シャン・チー/テンリングスの伝説はただのカンフー映画ではない。
先日、9/3(金)に公開された映画「シャン・チー/テンリングスの伝説」を視聴してきたのでその感想を備忘として残したいと思う。
※本記事には若干のネタバレが含まれます。
公開して間もない映画なので注意書きを残し、まずは本映画の僕自身の期待感を述べたいと思う。
正直、この映画には結構期待していた。marvelは初お披露目となるシリーズには結構力を入れてくると思っていたからだ。(ブラックウィドウも期待以上に面白かった。)
さらに最近ではディズニープラスで配信された「ワンダ&ヴィジョン」や「キャプテンファルコン&ウィンターソルジャー」、「ロキ」などが週次での配信にも関わらず異常なクオリティだったため、「シャン・チー/テンリングスの伝説」もかなり面白いはずだと期待していた。
武闘家シャン・チーは少年の夢
まずこの映画の率直な感想だが、めちゃくちゃに面白かった。
なんと言ってもダイナミックなアクションと素晴らしいCG技術による世界観の構築でドンドン引き込まれる。
あと男性はみんな強くてマッチョだし、女性はアジア系の美人でしかも強いというおまけ付きだ。
ストーリー自体ももちろん素晴らしく、シャンチーがショーンという目標もなくゆったり生きている今時の大学生のような人物かに見せかけて、実はゴリゴリの武闘家で殺しの達人であることから物語が動き出していく点もめちゃくちゃ良かった。こういうパターンは少年漫画などでよくある展開だがやっぱり惹かれるし、バスの中でいきなり屈強な男性に襲われて格闘するシーンも大変興奮した。(アクションも素晴らしいが、ケイティのリアクションも素晴らしかった。)
さらに、幼い頃からやばすぎるお父さんにありえん厳しい修行をつけられ強くなった点もやっぱり少年漫画みたいな生い立ちで、こちらも少年心をくすぐりまくる内容だ。また、お母さんが訳ありかつ不在なのもよくあるパターンだがやっぱり最高で、とにかく設定だけで興奮が止まらない、そんな映画だ。
全少年は毎週のジャンプに加えて、今すぐこの映画を見てほしいと思う。
主人公以外にも少年心くすぐる役者が勢揃い
この映画の凄いところは主人公のみならず、その周りの関係者もしっかり少年漫画設定なところだ。
火口で10個の輪っかを拾い凄まじい力を手にした権力者で、1000年近く生きているマンダリンことウェンウー(シャンチーの父)にはじまり、その圧倒的な強さのマンダリンを唯一倒した謎の村の女性インリー(シャンチーの母)、さらには幼馴染で素晴らしいリアクションのヒロインのケイティや、シャンチーと同じ家で育った最強の妹シャーリンなど少年漫画にありがちな役者が勢揃いだ。
彼らが揃いも揃ってCGモリモリの村の中でCGモリモリのド派手アクションを繰り広げるというのだから終始興奮しっぱなしで感動どころの騒ぎではない。
さらにラストシーンでは異次元のドラゴンやクリーチャーなども登場しもはや大怪獣バトル状態、第四次忍界対戦状態で鳥肌立ちまくりだ。
こんな素晴らしいものに興奮しないはずがない、是非皆様にも見ていただきたい。
↑画像はシャンチーの両親。マンダリン役のトニーレオンの不気味な若さが素晴らしい!
なんだかんだ言ってやっぱりアクションが凄い
ここまで設定や登場人物について書いてきたが、やはりこの映画一番の見どころはアクションシーンにあると思う。
マーベルのアクションといえばキャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャーが一番素晴らしかったように思うが、本映画のアクションシーンはそれらとは異なるベクトルの凄さであったように思う。やはりベースとなるものが中国武術となっていることもあり、圧倒的な手数・軽快な身のこなし・謎の竜巻などアメリカンな近接戦闘とは異なった見どころがあったためだと考えている。(映画素人の筆者の感想です。)
さらに、走行するバスの中や工事中の鉄骨の上での戦闘などスリリングかつ臨場感のある戦闘シーンも視聴者の心をグッと引き寄せている要素だと考えている。アクションシーンに関しては百聞は一見にしかずかと思うので、是非劇場で視聴していただきたい。
いつものおまけも最高
最後はもはや恒例となっている他マーベル作品キャラクターの出演だ。
今回はドクター・ストレンジのウォンとキャプテンマーベル、さらにブルースバナーも登場した。それぞれエンドゲーム後初登場で微妙に見た目が変化していたりと若干の近況を知ることができ、大変喜ばしかった(もはや親戚のおばちゃんみたいな感覚である)。
また、アイアンマン3で逮捕されてしまった偽マンダリンもしっかり登場し、コメディ担当として映画の中で重要な役割を担っているのもとても良い。何よりトレバースラットリー(偽マンダリン)のキャラクターが掘り下げられているところや、シリアスな場面でのボケが大変面白かった。
以上が映画を見た率直な感想です。皆さんも機会があったら是非見に行ってみてください。