地元愛から始める農業
栃木県日光市を舞台に活動する『0から農業』。ノリで農家を志したわけですが、その決断には謎の地元愛が大きく影響しているんです。
森でエロ本を探す最後の世代
われわれ、宮本と佐々木でコンビをやらせていただいております。
保育園からの付き合いなので、今年24歳となると、まぁまぁそこそこ長い付き合いになるわけです。ちなみに喧嘩も0。お互い優しさが取り柄なんです。
ここで、子供の頃の思い出を一つ。
僕らが子供の頃は、外で遊ぶ機会も減り、家で集まってゲームが当たり前になった頃でした
ちょうどニンテンドーDS全盛期です。
(ちなみにDSはその後、DS Lite, DSi, 3DSと後継機を発売していきますが、宮本は初期の黒色DSをずっーーーと使っていました)
時代に抗っていくのが僕たちです。
木の棒を片手に装備。二人ともジョブは剣士です。これで森に川に冒険に行くわけですが、何の目的もありません。ただ、冒険がしたいんです。
しかし冒険は時として、思わぬ発見をもたらすものです。
少年にとってのアルテマウェポン、成人向け雑誌です。
捨てられてから何年も経ち、激しい風雨に侵されながらも僕たちに発見されるのを待っていたのです。一番エロいページが無数のハネアリに覆われ見えなくなっているその画は、今でも鮮明に目に焼き付いています。ハネアリも本当にスケベですね。
僕たちは恐らく、森でエロ本を見つける最後の世代ではないでしょうか。
あれ以来近所で棒を振り回して冒険している少年をみたことがありません。
時代も変わったということです。
自然が好きなのか、エロが好きなのか分かりませんが、
とにかく全力少年だったことは間違いないです。
二人で遊ぶことの多かった子供の頃の思い出は、楽しいとか、面白いとか、いい思い出に溢れていました。
兎に角、何を伝えたいかと言うと、
僕自身、我々が出会えたこの場所にとても感謝しているんです。(人に会えたから場所に感謝って深く考えたらよくわからないですね)
栃木の魅力
日常にそれがあると、当たり前過ぎて価値に気づかないことって多々ありますよね。
そんな私佐々木は、大学に進学するため栃木を離れ、東京に4年間住んでいたことがあります。
田舎は何もなくて面白くないんです。だから都会で暮らしてみたかったんです。
大学では若干の田舎コンプレックスを抱えていました。
ところがどっこい、出身地を話すと意外や意外、栃木では当たり前に存在していた田んぼ、川、星空、 エロ本などの自然を羨ましい!住みたい!
と、東京生まれの江戸っ子大学生たちは話すのです。
こっちは何もない田舎を出たくて東京に来たと言うのに、人によっては、あの見慣れた光景はとても価値のある物だったのです。
もしかしたら栃木はいいところなのかも。
俺、素敵なところに住んでいたのかも。と地元を離れたからこそ知ることができたんです。
地元のために何ができる!?
いい出会い、いい思い出こそ住んでいた地域をより良くしようと努めるのだと思います。
僕は生まれ育った地元でたくさんの思い出を貰いました。
自分だけいい思いをするのが申し訳ない。とまで感じています。
なら縁のある地元に、そこに住んでいる人たちだけでも、
楽しくて、ここに住んでよかったなぁ。と思える瞬間を作りたいなんて考えています。
そしてそれが伝わった先に、また次の世代にその思いを伝えたい。なんてものが起こるのではないでしょうか。
その連鎖こそ地域の活気を継続させるサイクルになると思っています。
その方法考え中
なんやかんや言ってますが、地元のために何ができるかはまだわかりません。
ただ、一農家が地域のため、人のためにできることがあるはずです。
そのへんを模索しながら明日も我々、励んで参ります。
今回は以上になります。
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