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【投資】1セントで使える体重計

1セントで使える体重計』の話を知っていますか?

これは投資の神様ウォーレン・バフェットが7歳の頃に読んだ『1000ドルを稼ぐ1000の方法』という本に書かれていた話です。

簡単に言うと、「体重計を買って、誰でも1セントで使えるようにする。そして利用客から集まったお金で新しい体重計を買い、その利益をまた次の体重計の購入費に回す」というものです。これを繰り返すことで得られる利益はどんどん大きくなっていきます。これは、利益を再投資に回すことでさらなる利益を生む複利効果の考え方です。

〇投資の神様の起源

この複利効果を学んだバフェットは高校生の時、ウィルソン・コイン・マシン社を立ち上げました。その事業内容はいたってシンプルで、「中古のピンボールマシンを25ドルで購入し、床屋に許可を得て設置しておき、順番待ちをしているお客さんが遊べるようにする」というもの。この売り上げは床屋の店主と折半していましたが、自分の利益は新たなピンボール台の購入費にあてたそうです。その後、規模はどんどん拡大し、バフェットは高校卒業前、このビジネスをある退役軍人に1200ドル(当時の約150万円)で売却しました。

〇驚くべき複利効果

この複利効果は、アインシュタインが「人類最大の発明」と語ったほど、すごいものなのです。一般に、預金や投資をすると、元本に対して1年ごと、半年ごとなど定期的に利子や配当金が得られます。この利子は次の計算式で求められます。

●利子=元本×利率

例えば、100万円の元本に対して利率が5%なら、100万円× 5%で5万円が利子になります。このように、はじめに用意した元本に対してだけ利子がつくことを単利と言います。これに対して、受け取った利子を元本に組み込むことで、元本+利子に対してさらに利子がつくことを複利といいます。

複利効果とは、元本から生じた利子を元本に組み込むことで、元本の増加に応じて次期以降の利子も雪だるま式に増えていくことです。100万円を元本に5%の利率で回すと、10年後には163万円、50年後には1,143万円になります。一方で、単利運用をした場合、50年たっても350万円程度にしかなりません。つまり複利運用は、利益が利益を生み、どんどん膨らんでいく仕組みなのです。

〇複利効果を得るには

この複利効果は、投資を始めるのが早ければ早いほど、多くの利益を享受できます。そのため、できるだけ早く投資を始めることが、複利効果を最大限に生かすコツです。株式投資だけでなくビジネスにも応用できる考え方ですね。ぜひ活用してみてください。

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