石丸伸二とポピュリズム研究
某南米の密林の干し芋のリストに入れておねだりしたら買ってくれましたので、約束も兼ねて石丸伸二について言及しようと思います。
前提として、私は都民ではありませんので都知事選は直接関係無いはずです。
それでも、私が愛聴している暇空茜さんが批判していたことをきっかけに調べましたところ、これは危ういと思いましたので、石丸伸二の危ない側面の批判が中心になります。
ここが変だよ石丸伸二
私は彼の主張が何なのか知りたかったので、早速YouTubeで石丸伸二氏の動画を見ましたが、危うさが払拭出来ませんでした。
具体的には、支持者のコメントの不気味さや異様さ(信者の日本語がカタコト)、支持者に脅迫容疑が掛けられてもスルーするたちの悪さ、政治家なのに具体的な政策を論理的に説明出来ない事がメインです。
中でも一番厄介なのが、ポピュリズム的手法で有権者(の一部)に働き掛ける事だと私は考えていて、石丸伸二のポピュリズム的手法は欧州型の「(特にイスラーム系に焦点を当てた)異なる文化圏から来ている癖に現地に馴染もうとしない移民くん反対」系の主張と集団で繋がる、属性政治的側面が強いポピュリズムよりかは、米国型の個人崇拝的側面が強い(https://www.ft.com/content/4f50f23a-ce1d-4778-91aa-ebebca1d61d3)ドナルド・トランプ元大統領や、南米ブラジルのボルソナロ元大統領や、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領を彷彿とさせます。
日本の保守派による移民反対論はどちらかといえば欧州型ですが、石丸伸二はその面からしても異様です。
まず、欧州型の移民反対論は特定の力強い指導者のパワーに頼るというよりかは、主義主張で勝負する傾向が強いです。
(Vox, AfD(ドイツのための選択肢)、フランスの国民戦線など)
対して米国型は強大なリーダーが先にあり、主張は後から付いてくる傾向にあります。
(ドナルド・トランプ元大統領や、ジャイール・ボルソナロ元大統領、ハビエル・ミレイ現職大統領など)
石丸伸二が無所属で出馬している事や、中国との関わりが強い事や、日本の公職選挙法では違法になる可能性がある事前の選挙運動などの手法を見ても、後押ししている勢力は我々の不満をすくい取り、彼をトランプ大統領のような「新しい日本」のリーダーとして持ち上げたい思惑があるのかもしれません。
ここが似ているよ、石丸伸二とミレイ大統領
上の記事でも紹介しましたように、私は自由主義の危機としてハビエル・ミレイ大統領を捉えています(萌えの対象ではありますが………😓)。
彼の主張や、書籍を見ると特に真新しいと感じられる経済学的理論は見受けられませんでしたし、その理論的な稚拙さはAmazonの試し読みで書籍を見てもはっきりと分かる程度のクオリティでした。
肝心の政策も、感情が劣化したネオリベの二番煎じだと感じました。
私は、石丸伸二とハビエル・ミレイ、それぞれに至る背景と国は違えど同じような危うさを払拭出来ません。
米国型のポピュリズム的手法をとること、SNSに煽られた若者たちに影響を及ぼさんとすること、サイコパス的な側面(これはわかる人はわかる)、理論的支柱の薄さ、経歴の怪しさ………。
サンパウロとブエノスアイレスに居住している498人を対象とした調査で、ボルソナロ支持者の72%が45歳以上なのに対し、ミレイ支持者の70%が34歳以下である事が示されています(https://www.americasquarterly.org/article/what-milei-and-bolsonaro-supporters-may-have-in-common/)(https://www.folhape.com.br/noticia/amp/303868/levantamento-aponta-o-que-apoiadores-de-milei-e-bolsonaro-tem-em-comum/)。
ハビエル・ミレイ大統領は日本よりも遥かに酷いインフレに喘ぐアルゼンチン人に「この人に頼るしかない」と思わせました。
リバタリアンを僭称する大統領候補を選んでしまったアルゼンチンと同じ事が日本で起きないかを私は憂慮します。
ハビエル・ミレイの信者は、2027年アルゼンチン共和国大統領選挙後の敗北で間違いなく暴走するでしょう。
闇バイトに簡単に参加するような若者たちを引き合いに出さずとも、それくらい感情の劣化した若者は危ないのです。
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