見出し画像

語源で覚える英単語学習とは? 魅力と具体的な学習方法を紹介します

お久しぶりです、ふぇねです。

突然ですが、「語源」って知っていますか?

これ、一部の英語学習界隈ではめちゃくちゃ浸透している学習方法で、特徴はなんといっても「本質的な英単語の理解」だと言えます。

複数のパーツで組み合わさってできた単語の成り立ちから理解することで、たくさんの英単語を芋づる式に暗記できるのです!
知っているか知らないかだけで今後の英単語暗記効率が大きく変わってしまうんですね。

にも関わらず、あまり語源の重要性は知られておらず、英単語の暗記に苦労している人をよく見かけます。

かくいう僕も語源の存在を知るまでは「英単語は根性で丸暗記」するしかなかったのですが、

「語源の威力」を知ってからは1つ1つの単語についての本質的な理解ができるようになり、英単語暗記効率が爆上がりしました。

こちらのnoteでは、そんな「英単語暗記における語源の魅力」と「実際の学習方法」について、誰でも理解できるように解説をしていきます。

とは言っても、語源は英単語暗記において必ずしも万能というわけではなく、、、あくまで単語を覚えるための「手がかり」として活用していくのがベストです。その辺りも踏まえた上でお読みくださいね。

===


===

語源を活用した英単語学習とは?

語源の基礎知識から説明していきます。

語源とは、「各単語のもととなる意味や成り立ち」のことです。

超シンプルに言うと、語源で覚える英単語学習とは「複数のパーツで組み合わさってできた単語を、その成り立ちから理解すること」で、単語を覚える手がかりにしよう!というものです。

実は、英単語はおおよそ次の3つの要素から構成されています。

● 接頭語 (ad[方向], re[再び、後ろ、逆に], in[中に], dis[バラバラ]など)
● 語根 (port[運ぶ], tend[にゅっとそっちの方に伸びる] など)
● 接尾語 (ful[〜に満ちた], ee[〜される人]など)

具体例で理解しましょう。

例えば孫正義のプレゼンで有名な "company"という単語。
これは、com(=con, 共に) pan(=パンを食べる)y(〜する人)から、「パンを共に食べる仲間」→「会社」という意味に発展しています。

他の例も挙げます。

"displace": 「〜に取って代わる、〜を(故郷などから)追い出す」という単語では

"dis (=バラバラ)" + "place(=場所)" →「本来の場所から移す」というところからその意味が生じています。

こんな感じで、単語は各パーツに分かれていて、それらが集まって1つの意味をなしているんですね。

じゃあ、普通に丸暗記するんじゃなくて、語源から覚えるメリットはなんぞや!!ということだと思うんですが、語源、マジでめちゃくちゃいいやつなんです。語源で覚えるメリットを説明していきますね。

語源を活用すると単語の本質を理解できる

1つの英単語に、複数の日本語訳があって大変だぁああと意気消沈するタイミングは、英語学習者なら絶対に経験したことがあると思います。

そのお悩み、語源があれば解決できます(迫真)。

例えば、weblioで intend という単語を調べてみると、めちゃくちゃたくさんの日本語訳がでてきます。

日本語多すぎてややこしいよ〜

こんな日本語訳、全部無視してしまえ!!!!と語源信者の人は言うと思います。

というのも、語源を知れば、英単語のニュアンスやイメージが感覚として理解できるのです。

そのため、その文脈にあった理解や訳ができるため、1つ1つの日本語訳を覚える必要性は全くないんですね。

intendは "in(中に)" + "tend(にゅっと伸びる)"から、中に(考えや気持ちが)入ってくるイメージをつかんでください。

そこから、「〜を意図する、〜のつもりである」などの日本語訳が生まれます。

語源をつかんで、英単語のイメージを頭に染み付かせませましょう。日本語への翻訳を必要としない英語頭になります。

芋づる式に暗記が進む

語源を理解すると、暗記の効率が複利で向上していきます。

例えば、先ほどあげた例である、"tend" : 「〜しがちだ、〜する傾向がある」という語根を覚えたとします。

この"tend"には、「そっちの方ににゅっと伸びていく」というイメージがあります。

tendのイメージは、 "にゅっとおもちが伸びていく"感じ

これさえ覚えていれば、次の単語たちは一瞬で覚えられます。

intend, extend, attend, contend, tent
ざっと解説すると以下の通り。

● intend → in(中に) + tend(にゅっと伸びる)→頭に考えが入ってくる→意図する
●extend → ex(外に) + tend (にゅっと伸びる)→拡大する、広がる
●attend → at(=ad, 方向) +tend(にゅっと伸びる)→そっちの方ににゅっと伸びる→出席する
●contend → con(=共に、一緒に or 強調) + tend(にゅっと伸びる) → 一緒に伸びていく→競争する
●tent → にゅっと張られたもの →テント

他にも例を挙げると多すぎてキリがないのですが、例えばpretendやtensionも同様に説明できます。

このように、語源は1つ押さえておくと芋づる式に他の単語を抑えることができるんですね

語源、恐るべし!!!

