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一般的な大学職員のキャリアパスを紹介


こんにちは。
0から始める大学職員(@university_sta)です。

大学職員のキャリアに関する問い合わせを受けることが多いので、今回は一般的な大学職員のキャリアについて紹介します。

大学職員になりたい、興味をもった。
という方全ての人に読んでほしいと思って執筆した、現代大学職員による大学職員になるための最短の対策と本音の記事を作成しましたので。
こちらもぜひご一読ください。

私は普段大学職員採用の面接官をやっています。

早速ですが、一般的に大学職員はジョブローテーションが基本です。

採用方式によって情報系や建築系といった専門職で採用された場合はこの限りではありませんが、多くの方は総合職での採用になるかと思いますので、その場合はこのジョブローテーションによって部署を周ります。

教育機関の運営を支える、教育の質を向上させるための教務系業務から、学生支援や研究サポートに至るまで、多岐にわたる職務が存在します。

大学職員の魅力の1つとして、この多様な職務内容と安定した雇用環境にあります。

1つの専門性を高めるだけでなく、大学職員としての専門的知識を高め、また別の部門でこれまでの知識を活かしていく。
という流れです。

職務の幅広さから、自分のスキルや興味に応じてキャリアパスを描ける柔軟性があります。このように、大学職員のキャリアは多様であり、個々のスキルや興味に応じて成長できる環境が整っています。

キャリアのスタートから中盤、専門職や管理職への道、そして長期的なビジョンまで、計画的にキャリアを築くことが重要です。

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キャリアのスタート

大学職員としてのキャリアは、新卒採用と中途採用の二つの主要なルートから始まります。

新卒採用の場合

新卒採用では、大学卒業直後の学生が対象となります。
学士号や修士号を取得したばかりの学生が、事務職やアシスタント職などのポジションでキャリアをスタートさせます。
最近は第二新卒という言葉もあり、就職後3年程度はこの新卒採用と同様のポジティブでの採用となることが多いです。

この段階では、基本的な事務作業やサポート業務を通じて、大学の運営に関する基礎的な知識とスキルを習得します。

中途採用の場合

中途採用では、他業界での経験を持つ人材が対象となります。
即戦力として期待される中途採用では、特定のスキルや経験を活かして働くことが求められます。
例えば、ITスキルやプロジェクト管理の経験がある場合、それを活かして大学のシステム管理やプロジェクト運営に貢献することができます。
中途採用のポジションでは、既に確立されたスキルセットを活用しながら、大学の特有の環境に適応するための学習も必要です。

中途採用の場合、専門職採用として1つの部門でキャリアを形成することもあります。

キャリアの中盤(発展)

大学職員として経験を積むと、キャリアの中盤に差し掛かります。
この段階では、昇進や部署異動を通じてスキルを拡大し、さらなるキャリアアップを目指します。

昇進と異動の機会

昇進の機会は、業績評価や上司の推薦、昇進のための試験を受けるなどのパターンがあります。
異動では、学生支援部門や研究支援部門、法人部門、国際部門など異動を希望することが可能です。

内部研修や外部研修を通じて、新たなスキルや知識を習得することが奨励されます。異動により、多様な業務経験を積むことで、総合的な視野を広げることができます。

こういった研修については、比較的自由に受講できるパターンが多く、自らの思い描く研修を受講することで、希望する異動先に進む可能性も高まりますので、ぜひ研修については、積極的に受講しましょう。

スキルアップのための具体的な方法

自己啓発とネットワーク構築もキャリアの中盤において重要な要素です。
自己啓発として、専門書の読書やオンラインコースの受講などが挙げられます。大学職員というと、ビジネス書や営業に関する書籍は読まないの?
と想定される方はもいますが、結構いろんば分野の本を網羅している方が多いです。
教育機関ということもあり、学びに積極的な方が多い傾向にあるようです。

