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夜と友達のはなし

不眠症の調子が悪くて?夜中の2時ごろに起きちゃってそのまま朝を迎えることが増えてきた。
あまりに目が覚めているものだから、もらっている頓服も飲まなくてもいいかと思って、部屋の掃除をしたり作業をしたりで朝まで過ごしている。

静かな夜がだんだんと賑やかになっていくのを体感するのはなんだか特別感があってなんだか好きではある。

太陽が昇って薄明るくなってくる空とか、人より先に起きだす鳥たち、朝練にいく学生、他の人より一足先に動き出す人たちに心の中で「おはよーがんばれー」って心の中でエールを送る。
ひとしきりエールを送ってから自分も眠れそうなら、みんなより遅れて仮眠をとってみたり

お昼ごろには、幼稚園から賑やかな声とか井戸端会議のお母さんたちの話し声、夕方には放課後の小学生の遊ぶ声、部活に励む学生たちの声。
そして、夜にはまた自分しかいないみたいな静かな時間。

この時だけは本当にここにいるのは自分だけじゃないだろうかとか思ってしまう。そんなわけないのだけれど。

なんとなく、兄弟が寝静まって久しぶりにお母さんを独り占めできた時のうれしさと似ている気がする。

特別感とうれしさ、寂しさ
何歳になっても夜は人を感傷的にするんだと思う。

そんな夜を今日も送る


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