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鋼材の引張強さと温度【建築士試験】

こんにちは!ゼロ所長です。

今日は鋼材の引張強さと温度について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。

鋼材の引張強さ は、常温から600℃までの範囲において、温度の上昇に比例して低下する。

正解は・・・ ×となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。


鋼材の引張強さと温度

案外難しい問題だと思う!

直感的に「鋼は熱で溶ける ⇒ つまり強度は低下する」と考えてしまうよね。

しかし、実際はそうでは無いんだ。

横軸に鋼材の温度、縦軸に鋼材の引張強さをとるグラフを描くと、なんと

200~300度付近で引張強さは最大値(常温の20~30%大きい強度)」をとり、350度より高温にするほど強度が低下するグラフとなる。

ただし、だからといって鋼材は火災で問題ないわけでは無いよ。
住宅で火災が発生すると、通常、室内の温度は火災発生5~10分程度で500℃に達する。

さらにフラッシュオーバーと呼ばれる現象が起こると、瞬く間に室内温度は1000℃にまで達するんだ。

だから耐火性能を確保したい場合、鋼材には耐火被覆を施すよ。

まとめ

よし。これまでの情報を元に整理しようか。

  • 200~300度付近で引張強さは最大値(常温の20~30%大きい強度)」をとり、350度より高温にするほど強度が低下する

  • 住宅で火災が発生すると、通常、室内の温度は火災発生5~10分程度で500℃に達する。さらにフラッシュオーバーと呼ばれる現象が起こると、瞬く間に室内温度は1000℃にまで達する

  • 温度の上昇に比例して、鋼材の引張強さが低下するわけでは無い

こんなかんじで問題を解けるよ。

参考

最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。

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