最近のハパチラ的注目カード(2024/06/24)【cEDH】
1. はじめに
今回は最近のセットのハパチラ的注目カードを紹介したいと思います.最近と言っても前回のチビドラ杯レポから大分空いてしまったので,その間に出たセットに関して一度に紹介します.
因みに前回のレポ&リスタはこんな感じ
最近使っているリスタはこんな感じです.
前回リスタを紹介したのが2023年11月25日でしたので,この間に出たセットは
・カルロフ邸殺人事件 (2024年2月)
・Fallout (3月)
・サンダー・ジャンクションの無法者 (4月)
・モダンホライゾン3 (6月)
でしょうか.ほぼ上半期振り返りですね……
これに加えて来月発売のアサシンクリードに関しても紹介していきたいと思います.
では早速これらのセットの注目カードを見ていきましょう.
2. カルロフ邸殺人事件
2.1 大ドルイドの魔除け
3マナという重さと色拘束のキツさが気になりますが,土地・クリーチャーサーチ,クリーチャー除去,置物除去とすべてのモードが強い.
現在のリスタでは(新規カードを試したかったため)採用していませんが,どこかの枠をこいつに変えることになるかもしれません.
2.2 地底の遺体安置所
思ったより強い.現在の型のハパチラは墓地利用を殆どしませんが,暇なときにフェッチからドローの質を上げられるだけでも十分役割を果たしてくれます.しかし,この後に続く優秀な土地たちに席を譲る形で抜けていきました.
3. Fallout
3.1 緑ばんだ沼
クリプト土地の手札でT1にジェネラルが出ないことは,ハパチラにとって意外と大きな悩みでした.この土地によってその悩みが解消されます.
ただしこれよりも優先すべき土地がMH3で登場し,席を譲りました.
4. サンダー・ジャンクションの無法者
4.1 陽気な哀歌
BとX=4で撃つとヨーグモスが出てくるので,ハパチラ的《黒の太陽の頂点》.除去等で墓地に行ってしまったクリーチャーをリアニできるのも◎.
《鏡に願いを》の方が1マナ少ないのでどちらを選択するかはメタ次第かなと思います.いやどっちも入れてもいいかな.今のリストから抜くとしたら《緊急時》.
4.2 ヴラスカの加入
ブレイズの代わりにアド源として良さそうなカード.ブレイズと違ってメインで引けるので,チューターに合わせたい場合にはこちらに軍配が上がります.
最近のメタからするとどちらも遅すぎるので抜きましたが,メタが変わればgrindyな択としてのポテンシャルはあると思います.
5. モダンホライゾン3
5.1 コーヴェクダル、エラダムリー
モダホラ3で一番の収穫.
実際にプレイする前は「怪し過ぎて除去を吸うかな?」と思っていましたが,最近はナドゥが強すぎるために他のクリーチャーがあまり除去を吸わなくなったため安定してアドバンテージを稼げると判明.
ハパチラは1度攻撃を通すだけで「2体アンタップ状態のクリーチャーを用意する」という要件も容易に達成可能.
基本はアドバンテージ源として運用し,終盤にチューターで積んだヨーグモスを出すことでマナを節約する,あるいは素引きしたヨーグモスや道三を打ち消されずに出すなどするのが良いでしょう.
また,ヨーグモスでバーゲンに入った後のLEDを切るタイミングを絶対に間違えなくなったのは,心理的にかなり大きいですね(意味深).
5.2 出産の儀
一見すると《出産の殻》の下位互換ですが,確実性に欠けるのでコンボパーツを探す手段として使うというよりはアド源として運用するのがいいでしょう.
ハパチラはトークンを供給できるので,蛇からマナクリを生み出すことでマナ加速していくのは悪くないとも思えます.
肝心のヨーグモスが4マナなのに採用している3マナ域が少ないのはどうなのかなということで僕は採用を見送っていますが,海外のハパチラ勢は悪くない感触を得ているようです(ハパチラ鯖情報).
