栽培と販売
楽しい楽しい学生生活延長戦に違和感を感じていた佐々木。
ここでは休学に踏み切った理由をご説明します。
休学の理由①周りとのギャップ
なにが周りとのギャップだ。いつから意識高い系になったんだ俺はというとこですが、
兎角、農家を志して入学した僕たちは毎日の学生生活を満喫していました。満喫することは素晴らしいことです。でも農業学校とはいえ、農家になりたい人は僕たちを含めほんの限られた数でしかありません。
毎日笑って学生を楽しむことに志のギャップを感じていました。
いやしかし、そんなもんなんですよね。僕も数年前の大学生では何も考えず毎日遊んでいるだけでした。むしろ志高いやつを軽視していたところもあります。
夢を持った。それだけですが、こうも人間は変わるのかと。あの頃の自分に今の自分を見せたらビックソするでしょうな。
休学の理由②二人で同じことを学ぶ違和感
二人で同じ学校で同じことを学ぶ。卒業後に就農という明確な計画があるのにそれって非効率なのでは?
ましてや、トマト農家にならないのにトマト専攻の自分は何なの!?
僕はナルトの影分身修行理論の信者です。互いが別の経験をして最後にそれを合わせれば倍の経験値が得られます。
宮本と僕はイチゴ農家になるため別の道を歩まねばと決意しました。
休学の理由③学校外での活動に力を入れたくなった
悩んでいた自分にある日、相談先の首脳陣先生がこんなことを提案してくれました。
「歳も歳だし、学校に満足できないなら君は外に出たほうが良い」
自分の想いがやっと伝わった気がしました。首脳陣先生は本当に上手いです。僕の欲しい言葉を投げかけてくれて、おまけに勉強先の紹介までしてくれました。
得意不得意のカバー
学校外での活動に意欲を感じた僕は、また別の先生方にそのことを報告しました。
「ちょうどよかった、君は農家に向いていないと職員会議で話していたよ」
がっかりだよ!!
先生曰く、どうやら僕は一つのことを続けることが不向きらしいです。
確かに僕は楽しくないことを続けるのが好きではありません。何でトマトやってるんだと思うときは多々あったし、僕は何かを調べたり、計画を立てるのが好きなんです。
対して宮本は感情のない機械のように何かを無心で続けることが得意です。僕には考えられません。
付き合いが長い僕たちなので、その辺の役割はわかっています。お互いの苦手なことをカバーし、なんとなくやっていく。農業でなくてもこのスタイルで十数年やってるんです。僕たちしかできない技でしょうね。
結果こうなりました
宮本は栃農大でイチゴ栽培の勉強。
佐々木は4月から休学し、栃木にある農産物直売所『あぜみち』でインターンシップ。販売の勉強をします。(と言っても8月からイチゴ農家でバイトします)
栽培の宮本、販売の佐々木。
役割を明確にして、それぞれの好きなこと、得意なことを活かす。そんな新しい農家になりたかったりしちゃうんです。
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