【後編】音声から始める英語学習SBL~具体的な勉強手順~
こんにちは、ふぇねです。
この記事は、「SoundBasedLearning 音声から始める英語学習」の2記事目です。実際に意識してきた考え方、利用してきた書籍や動画媒体やサービスも全て記載しています。かなりまとまっていると自負しています
今回紹介した考え方、書籍や動画を参考に徹底的に練習さえすれば、必ずリスニング力は伸びるし発音も改善できると思います!!
前回は、言語成立の歴史や人類の言語処理脳内メカニズムから言語の本質は音であること。そして、文字ではなく音声を基盤とした学習を行う必要があることを説明しました。
前回の記事をまだの方はご一読ください!
一方、今回の記事では音声を重視した英語学習をしていく重要性を踏まえた上で、「では実際にどのような手順で学習していくのが良いのか」について説明していきます。特に発音とリスニングにフォーカスしているのが特徴です。スピーキングに関しては、次回以降の記事で言及します。
1度本格的にリスニングの理論や学習方法を学んで、体系的にトレーニングしてみませんか!?
リスニングと発音の勉強法3ステップまとめ
リスニングと発音の勉強法は、以下の3つに分類できます。
リスニング力を伸ばしたければ、発音学習を先にやるべき
発音とリスニングの関係 について軽く触れておきます。
そもそも英語の4技能は、互いに不可分なもので、それぞれが独立しているわけではありません。その中でも特にリスニングと発音は密接に結びついていて、両者を切り離して考えることは出来ません。
理由は簡単。発音できないものは聞き取れず、その逆もまたしかりだからです。まずは英語の発音の仕方に徹底的にフォーカスする。その後多聴で英語の音になれる。このステップを踏むことが大事になってきます。
①英語発音の規則とルールを知る
発音とリスニングを勉強しようと思いたったら、まずは何から始めますか!?
いきなりNetflixで洋画を見る、とにかくたくさん聞いてみるといった勉強法では、なかなか大人の我々が上達するのは難しいでしょう。まずは発音の規則とルールを知ることから始めます。
全く異なる英語と日本語の発音ルールを抑える
英語と日本語では全くと言っていいほど発音の仕方が違います。ここをしっかりと抑えておけば、ネイティブらしい英語が話せるようになります!!
ここでは、以下の3つに区切って日本語と英語の発音の違いを見ていきます。
1. 発声方法の違い
そもそも、日本語と英語は発声方法が全く違っています。
発音を勉強する上で僕がまず着目したのが、音の変化/繋がり/脱落といったものでした。着目点としては悪くなかったのですが、それよりもっと根本的に大事なことがあります。
日本語と英語では、発音上大きな違いがあり、それは意識的に学習しなければ理解することは難しいです。もちろん、リンキングや音の繋がりなどの、規則性を理解して覚えて使いこなすことは大事です。
しかし、ネイティブたちはあんな多くの細かいルールを意識して話しているのか??そもそも、音のつながり、変化をネイティブは意識しているのか??
そう、音の変化や繋がりといったものは、意識的に行うものではなく、楽に話した結果として生じるものに過ぎないんです。
楽に英語をはなすってどういうこと??