5.3 まき散らす菌糸生物
キャスト誘発でクレイドルをサーチすることができるクリーチャー.着地できればクレイドルのカウントが1増えるので実質3マナです.3マナでクレイドル他を持ってこられるのは破格なので一寸試してみたいかなと思っていますが,枠と相談中.つまり他を押しのけて一発で採用を決められるほどではないですね.
5.4 六番
土地回収や再利用要員として優秀.ただハパチラだとコンボに絡むことがないので,もっと尖ったカードのほうが良いのかなという印象です.能力は強いことしか書いていないので,もう少し試してみたいですね.
5.5 聖遺のワイト
タップインじゃなければなぁ……
終
5.6 変容する森林
墓地のパーマネントになることができる土地.ハルク型ではないハパチラでは,墓地利用の枠はあまりメインに入れたくないので土地がその役割をしてくれるのはありがたいですね.これを使用したくなるタイミングでは概ね昂揚も達成しているので,この条件はあまり気にならないです.
5.7 密偵長の大霊堂
モダホラ3で二番目に大きな収穫.
速いゲームでは殆ど出番がないですが,遅めのゲームならどこかのクリーチャーが死亡したエンドに起動して手札の質を上げることができます.こういうミッド以降のゲームレンジで活躍する札を土地枠で入れられるのは嬉しいですね.
また,「ハパチラ+ヨーグモスが揃ったのに場のタフネス値が低くて勝ちきれない」という状況で,掘る枚数を加速することができます.一見すると場のタフネス値を倍(+α)にするだけのように見えますが,謀議することでもクリーチャーのタフネス値を増やせる点が重要です.謀議し終わった後にタフネスが増えたクリーチャーを対象として再度ヨーグモスを起動することで,思ったよりも多くのカードを引くことができるようになります.
ヨーグモスは自身を対象にできないので,概ねハパチラか何か他のクリーチャーを対象に起動することを忘れずに.
この土地は《変容する森林》や《六番》とも相性が良いので,もっと合わせた時の使用感を確かめたい感はありますね.
6. アサシンクリード
6.1 イスの秘宝、エデンの林檎
4マナは重すぎる気がしますが,一度は試してみたいカード.妨害を吸いそうなので使いまわしできないのであれば見た目よりは弱いと思いますが,直前のセットに《六番》が居るのはそういう符牒なのかもしれない……
6.2 アヴリーン・ドゥ・グランプレ
カジュアルハパチラなら面白いんじゃないですかね(適当).
レディリバティは結構面白かった記憶があるので使ってあげたいですが,最低でも接死クリーチャーがダメージ与えたときに誘発するのはトスキと同じ能力にして欲しかった……
7. おちまい
古いセットは比較的試行回数も多いので必然的に注目カードが少なくなってしまいましたが,どのセットにも見るべきカードが1枚はありました.Falloutは最終的にはほぼ収穫無しでしたが,ピップボーイなどテストプレイの段階で結構面白い動きをしてたカードがいくつもありました.こういったカードも環境次第では光る時が来るかもしれません.(物理的には既に光らせましたが……)
モダホラ3はまだ試行回数も多くはないので評価が定まり切ってはいませんが,注目すべきカードはいっぱいあるのでこれからが楽しみです.例えば今回紹介しなかったものの中でも,新ネクロや新悪夢等はハパチラ的に再評価される日が来るかもしれません.新しいネクロは本家ネクロを抜いてしまった今の型では入らないと思いますが,環境が変われば本家と両方入れても楽しいかなと思います.新悪夢は知らん.
モダホラ3と言えばナドゥが熱いですが,熱すぎるため妨害を吸うか他のクリーチャーはナドゥより弱いだろうという感覚で許されてしまうなどして,結果としてハパチラが勝つという展開が存外多いように見受けられます.もう少し熱が落ち着いてくれば,こちらの構築も変化させる必要が出てくるでしょう.《自然の化身》の再び輝く日が来るカモ……?
まあ環境が固まるより先にブル~ムバロウで緑が激強化されることを毎日お祈りしていますケドね……
了
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