生き方
ある人に勧められて、稲盛氏の「生き方」という本を読んでいると先日書きました。
内容は、動画をアップされている方もいらしゃいますので、大枠を知りたい方は、動画を見るのもいいかと思いますが、最初の部分のみを説明しているのがほとんどと感じますので、通読してみるのも良いかと思います。
つまるところ、以下の事を熱心に語られていると感じます。
1.仕事に熱心に取り組む
2.能力や環境の恵まれていても、考え方がマイナス思考であれば、全てがマイナスとなる(掛け算の法則)
3.善い行いをする
4.道は開けるけど、数年で成せるものではない
5.運命はあるが、因果が絡むことで、運命を変える事はできる
仏教的な観念を取り入れているので、凡人には少し戸惑いがあるかもしれませんが、1と3はその通りと思います。
ただ、どうしても人間はすぐにその成果を得たい欲望があります。
その「欲」に関しても、「足る事を知れ」的な言い回しも出てきます。
そして、その欲もそうですが、今辛くとも、熱心に取り組むことで、好転するとの記載もありましたが、それには、数年で起きるものではないよという事も書かれてます。
5に関しては、運命と因果の法則を交えて話されてます。
運命どおりにならないのは、因果の法則があるから。
多分、機会という事にも通ずるのかな?と感じましたが、運命どおりに達観して生きる事は馬鹿げているというような事例を交えての記載もありました。
そして、最初の部分で、はっと気づかされたのは、2の事です。
つまらない仕事でも、考え方次第で楽しめるという事は、よく言われます。その通りですが、ここでは、例えば、抜きんでた才能や努力をしても、物事の取り組み方で、全てがマイナスとなり、誤った取り組み方をしてしまうよという警告めいた話になってます。
この「考え方」ですが、私にとって、これまでの仕事の中で持つことは難しかったです。
いや、一時的にそうプラスに感じて熱心に取り組んできましたが、何が難しいかというと、それを維持して取り組んで行く事ができませんでした。
そこには、欲というのもありましたし、気力体力が何か月も続かなかったからです。
そして、自分一人で取り組んでいる仕事であれば、相応に実施してきましたが、メンバと共に行うプロジェクトの場合、必ずしもマイナス環境が入り込んできます。その中でやりくりする事にストレスは多少なりとも感じており、必然的に発生するものと思って対応してきましたが、やはりマイナスメンバと一緒にやっていても、プラスになる事はなかったのです。そのプラスにならなかったというのは、完全に自ら背負った疲労困ぱいや、生活費を削っての対応でした。
そういう状況を何年も続けてしまうと、流石に中途半端な死に方をしてしまうと感じてました。
ですので、「熱意×能力×考え方」に加えて、私自身はもう一ついるのでは?とも考えてます。
確かにおっしゃることは、よくわかり、今から10年ほど前に発刊されたそうで、その時に読んでかみしめておけばよかったですが、今となっては遅く、アラフィフ状態で、再度仕事の取組みをやり直す人生となってしまった事が残念となってます。
再度の取組みになります。
気力と体力が20代30代の頃のように持つかですが、熱心に取り組むしかありません。「狂」が付くほどはしてないかもしれませんが、自分は常に全力で対応してきてました(その為、ガス欠が起きてしまっている事も事実)。
次も覚悟を決めて取り組むしかありません。
それだけは、肝に銘じる事が出来ました。