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大学職員転職part8!関西大学の募集から現役の大学職員が本気で対策を考えてみる(具体的なエピソード例も紹介します)
こんにちは。0から始める大学職員(@tarou.tenshoku)です。
大学職員になりたい、興味を持った方全ての人に読んでほしいと思って執筆した、現代大学職員による大学職員になるための最短の対策と本音の記事を作成しましたので、ぜひご一読ください。
私は普段大学職員採用の面接官をやっています。そこで感じることは、「もう少し対策すれば絶対こっちの人をとるのにもったいない!」や「こっちの人の方が優秀そうなのにうまく対策できていないから通過しないだろうな・・・」ということです。
これまでpart1~7では法政大学・関西学院大学・早稲田大学・順天堂大学・慶應義塾大学・金沢大学・近畿大学の募集から現役の大学職員が対策をした記事となります。今回はpart8として、関西大学の対策を詳しく見ていきましょう。
1.関西大学の基本情報
関西大学の沿革
1886年:関西法律学校として創立
1905年:関西大学と改称
1922年:大学令による大学に昇格
1948年:新制大学として発足
関西大学の建学の精神
「学の実化(がくのじつげ)」
学理と実際との調和
国際的精神の涵養
外国語学習の必要性
関西大学の理念
「開かれた大学」「情報化社会への対応」「国際化の推進」
関西大学の教育方針
少人数教育の重視
実学教育の推進
グローバル人材の育成
関西大学の偏差値
全体的な偏差値帯:55.0~62.5
学部により異なるが、おおよそ以下の範囲:
法学部:60.0~62.5
経済学部:57.5~60.0
商学部:57.5~60.0
社会学部:55.0~57.5
政策創造学部:55.0~57.5
外国語学部:55.0~57.5
学生数:約35,000人
キャンパス:千里山、高槻、高槻ミューズ、堺、梅田、南千里国際プラザの6キャンパス
関西大学の学部・学科構成:
13学部(法、文、経済、商、社会、政策創造、外国語、人間健康、総合情報、社会安全、システム理工、環境都市工学、化学生命工学)
大学院13研究科
関西大学の就職率
2022年度実績:98.3%
関西の私大でトップクラスの就職率を維持
関西大学の特徴や強み:
「考動力」を重視した教育
実学教育と人格の陶冶を建学の精神とする
関西圏の私立大学では有数の規模と歴史を持つ
産学連携や国際交流に力を入れている
文系学部が充実(法、経済、商、文、社会学部など)
理系学部も拡充(システム理工、環境都市工学、化学生命工学部)
特色ある学部(社会安全学部、人間健康学部など)
関西の主要私立大学の一つ(関関同立の「関」)
実学教育に力を入れている
国際化を推進(海外協定校との交換留学プログラムが充実)
産学連携に積極的(イノベーション創生センターの設置など)
地域連携・社会貢献活動に注力
「考動力」を重視した教育(主体的に考え、行動する力の育成)
多彩な課外活動(体育会や文化会の活動が盛ん)
充実した奨学金制度
これらの特徴から、関西大学は実学と国際性を重視し、社会に開かれた総合大学として、幅広い分野で活躍できる人材の育成に力を入れていることがわかります。
関西大学の新学部情報
関西大学は2025年4月に新しい学部、「ビジネスデータサイエンス学部(仮称)」を開設する予定です。
この学部は、ビジネスとデータサイエンスの両方を体系的に学び、デジタル化社会で活躍するビジネスリーダーを育成することを目指しています。
新学部は吹田みらいキャンパスに設置され、初年度には350人の新入生を迎える予定です。
(1) 2025年4月開設予定「ビジネスデータサイエンス学部(仮称・設置 .... https://www.nyusi.kansai-u.ac.jp/news/15128/.
(2) 関西大学ビジネスデータサイエンス学部ビジネスデータ .... https://www.kansai-u.ac.jp/BDS/.
(3) 関西大学にビジネスデータサイエンス学部設置が正式決定 吹田 .... https://www.u-presscenter.jp/article/post-54196.html.
(4) 神戸三田キャンパス(新学部 2021年4月開設) | 関西学院大学. http://whatfor.kwansei.ac.jp/cms/kobe-sanda2/.
