年齢詐称は犯罪になる?
ワインバーで知り合った同い年の元ナンバーワンホステスさんとの出来事。
クールなワインバーがスナックと化した夜。
かなり酔っ払って大声で騒いでいる彼女とそのお母さんの隣に座り、声をかけられた(絡まれた)のが事の始まり。
彼女はその昔、六本木界隈でそこそこ有名なホステスだったが、大病を患い今は闘病中とのこと。
今日は体調がいいので母親を連れて食事に行き、その帰り道たまたまこのワインバーに入ったそうだ。
お母さんが単身上京し、彼女の看病にあたっているそうで、その苦労話を聞かされた。
同い年ということ、お母さんと仲良く話してくれたことが嬉しいと
1杯5000円は下らないオールドシャルドネと希少なリースリングをご馳走されました。
ホステスは辞め闘病中とはいえ、今でもパトロンがいて、お金には不自由していない様子。
バーキンからエルメスのお財布を取り出し30枚くらいは優にある札束から8万円ほど支払い帰って行きました。
これで終わらないのが、私の引きの強さ。
その後、彼女から何度もお誘いの連絡がきました。
都度、断り続けましたが、断るのも面倒になり一度誘いに乗ることにしました。
指定されたのは、とある会員制のバー。
向かっていると彼女から電話がありました。
これから会う方に、自分の歳を39歳と言っているので話を合わせてくれないかという内容でした。
それくらいならと承諾し、お店に向かいました。
通された個室には1200万のクロコダイルバーキンを持った彼女とこのお店には似つかわしくないさえない小太りな中年男性がいました。
早速、乾杯のシャンパンが出てきました。
シャンパーニュの帝王「KRUG」です。
値段のわからない彼に彼女は「今日は安心して、これは15万だから大丈夫」と。
彼も「この前みたいに40万は払えないからね」と。怖すぎる。
そしてもっと怖いことに、彼女は私を同い年で学生時代からの付き合いで、母親とも仲がいい友達と彼に紹介したのです。
え、私も39歳設定?
さすがに無理がありすぎるが、
何となく話をあわせながら15万円のクリュッグで乾杯をする。
乾杯を終えると彼女は、部屋を出て若いイケメン店員の元へ行き一向に帰ってこない。
2人取り残され、仕方なく彼に彼女とのいきさつを聞きました。
2人はマッチングアプリで知り合ったそうで会うのは今回が2回目。
彼はどこぞの社長さんとかではなく地方に住むごく普通の51歳のサラリーマンでした。
田舎では出会いがなくマッチングアプリに登録したらひと回りも離れたきれいな彼女ができたと喜んでいました。
真剣に交際したいので、今日は親友に会ってもらいたいと言われたそうです。
完全にハメられました。
これはもうクリュッグをもう1杯飲むしかありません。
戻ってきた彼女は、5万円の白ワインを注文しました。
もうこれで20万円です。きっとこの2本では終わらないでしょう。
私はさらに怖いことを思い出しました。
彼女は結婚していて、旦那さんとお母さんの仲が良くないと口にしていたことを。
年齢をサバ読んでマッチングアプリに登録すること、年齢詐称は犯罪ではないですが、結婚を匂わせてお付き合いすること、ましてやこんな高額な支払い。
結婚詐欺となれば…
加担するわけには行けません!
3万円のワインが追加注文されたところで逃げるようにお店を出ました。
その後、彼女から連絡はなくなりました。
彼がどうなったのか、私の知るところではありません。
これがマッチングアプリのリアルなのでしょうか。
怖いですね。
この後、私が体験したマッチングアプリのリアルはまたお話しします。