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ザワつく49歳のリアル 婚活歴

これまで婚活というものをしてこなかったわけではありません。
34歳で人生で一番大きな失恋をしたのをきっかけに、35歳の時、結婚相談所オーネットに入会しました。
30万円くらい支払ったような。
婚活写真専門の恵比寿のスタジオで写真も撮りました。
34歳までが売り手市場で35歳を過ぎた女性にもう価値がないと言われた時代でした。
記憶するにマッチングしてお会いしたのは3人。
1人目の新宿の高層ビルでランチをした方の記憶はほとんどありませんが、この後新宿御苑を散策しませんかというシブいお誘いを断ったことだけは覚えています。
2人目はJR東日本にお勤めの方で、戸越銀座の駅で待ち合わせをして、ランチのお店を歩きながら探しました。最初からお店決めておけよ、この時間無駄って思った記憶があります。
3人目は中目黒に車で来て焼き鳥屋さんでお酒飲んで飲酒運転で帰られたゼネコンの方でした。
3人に何ひとつときめきもメリットも感じませんでした。
年齢も近かったはずですが、3人とも見た目はかなり年齢がいっているように感じました。
お見合いパーティも2度ほど参加しましたが、話が盛り上がった記憶がありません。
人見知りの私には数分ごとに人が変わっていくシステムについていくことができませんでした。
高いお金を払ったのに全く成果がなかった。
というよりも、本気で婚活に向き合ってなかったんだと思います。数ヶ月で退会しました。
当時、私の周りにはステキな独身男性が溢れていて、そんな人たちと比べると結婚相談所に入会している男性をステキに思えなかったのです。
自分はステキ独身男性に選ばれはしないのに、ずいぶん勘違いをしていました。

それでも毎日が楽しく、何だかんだチヤホヤされながら時間が過ぎていき、もう結婚なんて考えなくなっていきました。
子どもも諦めた43歳の秋、友達に某有名結婚相談所の先生と呼ばれる婚活アドバイザーを紹介されました。
友達の手前、一度、お話を聞きにいきました。
青山にあるその相談所には、お見合いにはこんな服を着ましょうといういかにも男性受けしそうなコーディネートが飾られていました。
女を前面に勝者感出しまくりのその方のカウンセリングでは、開口一番、もうあなたの価値はないから高望みはしない、相手を選ぶのではなく相手に選ばれることが大事とおっしゃいました。
そして、理想が高かった40過ぎの高学歴バリキャリ医者がバスの運転手と結婚したお話をされました。
私は自分を蔑んでまで結婚したいわけでもなく、バスの運転手と出会う為にこれまで結婚しなかったわけでもありません。
カウンセリングを終え、もちろん入会はせずそこを後にしました。
初めて会った人に私の人生を否定される筋合いはないし、結婚するために努力して男性の好みに自分を変えることはできません。
側から見たら身の程知らずなんでしょうが、それも承知です。
これをきっかけになんかもう結婚は本当にどうでもよくなりました。
これが私の婚活の終了です。

そもそもですが、今まで結婚できたらいいなとは思っても、本気で結婚したい、この人と一緒になりたいと思ったことはありません。
結婚するということは私と相手だけの関係ではなくなり、家族や友人との関わりも出てきます。
それが一番、私が結婚を考えられない理由です。
もちろん、私も家族も人を殺してるわけでもないし、身を隠して生きてきたわけでもないですが、自分のこと、自分の周りのことを他人にさらけ出すことが出来ません。
この先、自分のことをさらけ出せる人が現れるとも思えません。
小さい頃は、結婚は当たり前にするものだと思ってましたが、当たり前にできるものではないし、強く望まないと出来ません。
自分を変えてまでも結婚したいと願ってもなかなか結婚できる時代ではない今、真剣に結婚と向き合ってこなかった私が結婚できるはずがありませんね。

婚活再開する日は来ないと思います。

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