2.関西大学の職員募集要項
募集職種:事務系専任職員
応募資格:
1989年4月2日以降に生まれた方
4年制大学または大学院修士・専門職修士・博士課程を卒業している方
採用予定人数:若干名
選考プロセス:
Webエントリー:2024年8月30日(金)~10月3日(木)昼12時まで
書類提出期間:2024年9月10日(火)~10月3日(木)17時まで
提出物:指定履歴書、動画(2分以内の自己紹介)
適性検査(Web):2024年10月7日(月)17時まで
書類・動画・適性検査選考:結果通知 2024年10月18日(金)
第1次選考(対面面接):2024年10月25日(金)もしくは26日(土)
第2次選考(対面面接):2024年11月8日(金)~10日(日)のいずれか1日
最終選考(対面面接):11月下旬(予定)
内定通知:11月下旬(予定)
※日程は変更の可能性があります。
待遇:
初任給:月給206,400円(住居手当含む、22歳・新卒の場合)
昇給:年1回(4月)
賞与:年2回(6月、12月)
諸手当:扶養手当、住居手当、通勤手当、超過勤務手当 等
勤務時間:9:00~17:00(休憩1時間、実働7時間)
休日・休暇:週休2日制、夏季休暇、冬季休暇、年次有給休暇 等
3.関西大学が求める人材像
公式に示されている求める人材像:
「自主・自律型の人材」
「変化対応型の人材」
隠れた求める人材像の分析:
「考動力」を持ち、学生のために臨機応変に行動できる人材
チームワークを重視し、協調性のある人材
大学の理念や建学の精神を理解し、それを体現できる人材
変化に柔軟に対応し、新しい取り組みに積極的な人材
デジタル化やグローバル化に対応できる人材
教職協働の重要性を理解し、実践できる人材
4.関西大学の特徴的な取り組み
Kandai Vision 150の詳細:
関西大学は創立150周年(2036年)に向けて、「Kandai Vision 150」という長期ビジョンを策定しています。このビジョンは4つの柱で構成されています。
今回は国際化についても含めて5つの分野について見ていきましょう。
教育分野
アクティブ・ラーニングの促進:PBL(Problem-based Learning)方式の科目を充実させ、学生の主体的な学びを強化。文学部では独自のPBLを開発し、効果的導入を図る。
ICT活用:全学年へのiPad導入を進め、反転学習や協働学習を実践。理工系学部では最新の情報機器・ネットワークを活用した教育環境を整備。
英語教育強化:外国語学部では英語CLILを展開し、人文科学以外の領域でも英語による講義を導入。理工学研究科では英語基準コースを全分野に拡大。
研究分野
外部資金獲得:競争的資金獲得者への負担軽減策を実施し、獲得を奨励。商学研究科ではDSI(Data Mining and Service Science for Innovation)プログラムを展開。
イノベーション創生センター:自然科学系・社会科学系の枠組みを超えた先進的な産学官連携による本格的なイノベーション創出拠点として活用。
テニュアトラック制度:経済学部・研究科では、時代のニーズに合った若手研究者を機動的に採用するため、本制度の新規導入を検討。
国際化
留学生受入れ強化:外国語学部では留学生受入れを定員の15-20%程度まで拡充。理工学研究科では英語での講義提供を増やし、留学生の積極的受入れに努める。
ダブルディグリー:外国語教育学研究科では海外大学院と提携し、2つの修士号を3年程度で取得できる制度の充実を図る。
海外研修プログラム:環境都市工学部ではアジア諸国等との大学間交流事業を通じて世界展開力強化を目指す。また、グローバル人材育成のための体験型海外研修プログラムを充実。
学生支援
キャリア教育:社会学研究科では、職業上必要なスキルの高度化に対応すべく、リカレント教育に備えた体制作りに取り組む。
奨学支援:大学院生の量・質を確保するために、入試方法、経済的支援、及びカリキュラムを整備。
課外活動支援:スポーツ振興グループを設置し、クラブ活動や生徒会活動への参加を奨励。個性的で社会に貢献できる学生の育成を目指す。
組織運営
ステークホルダーとの対話:学内外の多様なステークホルダーとの対話を促進し、それを迅速な意思決定に反映させる仕組みを構築。
