12星座もしもシリーズ9(風に舞う薔薇編1)
前回までのあらすじ
ファイアー戦隊として学園の悪と戦うと誓った3人。
ヒーロー研究会として部活動を始めようとしたが、それを阻止する動きが!?
乙女と牡牛の活躍によりなんとか、危機を脱した3人であった。
オカルトヒーロー研究会の面々は、それぞれに盛り上がっているようだった。
そんな6人の姿を見てすっかり安心した、乙女と牡牛。
乙女と牡牛はへたり込んだ山羊を両側から支えて、部室前から去って行った。
ゆっくりとした歩みで、山羊を抱えながら歩んで行く乙女と牡牛。
双方とも苦渋の表情を浮かべている。
ゆっくりと立ち止まる乙女。
それにつられて牡牛も立ち止まる。
山羊を支えた手を放し、深々と頭を下げる乙女と牡牛。
乙女「会長、お詫びにもならないけれど、今日は倍働いて、生徒会室の清掃もきっちりやらさせていただきます!」
牡牛「で、会長の大好きなほうじ茶とわらび餅が、今日のおやつです!」
その二人の姿を見ながら、ふっと息を吹く山羊。
山羊「全く!こんな事しなくても・・・。絶対に認めない、とは言ってないですよ!ただ、蟹さんは恋愛至上主義なので、自分の恋愛の為にヒーロー研究会を利用しようとしているのではと思ったので、きっちりとヒーロー研究会の人達の意志を確認したかっただけです!」
でも合理主義の山羊は、感情的で人の好き嫌いが激しい蟹は苦手、というのも本音だったりもする。
え?という顔で見つめ合う、乙女と牡牛。
乙女、牡牛「さすが会長!ちゃんとご存じだったんですね!!!」
牡牛「そういえば、乙女さん、さっき言っていた乙女さんの推理ってなんのことなんですかぁ?」
乙女「あら、何のこと?牡牛さんの勘違いじゃありません?」
乙女が目を細めて牡牛を見つめる。
察した牡牛「そ、そうだったかも~ぉ」
生徒会室に戻って来た3人は、茶室に籠りお茶タイム。
茶室なんだけど、お茶はほうじ茶、当然、わらび餅がおやつだった(笑)
イロイロあったけど、ジャパ~~ン大好きな3人であった。
天秤「なんか、俺たちの出番少なすぎじゃね?特に俺って・・・」
水瓶「出番???なんの話だ?天秤??」
天秤「いや、水瓶に言ってないしw てか、」
いきなり水瓶に近寄る天秤。
水瓶の眼鏡をじっと目を見つめる・・・・。
バッタン!!
突然、水瓶の部屋のドアが開かれた。
双子「ただい・・・・!!!!!!」
双子の目に映るのは、天秤の後ろ姿。
天秤の後ろ顔と水瓶の顔が重なっている・・・・。
思わず慌てふためく双子。
双子「・・・し、しつれいしました~~」
物凄い勢いでドアを閉める双子。
部屋のドアに背を持たれかけて、息を詰める。
ほんのり頬は赤く染まってる。
双子「ふぅ・・・。そうだったんだ・・・・。俺って、なんだったんだろ?」
その頬には薄っすらと涙が落ち・・・。
持たれているドアを猛烈に叩く音がする。
「!!!!!」
なにかを叫んでいるようだったが、双子の耳には届かない。
部屋の内側。
天秤「なんか、お前誤解してないか???違うから!!!俺たちはそんな関係じゃないんだ!!」
激しくドアを叩く天秤。
そんな天秤の様子をじっと見ている水瓶だったが・・・。
水瓶「お前と双子ってなんかあるの?」
ボソッとつぶやく水瓶。
天秤「相変わらず、訳のわからんことを!俺たちの間に疑惑はない!!が、しかし、今の状況は!!!」
相変わらず、全く状況が呑み込めていない水瓶であった。
ぶーぶーぶー!
双子のスマホが鳴った。
双子「はい、双子です・・・。お、お前かよ・・・・。わかったよ・・。」
困惑した顔でドアから離れる双子。
そっと、ドアが開かれた。
え?ナニコレ、男同士のもつれ?
ひょっとしたら、アレなんですか??
てか、戦隊もの、終わったんじゃないですか?(笑)
新たな展開なんですか?
正直、書いてる人も次の展開が分からないです!?(←コレ、ホント)