〇〇な話というようなタイトルの付け方は、癖になってしまいそうであまり好きではなかったのだけど、タイトルから一目で私の状況をわかって欲しかったので今回ばかりは仕方がない。たぶん、これからこの形式を用いるときは、「そういうとき」になるだろう。「一目で私の状況をわかってほしいとき」、だ。 まず、全てのSNSから離れていたため、色々な返信を滞らせてしまったことは申し訳なく思っている。ごめんね。 そもそも、はじめの一週間あたりはTwitterやInstagramどころではなくなって
足が絡まるような泥沼なのに、まるで余裕なふうに他人の手を取り引っ張る 先導している、それがいつか本当の道になるまで
彼女はわたしの鼻先に手の甲を近づけた。 「香水、もう消えてるかもしれないけれど」 匂いとくっついた記憶は色濃くて離れない。すでに知っているいつもの空気を吸い込んで、窓の外を見る。季節は三度目の春を迎えようとしていた。 無意識ながら爪にはピンクが棲みつき、髪は嬉しそうにカールを受け入れる。全身のすべてが春の訪れを喜んでいた。 春は、出会いとともに別れがあるから好きだ。長い時間をかけて築き上げた関係が、ぽっと出の誰かに奪われる瞬間を目の当たりにする。同時にわたしも突然現れ
大きな波に飲み込まれてしまいそうだ。 容赦なく訪れる暗がりは誰にとっても平等で、焦りを覚えていたって仕方がない。 震える手で筆を取り、いつだって自分なりの色に染め上げようとしている。 「わたしはわたし」と必死に言い聞かせ、クリエイティブに没頭するほか、自分を保つ方法などないのだ。 どんなときも繊細で細やかな言葉を紡いでいたい。 溢れ出るアイデアの海を自由に泳いでいたい。 筋道を立て、ロジックに則る思考法が、果たしてわたしらしさなのだろうか? 環境のせいで、否が応でも自
始業式の前日まで夏休みの宿題を溜めているような子どもだった。 やらなければならないと分かっていてもやらないのは、結局のところなんとか終わらせることができるから。どこまで行っても根が真面目だから「提出しない」という選択肢はないのだけど、追い詰められないとお尻に火がつかない。 そして今、19歳の成人であるわたしは、今日中に提出しなければならないものを残してnoteを書いている。 始業式の前日まで夏休みの宿題を溜めているような子どもだった。 「子どもだった」なんて言い方をし
大晦日なんかにお気に入りのイヤフォンをなくした。 「No music, No life.」の畑で過ごしてきた人間なのだ、ああ、ショックなんかよりも焦りの方が大きい。これがないと困る。 例年ほとんど雪なんか降らないが、今日はほんの数分だけ降っていた。そのくらい寒いと言うのに、私は母を引き連れて地面を睨みつけながら来た道を戻っている。 「やっぱりないなぁ」などと呟きながら探していたが、結局、イヤフォンは見つからなかった。 思えば本厄だ。上手いこと理由付けするなと言われたが、
今まで私があなたに綴った手紙と言えば、それはどれも不器用で拙い言葉ばかりだった。きっと純粋に想っているから、だけでなく、あなたが居なくなってからの彼らと、自分の生活とを、ずっと照らし合わせてきたからなのだと思う。 人を導くことに長けていた、しなやかな思考の持ち主だったあなたの力をほんの少し借りてみたくて、手紙の中には疑問符ばかりが溢れた。それは例えば小さなこと、日常のつまらないこと。どこにいるの、何をしているの、なんてことは最初から知りようのなかったことだから。 会ったこ
金木犀の香りがした。 久しぶりに外出したら夏はすっかりと終わっていて、半袖の薄いブラウス一枚では少し肌寒い。ハイウエストのデニムと履きなれたスニーカーを合わせた、簡単なコーディネートに身を包んだ。 Bluetoothに接続してあるイヤフォンを耳にねじ込む。流れてきたのはやけに切ない恋愛ソングばかりで───プレイリストを組んだのは私なのだけど───秋風も相まって何だかエモーショナルにさせた。 君は私のこと、どう思ってんのかなぁ。 私は君のことがこんなにも好きなのに、君は
