はね出しスラブの厚さ【建築士試験】
こんにちは!ゼロ所長です。
今日は小梁と大梁のたわみ量の差について考えるね。
こんな問題が出題されることがある。
長さ1.5mの はね出しスラブ の厚さを、 はね出し長さ の1/8とした。
正解は・・・〇となるのだけど、なぜだかわかる?
知識ゼロの人が読んだら意味不明の文章だね。
一緒に考えてみよう。
はね出しスラブ
はね出しスラブは「片持ちスラブ」のことだよ。
同じ意味だね。
図に示すように、梁から飛び出ているスラブのことなんだ。
ごく一般的な形式のスラブで、例えば、マンションのバルコニーや庇は「はね出しスラブ」とすることが多い!
はね出しスラブの先端には梁や柱が無いから、見た目にはシンプルでいいよね。
ただ梁や柱で支えられていない分、当然、はね出しスラブに生じる応力やたわみは大きくなる。
だから、はね出しスラブの場合、有害なたわみや振動が生じないように「はね出しスラブは長さの1/10以上の板厚」とするんだ。
実際に計算してみよう。
長さ1.5mのはね出しスラブの厚みは「1500mm÷10=150mm以上」だね。
特別な計算で確認しない限り、 はね出しスラブの厚みは長さの1/10とする ことを覚えておいて。
問題文では「はね出し長さの1/8とした」と書いてあるね。
1500÷8=187.5mmなので、1/10以上の厚みになるからOKだ。
この問題の出し方も建築士試験らしく巧妙だよね。
1/10ってことを丸暗記していると「1/8!1/10じゃないから×!」と思えそうなんだ。
そういう中身を考えていない受験生を落とす気でいる文章に見えるよ。
こういうときは実際に計算してみるといいよ。
そうすれば1/8として求めたスラブ厚が、1/10の値より大きいことがわかるはずだ!
まとめ
よし。これまでの情報を元に整理しようか。
はね出しスラブは先端に梁や柱が無いので大きな応力度やたわみに注意
有害なたわみや振動が生じないようする
よって、はね出しスラブは長さの1/10以上の板厚が必要
こんなかんじで問題を解けるよ。
参考
最後に参考にした記事を掲載しておくね~。それでは~。
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