見出し画像

【ハコットで自作レバーレス】①準備編

「レバーレスコントローラー_自作」


で検索すると「ハコット」という収納箱をレバーレスに改造する動画や記事を見かけますが、


「実際の使い心地とかコスパはどうなんだろう?」


と思ったので、実際に作りました。


そして完成した姿がコチラです。

意外としっかりしてそうに見えますが、一番大切な部分がボタンです。

ボタンは 24mm、30mm のどちらでもお好みで大丈夫ですが、

必ず「ねじ式」を使ってください。


天板の厚さが約2.6mmのため、はめ込み式だとガタが出ます。

ですので、このハコット然り自作レバーレスは「ねじ式一択」だと考えたほうが良いです。

感想は色々ありますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。

→ 【ハコットで自作レバーレス】⑤ 感想編




各パート まとめ

【ハコットで自作レバーレス】②穴あけ

【ハコットで自作レバーレス】③基板編

【ハコットで自作レバーレス】④配線編

【ハコットで自作レバーレス】⑤感想編




「① 準備編」


まずは必要な部品、工具類を全て新品で揃えた場合に掛かる費用を算出します。





用意した部品

(千石電商オンラインショップ、Amazon、モノタロウ、DAISOより引用)

・ケース

ハコット A4サイズ




・基板

Raspberry Pi Pico H RPI-PICO-H
¥980

低遅延で定番の基板をチョイス。
Steamのみの使用なのでこのマイコンで十分です。

はんだづけが面倒なのでピン付けされているタイプを買いました。



・QIコネクタ

【QIコネクタ】信号伝達コネクタ 1×1 2550-1×1
【QIコネクタ】信号伝達コネクタ 1×5 2550-1×5
【QIコネクタ】信号伝達コネクタ 1×5 2550-1×8

各種 10個1組 ¥210

基板のオスピン → コネクタ → メスピン → 配線 → ファストン端子 → ボタン

※ 各種で価格は変わらないので 1×5、1×8 を購入した方が安価で済みます。1×1を20個買うのか、1×5を10個買うかの違い程度ですが。




【QIコネクタ】信号伝達コネクタ用ピン メス【F】 2550-10GT

10本1組 ¥200

基板のオスピン → コネクタ → メスピン → 配線 → ファストン端子 → ボタン




・【UL1007】UL耐熱ビニル絶縁電線 AWG24 (黒)

10m ¥749

基板のオスピン → コネクタ → メスピン → 配線 → ファストン端子 → ボタン

色はお好みで。わかりやすくGND(マイナス極)を黒、他は赤だったり、ボタンごとに色分けするのもありです。
自分はこだわりがないのでだいたい赤黒の2色か余ってる配線を使います。




LTI-41T-110N ファストン端子#110(メス)

100個入1袋 ¥579

基板のオスピン → コネクタ → メスピン → 配線 → ファストン端子 → ボタン

電線をボタンのファストン端子(オス)に取り付ける部品。

※ボタンの数×2個必要ですので、ボタン数が16個なら32個必要です。




Micro USB Type-B → USB Type-A ※データ転送可能

¥110

DAISOで発見。
基板からPCへと接続するためのケーブル
今回の基板へのアクセスは【 Micro USB Type-B 】でしか接続できません。
そして必ずデータ転送可能なケーブルを用意しましょう。
間違って充電専用だとポイです。




・接続コネクタ

購入時価格:¥1,699(2個入り)

基板 → コネクタ → PC へ変換するための部品。
USBケーブルの取り回しが邪魔なのでUSBケーブルが着脱可能にするために買いました。

基板から直でPCに接続する場合は不要。



・USBケーブル TYPE-B →TYPE-A

家に余っていたAmazonケーブル。

先述したコネクタを使わなければ不要。




・ボタン

※天板の厚み(断面)が約2.6mmしかないため、【はめ込み式】だと少しガタつきます。
【ねじ式】を選ぶ方が吉です。

→ 【ハコットで自作レバーレス】⑤感想編
にて記述していますが、天板に厚みを持たせるためにプラダンを併用した際は厚みが約6mmとなりますので、なおさら【ねじ式】が無難です。


