アイデアの海
大きな波に飲み込まれてしまいそうだ。
容赦なく訪れる暗がりは誰にとっても平等で、焦りを覚えていたって仕方がない。
震える手で筆を取り、いつだって自分なりの色に染め上げようとしている。
「わたしはわたし」と必死に言い聞かせ、クリエイティブに没頭するほか、自分を保つ方法などないのだ。
どんなときも繊細で細やかな言葉を紡いでいたい。
溢れ出るアイデアの海を自由に泳いでいたい。
筋道を立て、ロジックに則る思考法が、果たしてわたしらしさなのだろうか?
環境のせいで、否が応でも自覚させられた。逃れたかったコンプレックスは、自らのサガのようなものだ。
しかしそれは、ひとえにデザインという観点においては有意義で、また、わたしの望むクリエイティブには必要不可欠なのだ。
そもそも「デザイン」という考え方に共感し今の環境に身を置いたのだから、その点では何も不自由はないはずなのだが。
もともと、こうして言葉を紡いで生活をしてきた人間だ。それは“仕事”という意味ではなく、わたしにとって音と文学は、衣食住とほとんど同等という意味である。
言葉を紡ぐことをやめてしまっては、元も子もない。それに気づくまで1年半ほどかかってしまって、そしてこうして、久しぶりに言葉と向き合っている。
創作は、わたしの生きる源だ。アートとロジックの境目を曖昧にぼかして、波のように自由に行き来していたい。
飲み込まれて、たまるものか。わたしにはやりたいことがある。
今日も夜は味方だ。
おわり
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