救い続けてきたリンクにとって、ブッダの言葉は衝撃的だろう。

「世界を救わなくて、いいの?」

ブッダはこれを「無我」と説いていた。
龍樹は「空」と説いた。

のかもしれない。

とにかくそんな、どこかのリンク。
いやいや、「自分って何?」と常に模索している方にこそぜひ購入をおすすめしたい。

ついでにゼルダの伝説ティアキンの購入もおすすめしたい。

コントローラーを握りしめる自分を俯瞰してみると、そこには世界を救わんとするリンクがいるのだ。

なんつって。

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