また、学内外のネットワーキングイベントに参加し、他の大学職員や業界のプロフェッショナルと交流することで、情報収集やキャリアのアドバイスを得ることができます。
これにより、さらなるキャリアアップの機会が広がります。
特に新卒採用者は、自分の大学のことが常識で他大学との比較や民間企業との比較といった要素が抜けてしまうことがあるので、注意しましょう。

専門職と管理職への道

大学職員のキャリアパスには、専門職と管理職の二つの主要な方向性があります。

専門職としてのキャリアパス


専門職は、特定の分野で高度な専門知識を活かして働く職務です。
例えば、研究支援、国際交流、学生相談などが挙げられます。研究支援では、研究プロジェクトの運営や研究者のサポートを行います。
国際交流では、留学生のサポートや国際的な連携プロジェクトの管理を担当します。学生相談では、学生の生活や学業に関する支援を行い、問題解決をサポートします。
専門職としてのキャリアを築くには、特定の分野における専門知識の深耕と、継続的な学習が不可欠です。

ここでは、各部門の専門職としての紹介をしていますが、大学によっては冒頭でも紹介した、情報系、建築系といった手に職といった要素がある部門以外は、専門職というよりも多くの部門をローテーションすることが多いです。

そのため、大学によっては専門職という職自体が情報系、建築系といった特定の部門のみ適用されている場合があります。

管理職としてのキャリアパス


管理職は、組織全体の運営に関与し、部門長や部長としての役割を果たします。
管理職にはリーダーシップやマネジメントスキルが求められ、組織の方向性を決定する重要な役割を担います。
例えば、部門の目標設定や予算管理、チームの育成などが含まれます。管理職への昇進には、実務経験だけでなく、リーダーシップトレーニングやマネジメント研修を受けることが重要です。
また、管理職としての成功には、コミュニケーションスキルや問題解決能力も欠かせません。

更に踏み込んで書くと、大学によっては管理職になりたがらない方も増えてみます。
これは大学職員に限った話ではないかもしれませんが、管理職になると余計な負担(心労)が増え、残業代も出ない、責任ばかり増える。
ということで、意図的に管理職を目指さない職員もいます。

長期的なキャリアビジョン

長期的なキャリアビジョンを持つことは、大学職員としての成功に不可欠です。

10年後、20年後のキャリア目標設定


長期的な目標を設定し、計画的にキャリアを築くことが重要です。
例えば、部門長としての役割を目指す、専門職としてのスキルをさらに深めるなど、明確なビジョンを持つことで、日々の業務に対するモチベーションが向上します。
また、具体的な目標を持つことで、必要なスキルや経験を計画的に積み重ねることができます。
大切な視点として、転職という点も考えなければなりません。
現在少子化の影響が大学の50%以上が定員を充足できていない現状にあります。
そのような中で大学の未来はあるのか、危機意識はあるのか、といった点は常に意識しておく必要があります。
それでも民間企業と違って、補助金といった支援もあり、すぐに倒産するという大学はあまりないかと思いますが、ゆでガエルにならないように注意しましょう。

退職後のキャリアオプション


職後のキャリアオプションとして、コンサルタントや教育関連の非営利団体での活動なども視野に入れておくと良いでしょう。
例えば、大学での経験を活かして、教育コンサルタントとして働くことや、教育関連の非営利団体でのボランティア活動に参加することが考えられます。
これにより、退職後も社会に貢献し続けることができます。長期的なキャリアビジョンを持つことで、充実したキャリアを築くことが可能です。
特に大手の大学出身であれば、ネームバリューもばっちりです。
どんな大学でも大学業界に携わっていることは非常に大きいと思います。

結論・まとめ

大学職員のキャリアパスは多様であり、個々のスキルや興味に応じて成長と発展の可能性があります。
継続的な学習と自己研鑽を続けることで、キャリアの幅が広がり、組織に対する貢献度も高まります。

ココナラでもサービスを付けつけています。
大学職員は非常に狭き門です。
それでも待遇は大手企業に匹敵しながらもワークライフバランスがしっかりしています。

大学職員に興味をもった方はぜひ活用してください。


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