財政基盤強化:予算編成体制を再構築し、効率的な資源配分を実現。外部資金の獲得にも注力。
施設・設備整備:各キャンパスの特性を考慮しつつ、持続可能な形で施設・設備を整備。例えば、高槻キャンパスでは研究拠点の拡充を図り、千里山キャンパスでは老朽化した校舎の建て替えを計画。
さらにKandai Vision 150の内容を分析すると、以下のような点が考えられます。
総合的な改革の必要性: 教育、研究、国際化、学生支援、組織運営といった大学の主要な機能全てにわたる改革が計画されています。これは、大学職員が従来の専門分野を超えて、幅広い知識と柔軟な対応力を身につける。
ICT活用の加速: 教育のICT化や研究支援のためのシステム整備など、ICTの活用が多くの分野で重視されています。これは、職員のICTスキル向上や、新たな専門職(ICT支援員など)の必要性。
国際化への対応: 留学生の受入れ拡大や海外大学との連携強化など、国際化への取り組みが多く見られます。これは、語学力を持つ職員の需要増加や、国際関係業務に特化した部署の拡充の必要性。
外部資金獲得の重要性: 研究支援や財政基盤強化の観点から、外部資金獲得の重要性が強調されています。これは、研究支援や財務管理に携わる職員の専門性向上と、新たな外部資金獲得戦略の立案・実行能力の必要性。
学生支援の多様化: キャリア教育の体系化や奨学支援の拡充など、学生支援の多様化が計画されています。これは、学生支援に関わる職員の役割の拡大と、より専門的なスキルの必要性。
組織の柔軟性と効率性の追求: ステークホルダーとの対話や迅速な意思決定、効率的な資源配分などが強調されています。これは、職員の業務プロセスの見直しや、より戦略的な組織運営への参画の必要性。
キャンパス整備の長期的視点: 持続可能な形での施設・設備整備が計画されています。これは、施設管理や財務計画に携わる職員が、長期的かつ戦略的な視点を持つ必要性。
部署間連携の重要性: 多くの取り組みが複数の部署にまたがる総合的なものとなっています。これは、部署間の連携強化と、プロジェクト型の業務遂行能力の必要性。
これらの分析から、Kandai Vision 150の実現には、大学職員の役割の拡大と高度化、専門性の向上、そして柔軟な対応力の育成が不可欠であることが分かります。
また、従来の縦割り組織を超えた横断的な協力体制の構築も重要な課題となるでしょう。
ちなみに関西大学は動画選考がある珍しい大学です。
特別なことを書いている記事ではありませんが、動画選考が初めての人はこちらもご覧ください。
大学職員という仕事は、少子化の影響で大学業界自体が斜陽業界と言われながらも、未だにかなりの人気職種と言えます。
民間企業の転職との違いでよく感じるのは、大学職員用の対策が特殊で能力やこれまで培ってきたことよりもいかに正しく対策ができるか。
という点がとても重要だと思っています。
この対策をせずなんとなく受ける人が本当に多いので、実際の倍率で見るとそこまで高くないのではないかな?と感じています。
関西大学を目指す方以外でも、大学職員への転職・新卒採用を目指す方は参考になると思うので、ぜひ購入をご検討ください。
一方通行的な対策以外にも、ココナラにて個人対策も行っていますので、ぜひしっかりと対策を行っていただければと思います。
面接で実際にされた100の質問集(新卒用・既卒用)も用意しています
他の対策ページについてもおかげさまで多くの方が購入いただき、実際に内定まで勝ち取ることができた。
といった声もいただきました。
以降は具体的な関西大学の対策について紹介したいと思います。
優良記事部分の目次
5.志望動機・自己PRのポイント
ダメなエントリーシートの書き方
良いエントリーシートの書き方
エントリーシート作成解説
6.関西大学面接対策
予想される質問と回答例
関西大学の特徴を踏まえたアピールポイント
面接官の視点から見た注意点
一般常識
論文・作文
適性検査(SPIなど)
時事問題の押さえどころ
7.現役大学職員からのアドバイス
大学職員のやりがいとは?
大学職員の苦労とは?
応募される方へのメッセージ
まとめ
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