むら

アーキテクチャに興味があり勉強中。ソフトウェアアーキテクティングの観点から脳モデルを紐解けないか模索している。

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マガジン

  • 発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう

最近の記事

無個性な意識と取り換え可能な知能

    • ニューロンには興奮、抑制、信号なしの三つの状態があります。これはTrue, false, nullと言い換えられます。ノイマン型コンピュータでは0, 1の二つなのでコンピュータと脳の情報の表し方は少し違っているのかもしれません。

      • 「抽象度」でオブジェクト指向を考える

          こんにちは。抽象度でオブジェクト指向を考えてみます。 抽象度  抽象度とは視点です。よく巨視的な視点、微視的な視点と言われますが、抽象度はそういった視点のレベルです。微視的であるほど抽象度が低く、巨視的であるほど抽象度が高くなります。   また、抽象の対義語は具体です。つまり、抽象度が高い、巨視的な視点であるほど抽象的であり、抽象度が低い、微視的な視点であるほど具体的です。   基礎研究、応用研究という言葉がありますが、基礎研究では低い抽象度の概念を研究し、応用研究で

        • 発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう4

          こんにちは。前回は胚子期の頭部について考察しましたね。今回は胚子期の体幹部の考察をしていきましょう。 Part1:発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう1|むら|note 前回:発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう3|むら|note 胚子期(体幹部)  体幹部では画像のような構造に分化します。外胚葉から表皮外胚葉、神経堤、神経管動物胚が分化し、中胚葉から体節中胚葉、中間中胚葉、壁側中胚葉、臓側中胚葉、脊索が分化しています。また、成長するにつ

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        記事

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう3

            こんにちは。前回は一次胚葉、脊索について考察しましたね。今回は胚子期の考察をしていきましょう。 part1 : 発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう1|むら|note 前回 : 発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう2|むら|note 胚子期  Part1で「胚発生において一般性が特殊性より先に現れる」という法則を紹介しましたが、一般的な枠組みが分化するのがこの胚子期までになります。胚子期のあたりから種の特徴が表れてきます。   胚子期で

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう3

          ソフトウェアから考える脳モデル ~ブレインアーキテクチャを読んで~

          以下の文章は学校の課題で書いた読書感想文です。 脳は進化による身体の変化に適応し、常に中枢として役割を果たしている。また、同一個体内でも道具による「感覚の拡張」などによって変化に適応できる。私は脳の適応力が構造に起因していると考えている。そして、これは変化に強いという点でソフトウェアアーキテクチャの目標の一つと等しい。その目標が開放/閉鎖原則である。マーチンのクリーンアーキテクチャやデカルトの心身二元論を考えるとビジネスロジックであるクオリアに対して知性や本能、器官、道具が

          ソフトウェアから考える脳モデル ~ブレインアーキテクチャを読んで~

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう2

          こんにちは。前回はソフトウェア開発の基本的な方針を考察しましたね。今回は実際のヒト胚の成長過程を追いつつ、ソフトウェアの構造を考えていきましょう。 前回:発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう1|むら|note 一次胚葉まず、受精卵は胚盤葉上層(本体)と胚盤葉下層(エネルギー貯蔵)に分かれ、胚盤葉上層が一次胚葉と呼ばれる三つの胚葉に分化します。それが外胚葉、中胚葉、内胚葉です。のちに外胚葉は感覚器と中枢神経、中胚葉は筋肉と骨、内胚葉は内臓などになることから、

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう2

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう1

          こんにちは。動物の構造をソフトウェアの構造に活かせないか考えてみます。 構造とは動物の構造、またはソフトウェアの構造と聞いてわからないひともいるかもしれません。まずはこの記事での構造の意味を明示しておきます。 構造:各モジュールのつながりの全体 この時モジュールは粒度を問いません。動物の場合、各筋肉、骨と脳のつながりも構造ですし、すべて細胞のつながりも構造となります。ソフトウェアの場合、サービス間、コンテナ間、クラス間など様々な粒度が考えられます。 なぜ動物の構造なの

          発生学からソフトウェアアーキテクチャを考察してみよう1