農大での目的
ここでは入学前から考えていた農大でのねらいについてお話させていただきます。
ノリで舵を取りがちな我々『0から農業』ですが、やることにはしっかり意味を持たせようと、考える時間を設けているところもあります。
農大でのねらい① 県の職員と知り合いになる
実は農業ルートを決めた大学三年時、『新・農業人フェア』なるものに参加しました。
各県には農業を取りまとめる機関があり、
そこに相談するのが一番とのこと。ここで紹介されたのが。
『栃木県農業振興公社』
またそこで紹介されたのが、
『栃木県農業振興事務所』
もう何がなんだか分からぬまま窓口を訪問すると、そこである選択肢を教えてくれました。
農家になるには農業大学校に行く、もしくは農家に研修に行って栽培技術を身につけることが第一条件と教えてくれました。
調べてみると農業は県が主導で管理していることがわかりました。(実際は窓口になっているというだけですが、)
振興事務所職員も県職員、農業大学校教員も県職員。
農業を始める窓口になっているこの人たちと知り合いになれば、何かいい事があるんじゃないかと。
新規就農者でも効率よく農業を始める方法を知っているんじゃないかと思い、県職員である先生から教えてもらえる立場になれる農大の学生というルートを選びました。
農大でのねらい②栽培技術の習得
農業を始めるには野菜の作り方を知る事が必須条件です。
結果としてトマトの佐々木、イチゴの宮本となったわけですが、
先生からのある一言でまたしても激震です。
「農大の授業レベルを身につけたところで、農家としてやっていけない」
ここで得られるのは基礎の基礎だと知り、農家に研修に行かねば!と思ったのは入学して数か月後の話です。
農大でのねらい③同世代のこれから農業を担う人たちを見たかった
農家は高齢化が進んでいる。
それは漠然と知っていましたが、現状として農業の学校があるなら農家を志す若者がいるはず。
その人たちと関わって共に農業を盛り上げたいなんて意欲もありました。
栃木県農業大学校においては、家が農家の人もいれば、家が近かった、ここしか入れる学校がなかった、農業に興味があった。など、きっかけは様々です。
卒業後農家になることは稀で、ほとんどが農業の関連会社(農業機械、種苗会社など)に就職するそうです。
農家になる人はほんの一握りです。しかし農業に希望を持ち、夢を持つ学生もいます。
そんな人たちをサポートする体制が整うこと祈っています。というか自分たちが整えます。(0から農業の目標の一つでもあります。)
僕たちも実際に始める準備をしていますが、開業資金に数千万円かかります。技術も販路も土地も必要です。この障害の多さが農業を始めることのブレーキになっていると肌で感じています。
ちなみに僕たちは折れませんし、ブレーキも掛けません。二人なので。
楽しい学生生活延長戦
そんなこんなで入学した栃木県農業大学校。
座学に実習もさることながら、寮生活も楽しい想い出です。
二年制のこの学校、一年生は必ず寮に監禁させられます。
ボロボロ建物に四人部屋、大浴場は排水溝が詰まって、どこが浴槽かもわかりません。基本的に高校上がりの子達が入るので4つ年下のこと寝食を共にします。
深夜に寮を抜け出すのは絶対にだめです。
山岡家に行ってラーメンを食べるのもだめです。
大学で終わったはずの学生生活延長戦は楽しい反面、このままでいいのかなと不安もありました
次回、不安が募りに募った佐々木が休学する話をします。
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