髪、乾かさなきゃ。 お風呂上がり、濡れたまま部屋でぼーっとしていたら、傷んだ髪がだんだん乾いてきていて、空白の時間を過ごしてしまったと気づく。昨日も6時半まで起きていたけれど、オールして何をしていたのかと聞かれたら「特に何も」としか言えないような、そんな時間。 昨日か一昨日だったか、食べたマクドナルドが今もまだ身体のなかに滞留している。生まれて初めてハンバーガーに対してお腹いっぱいという感情を抱いたのはえびフィレオのえびの部分を2倍にしたからで、ポテトはいつも通りLサイズ
17時のお風呂場なんて名前をつけておきながら、今日の私がお風呂に入っていたのは0時台だった。もはや今日なのか明日なのかよくわからないけれど、とりあえず、筆をとる。といっても実際はパソコンが相棒で。 いま、私がパソコンから顔をあげてほんの少し上を見たら、棚にはカレンダーが置いてある。 後ろの数学が威圧してくるようで嫌になるが、とにかく私は、このカレンダーをずっと5月のページにしたままだった。そんなことに今更気づいて、焦って、8月を捲ってみたら、2021年はちゃんと下半期に差
長い爪に憧れて、初めてちゃんと伸ばすことにした。 買ったばかりの黄色いマニキュアを試しに塗ってみる。まるでクリームイエローといったところ、ああ、私には全く似合わない。肌から黄色が浮いて、おもちゃの爪みたいに安っぽかったけれど、好きな色だから気に入って写真を撮った。 プロフィール帳でよく見かける、好きな色はなんですか?という項目。私の好きな色は、ぜんぶだ。逆に嫌いな色がない。 というより私は、色という概念そのものが好きなのだと思う。 世の中には生まれつき色を認識できない人が
aikoの「初恋」が耳から胸の奥までゆっくりと通る。 胸をつく想いは絶えず絶えず絶えず 私の、最近のオキニアーティストはもっぱらaikoさんだ。 きっかけは歌の上手な親友とカラオケに行った時、その子の歌うaikoがあまりにも良かったこと。実際聴いてみるとすごく良くて、受験が終わったらライブ行こうねなんて約束をして、プレイリストを作った。 aikoさんの書く詞は、私がいままで聴いた限りではほとんどが恋愛のことのように思えるが、それはそれで心地良い。擬似的に、錯覚的に、恋愛
太陽の光がまつげを掠めた。こんな暑い日に、どうして私は知らない街を歩いているのだろう。べたべたとした身体がせっかく新調したセットアップに汗ジミをつけ、サンダルがきゅっきゅっとうるさい。 人生の何もかもが嫌になった。 だからせめて最後くらい、大好きだった君に会いたかったのだと思う。 結局、私は君に会えなかった。正確には会えたけれど、君の視線はまるで私を捉えていなくて、近いけど遠い、有象無象の存在で。 アリーナの最前列だった。前だからといって必ずしも幸せなわけではないのだと
あけたいけどビビってなかなかあけられない。これはそんな状況の人に実際どうだったのかをお伝えする記事である。 あなたがピアスをあけるか迷っている理由が何なのかはわからないのだが、 まず、学校や家族に許可を得られないという理由で迷っている人には、「まだやめときや」としか言えない。 あなたが自分自身でどんなことがあっても責任を取れるようになれば、環境なんていくらでも変えられるはずだから、今すぐはあけられなくてもいづれタイミングは来る。 それから、体に穴をあけることにほんの少
朝。久しぶりに8:30なんかに起きた。 そのまま夢うつつで、二度寝しているようなしていないような、細く光が差し込む部屋で寝転ぶ。 2時間ほど経って、買い物から帰ってきた母が今日は暑かったと言うから、ベランダに出てみることにした。 広い青空に、風がすうっと鼻の奥を抜けていく。 ああもう、夏服を着る頃だなぁと思った。はたまた、プールが始まったばかりでまだ水が冷たく感じるような初夏、6月のようにも思えた。 夏服のブラウスは半袖と長袖との2枚があるのだけれど、真夏になっても
やっべ...ストックねぇ... ストックがあったので8日間くらいnoteを毎日投稿してみた。が、ついにそれも尽きてしまった。 別に毎日投稿は義務ではないし、むしろ今までかなり奔放にnoteを更新してきた。(そんなこんなで1年以上) 9日目は諦めて、また完成し次第あげればよいのだが、せっかく8日間続けてきたからと謎のプライドが目覚めた。 私はnoteに書きたいと思ったトピックは随時メモを取るようにしていて、それはいわゆるネタ帳のようなものなのだが、そこにはびっしりとキー