語源を活用した学習の始め方

じゃあ何を使って勉強したらええねん!!ということなんですが、個人的には特に教材などを購入する必要はないと思います。日々出会う単語で覚えていないものがあったら、都度ネットで調べてメモして蓄積していくのがおすすめ。「〜、語源」と調べるとたくさんネットでヒットします。

でも、あえて参考書をあげるとすれば、こちらの英単語帳は胸を張っておすすめできます。

こちら、大学受験の英単語帳なのですが、実はめちゃくちゃ使えます。(昔の受験時に僕も使用していて、大人になった今でも定期的に読み返してるほどです)

1つ1つの単語のニュアンスや語源を解説してくれていて、基本単語の理解が根本からできます。所々で語源一覧みたいにまとめてくれているのも頭の整理がしやすいですね。

また、英語学習の読み物としてたくさん語源について解説されている本がありますので、そちらを軽く読んでみるのもありかもしれませんね。

学習のコツ

語源を活用した英語学習には、いくつかのコツがあります。
ざっと挙げていきますね。

語源は完璧に理解しなくていい!!

語源は、一部の英語学習界隈ではめんどくさいものとして扱われています。確かに、たくさんの知識を覚えないようにいけないように思えるのも無理もありません。

しかし、語源はあくまで、英単語を覚える手がかりにすぎません。大体こんな感じ!というざっくりした活用方法で十分!目的は英単語を覚えて活用することであって、語源マスターになることではないですからね。

語源は、語のニュアンスの理解を手伝う道具として使用しましょう!

語源も音を中心とした学習をしよう

このnoteでは何度も言っているのですが、英語学習は音声を中心にすることが本当に重要です。

実は、これは語源を学習する時にもめちゃくちゃ当てはまります。

語源なんか大体、音でイメージしてしまえばいいんです!!!

どういうことかと言うと、語源は「音」を中心としてつながっていくもので、「なんとなく似ているな、、」的なざっくりとした覚え方でいいんですね。

例えば、バビブベボの音って、なんか野蛮な感じしませんか?

ババア!とかバカ!とかボケ!とか、汚い言葉に多いですよね。
これ、実は英語でもまるっきり同じなんです。

●baby→意味不明な言語を話すもの→赤ん坊
●barbarian→野蛮人
●barren→
●brave

Leap p4 より

知らない単語に出会った時も、「なんか知ってる単語と音が似てるから、こういう意味じゃないか??」という類推を働かせることができます。

音のイメージに関しては有名な例があります。人類に普遍的に見られる「ブーバ/キキ効果」という現象です。

以下の2つ図を見せ、どちらが「キキ」っぽくて、どちらが「ブーバ」っぽいかを聞きます。すると98%ほどの大多数の人は「曲線図形がブーバで、ギザギザ図形がキキだ」と答えるみたいです。

左が「キキ」で右が「ブーバ」

これは音と形を紐づける実験ですが、他にも音とイメージが結びつく例は枚挙にいとまがありません。

結局は「接触量・接触回数」を増やす反復学習も必要

めっちゃ語源は良いやつ、、と連呼してきましたが、結局は「暗記」から逃れることはできません。

それには「接触量・接触回数」を増やすことを心がけることが大事です。

「接触量・接触回数」の重要性に関しては、こちらのnoteでも解説しています

最後に

いかがだったでしょうか。語源の魅力、伝わりましたか?

最後に内容を簡単にまとめます。

・語源は暗記を助ける優秀なツール
・単語の本質を理解して、芋づる式に覚えよう
・でも万能ではなく、結局は地道な反復学習も大事

ではまた次回!!

役に立った方は、ぜひ「スキ」と「フォロー」をお願いします!
言語学習のフレームワークや、本質的な言語や脳みその特徴を踏まえた言語学習に役立つ記事を書いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?