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【インプットとアウトプットの関係性】話せるようになるための英語学習

「英単語や文法の知識をたくさん覚えたのに全然話せない!!」

日本人の英語学習者がよくぶち当たる問題ですが、一体どこに原因があるのでしょうか。

結論から述べると、原因は「これらの知識が実際の言語使用では円滑に活性化できない形で、脳内に知識体系として保存されている」からです。

すぐに使える(=outputできる)ゾーンの脳内ではなく、使えない(=passiveな)知識として脳内に蓄積されているのです。

前回の記事では、それぞれの知識を以下のように整理しました。

■ passive語彙:読んだり聞いたりして理解できる語彙
■ active語彙:適切な場面状況で、無意識に表出できる語彙

今回の記事ではさらに深掘りして、

・「どのように語彙・文法と技能は関係しているか」
・「使えない知識をいかにして使える知識に変化させるか」

について触れていきます!


どのように語彙・文法と技能は関係しているか

知識はpassive語彙とactive語彙の2つに分別されます。

■ passive語彙:読んだり聞いたりして理解できる語彙
■ active語彙:適切な場面状況で、無意識に表出できる語彙

まだ自由に使うことのできない語彙・文法の知識はpassive語彙、技能として母国語のように話せる知識はactive語彙になります。

まだこの用語に馴染みのない方は、ぜひこちらの記事を1度お読みください!

英語を話すためにはactive語彙を増やしていく必要があります。

というのも、active語彙は高速化され自動化されているからです

「高速化・自動化」というのは1つのキーワードです。何も考えることなく適切な表現がスラスラと出てくる状態。丸暗記したフレーズだけでなく、状況に応じた表現が適切に出てこれば、ほとんど母国語との違いがなくなります。

高速化・自動化された知識を使えるようになるには、語彙と文法(言語知識)を、聞く・話す・読む・書く(言語技能)を通して定着させることが不可欠!!

もっと簡単にいえば、「覚えた知識を様々な場面で使って始めて身に付く」といえます。

「使えない知識をいかにして使える知識に変化させるか」

知識は使って始めて身に付きます。せっかく単語帳で覚えた知識はそのままだと忘却の一途を辿ってしまいます。

では具体的にどのようにして使える知識に変化させていけばいいのでしょうか。

例えば、

①オンライン英会話や仕事で無理矢理使ってみる
②独り言を言う
③日常で適切な場面に遭遇し使ってみる

などなど様々な文脈で使用していくことが大事になってきます。この記事ではここを深掘りせず、意識しておくべきポイントを解説します。

カチッとハマる瞬間がある

語彙と文法の知識は技能と一体化されて記憶に刻まれ定着していきます。

感覚的にいうと、カチッとハマる瞬間

適切な状況のもと、それに適した表現を使い、相手に理解してもらう瞬間。自分の言っていることが瞬時に理解される瞬間。

「自分の言っていることが伝わった!!」という一種のアハ体験のような心地よい瞬間が、記憶に定着する1つのきっかけになり、自分が使える表現として体に染み付きます。

インプットありきのグラデーション学習

語彙の定着には、接触頻度と接触回数が重要であり、時間をおいて様々な場面、文脈、状況の中で再出させていく分散学習が大事になってきます。

👇 英語学習における接触頻度・接触回数の重要性についてはこちらの記事で詳しく解説しています

いろんな場面(動画、本、単語帳、映画、実際)において、いろんな時間軸(3ヶ月おきにその表現と出会う など)に同じ表現に何度も触れることで、無意識に記憶に定着していきます。

まるで、ミルフィーユのように。あるいはグラデーションをもった螺旋階段のように何度も何度も脳内に染み込ませていく作業が大切です。

また、よくある勘違いとして、「アウトプットが大事だ!アウトプットをしまくろう!」と知識のインプットを怠ってしまう人がいますが、これは大きな間違いです。

基本的には、インプットの量が 9/アウトプットの量が 1くらいの関係性が理想です。

結局は「インプットありき」の前提の上で、アウトプットの量も増やしていく。意識としては、passive語彙を増やして、その中からどんどんactive語彙に変化させていくイメージです。

音声連続体として捉える

ここにも音声の重要性が関連してきます。

表現をアウトプットするには、1つ1つの単語だけではなく、連続体として捉えてしまうことが大切になってきます。

どういうことかというと、例えば 「Nice to meet you」を想像してみてください。これを言う時は、「Nice/to/meet/you」と合計4つの単語をそれぞれ意識することなく、「nicetomeetyou」という1つの連続体として音声で捉えていると思います。

スピーキングだけじゃなくて、読解速度もあがるよ

英語を話すには全てにこの意識が当てはまります。

"pay close attention to〜" 「何かに注意を払う」 を1つの連続体として音声で覚えてしまいます。そしてこの表現が適切な場面で何度も何度も使っていくと、これが4つの単語から構成される表現というよりは"payattentionto"という1つの語彙としてすごくナチュラルに使えるようになります。

脳みそはあまり多くの情報を1度に保持できません。ぎゅっと短縮して、覚えやすく、しかも何度も練習して体で身につけてしまう必要があります。

まとめ

どのようにして使えない知識を使える知識に変えて、英語が話せるようになるか?

・「カチッとはまる瞬間」を意識して、覚えた語彙を積極的に使用しよう
・インプットありきのグラデーション学習。適切な場面で何度も同じ表現に触れよう
・1つの表現を音声連続体として捉えよう

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