一言でいえば「脱力して喉を使って話すということ」。そうすれば、息やリズムの違いもすぐに理解できます。
■ ①喉を使って話すとはどういうことか
顔も口も全部リラックスして、口を単なる音の出口だと捉えます。そして、喉の深いところで音を響かせます。
喉をリラックスさせ、響かせて使う。その結果として声が低く聞こえることがしばしばあります。
おすすめ教材は「英語喉」という動画と本。また別記事でも紹介しようと思いますが、発音を勉強するなら、まずはこれから!!自信を持っておすすめできます。動画は無料なので、ぜひ活用してみてください。
本当に喉の使い方を変えるだけで発音が変わってきます。
■ ②息の量を増やす
日本語と英語を話すときに大きく違ってくるのが、はく息の多さです。日本語よりも英語の方が圧倒的にはく息の量が多いです。
特に子音の擦れる音ではわかりやすいですね。"TH" や"F" の音では、落ち葉が擦れる音、窓の隙間から風が通り抜けるようなイメージになります。それも英語でははく息の量が多いことに起因しています。
息や音の出し方ですが、日本語はぶつぎりです。ぷつ、ぷつっと、一つ一つの音を区切って発音しています。
一方英語では、「あーーーー」という息を沢山はいて、その上に滑らかに音を乗せていくイメージ。
なので、音が繋がったり、同化して消えてしまったりするんですね
これも動画を見ていただくのがわかりやすいと思いますので、ぜひ英語喉さんのYouTubeをご覧になってください。
2. 音に対する理解を深める
英語の音の根本的な出し方や息の量について理解したら、次には日本語になくて英語にはある音を中心に個別の音を学習していきます。
発音記号も押さえておきましょう(発音記号やカタカナ英語の危険性についてはまた別記事にまとめます)。
母音と子音の日本語との違いを明確に理解し、英語の音を出すことができるように何度も練習します。
実は英語の方が圧倒的に音の数が多いのです。
その違いを聞き分けるには、自分で発音できるようになるしかありません。
舌の使い方や口の使い方、息のあて方もある程度は学習しておきます。この段階で使用したのが、英語耳というベストセラー本。
基本的な発音法則や発音記号が掲載されているので、「英語喉」で喉の使い方をマスターした後は、こちらの書籍で勉強されると良いと思います。発音向上に間違いなく役立つ本です。20回くらいは繰り返し練習しました。
こちらの「英語リスニングの鬼100則」も良いかもしれません。
無料で学習したい方は、だいじろーさんの動画もおすすめです。かなり丁寧に発音法則がまとめられています。僕も何度もみて真似しました。
3. 音声変化のルールを知る
音声変化は、ネイティブが話す時には意識していません。英語を喋るときの喉の使い方、息の出し方を身につけていれば勝手にそうなってくるのです。
喉を上手に使いこなし、しっかりとアルファベットの音を理解できていれば、正直言って音声変化を学ぶ重要度は他と比べると低いです。
しかし、非ネイティブの我々にとっては、1度知識として意識的に学習しておくことにも価値がありますからここで取り組んでおきましょう。
ここで使用した本は、「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」です。 (kindle unlimitedで無料だったので使っていましたが、普通に良書でした)
基本的な音声変化、同化、脱落といった、ネイティブが自然に話す時に生じる現象についての理解が深まりました。これも全て20回ほど反復的に取り組みました。
喉を使って発声するという基本の上にこれらのテクニックのような音声変化が結果として生じてきます。
これらの音声変化を身につければ、発音も綺麗になるし、映画のようなテンポの早い会話にもついていきやすくなります。
代表的な音声変化については別記事でまとめようと思います。
②徹底的に基本を練習する
ここからはスポーツと同じ。リフティングや素振りと同様に、①で抑えた基本的な事柄を反復練習します。
頭で覚えるのではなく、体・口で覚えるようにする。自然と口をついて、理想の音がでるまで継続します。①の内容を、いかに何度も繰り返して習得できるかで、発音やリスニングの土台が決まるので、ここは頑張りどころです!ど根性!!!
単なる知識ではなく、実際に発音や聞き分けができるレベルにまで昇華するのが大事です。
具体的には、紹介した動画や書籍を何度も反復練習すると良いでしょう。
③あとは量をこなしてなれる
あとはたくさんの生の英語に触れまくるだけ!基本的に触れている量・学習量が少ないので、意識的に英語を聞くようにしましょう。とにかくたくさん発声練習・聞く練習を繰り返してください。基本的な語彙や文法は必要ですが、一旦読解練習は後回しで構いません。
読解に関しては、リスニングのスクリプトを読むくらいで大丈夫!とにかくたくさん聞いてください。
音声や学習量の重要性は、こちらの記事で解説しています。
基本的に、英語を聞いてきた量が圧倒的に少なすぎます。基本を抑えた後はとにかくいろんな動画や音声を聞く。
受験勉強をやってきた人なら、今まで読んできた英語の倍は聞くくらいのイメージです。
ここまでやれば、あなたの発音とリスニング力はかなり上達しています!!
おわりに
どうだったでしょうか!かなり量が多い記事になってしまいましたが、音声から始める英語学習の大枠はこれで完了です!
この記事では、発音をクリアにして、ネイティブが話す爆速英語を聞けるようになる手順を紹介しました。
要点を再度まとめておきます。
発音やリスニング能力の向上は簡単な道ではなく、コツコツと継続していく必要がありますが、この記事通りに学習を進めていけば必ず上達していきます。
これらを目標に、時間はかかるかもしれませんが、コツコツと継続していきましょう!
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