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Nouns eSportsの成り立ちと目的

こんにちは、たまおです
こちらのnoteはXなどでは流れてしまい保存できないような文章、メモ書きなどを残すために使っています

面白かったらいいねしてもらえると、ぐーんっとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします!


はじめに

私事で大変恐縮ですが、私が応援してる選手がポケモンユナイト(Pokemon Unite)で世界一になりました

彼を知ってから約一年半、陰ながらずっと応援をしていたので今回の偉業は自分事の様に本当にうれしいです

私が知る限りMOBAというeSportsのジャンルで日本に世界一をもたらしたのは今回が初めてだと思います

FENNEL所属のTON・GG選手、本当におめでとうございました!!!

Brawl StarsをMOBAとするなら日本のプロチーム ZETA DIVISION が世界一を取っていますが、Brawl Starsの運営が「我々はMOBAではない」と言っていたと記憶しているので一旦除外しました

今回はポケモンユナイト世界大会の応援ウォッチパーティに行ったところ、Nouns eSportsというWeb3に関わるチームが世界大会に出場していたのでチームの立ち上げの経緯やどんな活動をしているのか簡単に調べたものをまとめたノートになっています

NounsはWeb3に関わる人なら一度は聞いたことがあるレベルで有名なのですが、まさかeSportsチームまで立ち上げていたとはしらずビックリしました

Nouns eSportsの名前は昨年から知っていましたが、
名前が似てるだけだとおもってました・・・

可能な限り元になった情報を記載しておきますので、何かの際に参考にしていただけますと幸いです
間違ってたらこっそり直すのでDMくださいm(_ _;)m

世界大会にNounsのメガネが?

出典:2024 World Championships Day 1 | Pokémon UNITE Championship Series(3:26:03)

上記はポケモンユナイト世界大会の配信映像なのですが、映っている四角い特徴的なメガネはNouns DAOというWeb3プロジェクトのトレードマークとなっています

ポケモンユナイト第一回世界大会から活躍しているNouns eSportsですが、チーム運営資金をNouns DAOから調達している為、トレードマークのメガネをいたるところに使っています

Nounsとは?
DAOとは?

という話を細かく話すとそれだけで10,000文字を超えるので、
すごくざっくりとNouns DAOって何かを説明しますと、

「全自動で作成されたアートを毎日1回オークションで販売して、販売して得たお金はアートを持っている人の活動資金になる」

というプロジェクトです

細かく説明すると上の説明は誤りなんですが、
今回の本流はそこではないので参考になるノートだけ置いて詳細は割愛します
難しい話ですが、興味のある人は以下のNouns Centerやノートを読んでみてください

難しい話はわからない!という人は、
「Nouns eSportsはWeb3の団体から活動資金をもらってるeSportsチーム」
と覚えておけば60%くらい大丈夫です

すごいどうでもいい話ですが、
うちのカビゴンsの中にもNounsメガネをかけてる子がいます

出典:【WCS2024】ポケモンワールドチャンピオンシップス2024 ポケモンユナイト部門 DAY2
本当にどうでもいい話ですね・・・

チームの戦績は?

2024年現在、Nouns eSportsには以下の4チームが存在します
・CS 2
・スマッシュブラザーズ
・DOTA2
ポケモンユナイト

出典:nouns.gg

名前を検索すると様々なゲームタイトルにNouns eSportsの名前が確認できますが、チームとしては一時的なものだったようです

ポケモンユナイトしか結果詳細がわからないので絞って書きますと、

2022年世界大会:3位(賞金 65,000ドル)
 ※出典:ポケモンWCS2024「ポケモンユナイト」部門 出場チーム紹介 ~後編~
 ※出典:eSports魂 ポケモンワールドチャンピオンシップス 2022

2023年世界大会:出場、リーグ敗退
 ※
出典:【WCS2023】ポケモンワールドチャンピオンシップス2023 ポケモンユナイト部門 DAY1 Part2

2023年のグループBは本当に熾烈な争いだった様です。リーグを抜けたOrangutanは2023年7位となりました

2024年世界大会:7位(賞金 25,000ドル)
 ※出典:Nouns Esports ⌐◨-◨ポスト
 ※出典:ポケモンユナイト公式ポスト
 ※出典:GameWith【ポケモンユナイト】世界大会(WCS)の参加方法|賞金一覧【UNITE】

と毎年結果を残しつつ活動継続をしています

ポケモンユナイトでは上記の賞金の他、予選・地域大会でも賞金が出る仕組みとなっている為、獲得賞金総額は上記+αになります

※出典:2024年 Pokemon UNITE公式ルール

他の部門でも結果は残しているので、興味がある人はこちらから詳細を読んでみてください

チームの活動資金は?