以下、千石電商オンラインショップを参照。

・安くて定番
三和製(ねじ式) ¥284 
セイミツ製(ねじ式)¥450


・静音性を最重視
GamerFinger(ねじ式)¥950 
QanbaGravityKS(ねじ式)  ¥790  ※ねじ式は30mmしかありません

その他:
セイミツ製 Altimoボタン(ねじ式) ¥880 】


※ 全て送料別で【 1個の単価 】です。
通販サイトによっても価格、送料が違います。


今回は定番で入手しやすい
 三和ボタン(ねじ式)】 24mm
セイミツ製 Altimoボタン(ねじ式) 】30mm
を使用しました。

¥284×14 =¥3,976
¥880×1 =¥880






使用工具

・電動ドリルドライバー ※低速推奨(無段変速でも大丈夫)

充電式よりもコード式のほうがパワフルだったり充電を気にせず使えます。

※充電式や小型のドリルドライバーだとドリルチャックの取り付け径が小さくてホールソーが使えない可能性もありますので要注意。

チャック部分も締め込んで先端工具を固定するタイプを選んでください。

小さいドリルビットから中型まで幅広く使えるので便利です。




・ホールソー

ボタン取付穴に使うサイズは
・30mm
・24mm or 25mm
の2種類です。

24mmボタンだけであれば24mmか25mmのホールソーを用意すればOKですが、24mmホールソーの方がガタは少ないです。

30mmボタンも使うのであればAmazonとかで売ってるセット品で、
30mm + 24 or 25mm のホールソーを用意できれば大丈夫です。

個別でも売っていますが1本¥1,500くらいなので、
よっぽど高精度を求めなければ安くても問題ありません。

実際に使ったホールソーは上記のAmazonで買ったホールソーです。




3.0mmドリルビット

ホールソーで正確に穴あけするための下穴をつくるために使います。

ホールソーのドリル先端は比較的大きいサイズなので位置がズレてしまうことがあります。
そのために小さくても穴を開けておけば、ホールソーのドリルが下穴を中心に進んでいくので用意した方が失敗は少ないです。



・電装圧着工具

コネクタ、ファストン端子の圧着に使います。
ラジオペンチでもなんとかなりますが圧着工具の方が絶対に楽ですし仕上がりも良いです。
自作勢やラジコン、マイコンが趣味の人はだいたい持ってる印象です。

自分も圧着工具をずっと使っていますが、実家にあった古い物なので印字が消えてメーカーはわかりません…。(切れ味も悪くなってます)


DAISOで¥440で売ってたりしますが、特に切断する刃の部分など安いなりのクオリティでしたが使えなくはなさそうです。




・穴あけ用の当て木

ドリルで穴あけをする時に天板に圧を掛けますが、その際に天板がたわんでしまったりするため綺麗な穴あけを行うために使用しました。

なくても穴は開けれますが敷いた方が加工しやすいです。




・ヤスリ、サンドペーパーなど

DAISOで売ってるもので大丈夫です。
穴あけ加工した部分を均します。

断面が荒くても気にしないのであれば不要。




部品や工具を全て新品で揃えた場合の最低費用


※ 今回は「必要最低限&最小費用」の部品と工具で算出


部品


ケース:¥1,422
基板:¥980
コネクタ:¥210
コネクタメスピン:10本¥200×2=¥400
配線:¥749
ファストン端子:¥579
MicroUSB TYPE-Bケーブル:¥110
ボタン:三和ボタンねじ式×12個=¥3,408
(攻撃ボタン6個、方向ボタン4個、START・SELECTボタン2個)

計:¥7,858
※送料別



工具


電動ドリルドライバー:DCM製品 ¥4,378
ホールソー:¥1,699(Amazon)
3.0mmドリルビット:¥110(DAISO)
電装圧着工具:¥440(安価にするためDAISO)

計:¥6,627
※送料別


合計金額

※送料別



・・・・・。


市販のコントローラーが買えますね・・・。





※2台目からの作成コストは安い


あくまで必要最低限を新品で揃えた場合ですし
工具類はホームセンターでレンタルできる店舗もありますが、
仮に工具類を省いた部品代だけでも【 ¥8,278 】掛かります。


しかし、自分の理想を突き詰めるまで作り続ける人にとっては
ランニングコストが低く作りやすいです。

というのも、部品などをまとめて買ってストックすれば2作目以降が安上がりになるためです。

ボタン配置を変えたくてハコットを買い足したりした場合でも、配線などはそのまま移植できるわけですから、ハコット代だけで作りなおすことが可能です。

とりあえず費用については以上となります。


次回 → 【 ② 穴あけ編 】



いいなと思ったら応援しよう!