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スパイダーマン:スパイダーバースを今更観た

タイトルの映画を今更鑑賞したので、その感想を備忘として残しておきたいと思う。

スパイダーバースはマイルス・モラレスの成長記

本映画は優秀な高校生であるマイルス・モラレスが主人公である。彼は転校先の学校に馴染めず憂鬱な学校生活を送っていたものの、ある日放射性のクモ(スパイダーマンシリーズではお馴染み)に噛まれ特殊な能力を得たことから物語が動き出す。

ヒーロー映画一作目ではお馴染みの主人公の成長こそがこの映画のメインストーリーである。

主人公の成長というと鉄板ネタのように感じるが、他のスパイダーマンシリーズと異なる点は主人公であるマイルスが周囲から大いに期待されている少年であるところだ。

これまでのスパイダーマンシリーズでは、マイルス同様高校生が主人公であったものの、オリジンストーリーとしてフォーカスされていたのはヒーローとしての責任であったように思う。

ところが、本映画では一人の少年がどのように一人の大人、そして1ヒーローとして成長するかにフォーカスされているように思う。

マイルスは、周囲の家族スパイダーマンに一人の大人・ヒーローとしての役割を期待されている反面、その重圧に耐えきれないシーンが描かれており、勇気を出して跳ぶことで成長を遂げている。このような誰しも思春期に体験する出来事にフォーカスすることが、今までのスパイダーマンとは異なる面白さを生み出しているように思う。

色々なスパイダーマンが大集合

本映画の今までのスパイダーマンと異なる点が、マイルス含めた六人のスパイダーマンが一堂に会す点だ。

この点は単純にヒーローが増えることによる派手さの他にスパイダーマン同士の掛け合いにおいても良さが表れている。

ヒーロー活動においての悩みや苦しみについて共感しあったり、スキルの伝授を行なったりと従来のスパイダーマンでは描くことができなかったスパイダーマン同士だから発生する共有が行われている。実際に、アーロンおじさんが凶弾に倒れたシーンでは、各々が大事な人の死の経験をしていることから自暴自棄になるモラリスに寄り添うことができている。

戦闘面での連携の他にも、このような心理面での連携も本映画の特筆すべきところであるように感じる。

アニメーションが最高

正直、筆者はほとんどアニメを見ない人間である。実写に比べて臨場感が薄れてしまうところが主な理由で、あまり積極的にみることがない。本映画も例外ではなく筆者の好きなマーベルシリーズ、しかもスパイダーマンシリーズでありながらも、映画館での視聴は見送り今日まで視聴することがなかった。

しかし、いざ手元のiPhoneで視聴してみると、本映画の臨場感は筆者の想像を遥かに超えてくるものだった。

Sonyが素晴らしい映像製作会社であることや昨今の技術の進歩に起因するところもあるかと思うが、各々の人間のリアル感やアクションシーンのヌルヌルさ、爆発などの光量が多い場面での色彩感等、現実かのように錯覚するような見栄えであった。

もちろん、アニメ独特のコミックでの説明色味なども使用されていながら上記の見栄えも併せ持っており、本当に自然に鑑賞し楽しむことができた。

こちらに関しては、既に視聴済みの方も多いかと思うが是非実際に見ていただきたい。

映像・ストーリーともに素晴らしく、非常に満足感の高い映画だと思うので是非視聴してみてください。

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