Nouns eSportsの活動資金の大半はNouns DAOから出ています
お金をくださいというプロポーザル(提案)をNouns DAOに行い、所属メンバーからOKを沢山もらうと提案した金額がもらえる仕組みになっています

Nouns DAOのプロポーザルは、承認されたもの否決されたものすべて履歴に残ります
Nouns eSportsを立ち上げるまでにeSports関連のNouns DAOのプロポーザル(お金をもらうための提案)を確認してみましょう

No.68(Dota2のチームを一時的に作るために35ETH/約1200万)
No.91(ポケモンユナイトのチームを一時的に作るために22ETH/約800万)
No.112(Dota2のチーム契約延長するために99.6942 ETH/約1600万)
No.119(Nouns eSportsとして369ETH/約1億円)

上記4点がNouns eSports立ち上げまでにNouns DAOから資金提供があったプロポーザルになるようです

これ以降は基本的にプロポーザルで得た資金をやり繰りしつつ、必要都度プロポーザルを出すようにしているようです
確認したところ、2024年現在まで2回プロポーザルがありました

No.263(CS:GOとDota2チーム組成のために435ETH/約1億円)
No.466(2024年 Nouns eSports活動の為に2,098,600ドル/約3億円)

プロポーザルの内容を細かく見ていくと運営費/人件費は以下の様な記載がありました

No.263までは運営予算は10%が最大、残りは選手やコーチを獲得するためのスカウト資金や大会前の合宿費用などにあてられています
No.466では運営予算の割り当てが拡充されており、50%が運営予算となっています
しかしNouns eSportsの運営に関わるメンバーは100名超とのことでした

2022年から活動していることを考えたら年間一人当たり50万円くらいでしょうか?
ほぼボランティアでやってるように感じます

それもそのはず、Nouns eSportsは選手ファーストで考えておりNouns eSports自体が賞金を選手から受け取らない方針のようです

以下はNouns eSportsが掲げるビジョンを置いておきます

出典:プロポーザルNo.466

このチームってどんな目的で作られたんですか?

ここまでを見るとNouns eSportsは運営組織自体が儲けるためにやっていないように見えます
それもそのはずNouns eSportsはNouns DAOのサブコミュニティであり、
あくまでNouns DAOの知名度向上が目的となっているからです

出典:プロポーザルNo.119

広報の為に約5億円超かけているということ?と疑問に思う人もいるかもしれませんが答えとしてはYESです
Nouns eSportsの目的はNouns DAOを広く認知させることです

だからこそ各選手の名前やユニフォームに⌐◨-◨の絵文字や刺繍をいれ、
特注のサングラスが用意し、eSportsの世界で活躍してもらうことで
⌐◨-◨を認知してもらう
それがNouns eSportsの目的になります

Nouns DAO自体のお金が足りるのか?といった疑問には、Nouns DAOのサイトに行くと今どれぐらい運営資金があるかが掲載されています

以下の画像は8/17に落札されたNouns DAOのアートですが、
落札価格が2.66ETH(現在価格で約105万円)となっています
DAOの運営資金(トレジャリー)に至っては4,803ETH(約19億円)あり、
まだ余裕はありそうだなと感じました

出典:Nouns DAO

最後に、ちょっとだけ注意が必要な話

ここまでの話を見ると潤沢な資金はあるし今のところ運営も上手くいってそうだしで真似したくなる人がいるかもしれません

ですが、あくまでNouns DAOはファーストペンギンの立ち位置であり、
単純に同じように真似をしてもうまくいかないでしょう

またDAO自体にも課題があります
ある意味Nouns eSportsは社会実験の様なもので今後どうなるかは不明です

ですが、ファンや個人が運営するeSportsチーム/コミュニティという新しい切り口はとても魅力的なものです
もしかしたら一部人間の善意にだけ頼ることなく、健全なコミュニティを作る方策は課題を解決した先に現れるかもしれません

Web3の末席にいるものとして、このノートを通して少しでもNounsや
DAOのことを知っていただけなら幸いです

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