PowerDirectorのDVD作成でDolby Digitalが選べない
動画編集ソフトでありながら、DVD作成も可能なPowerDirector。
動画編集ソフトとしては安価でありながら、編集したものをそのままDVD化できるので便利だったのですが、ちょっと問題が。
DVDを作成する際、音声のデータ形式は以下の3つのいずれかを使います。
・LPCM(WAV)
リニアPCMとも呼ばれ、ざっくり言うと無圧縮のデータ形式なので音の劣化がない代わりに容量が大きいです。
・Dolby Digital(ドルビーデジタル)
音声データを圧縮したいときに使います。特にこだわりが無ければDVDの音声はこちらを選ぶことが多いと思います。
・DTS
こちらは音質良くデータを圧縮できるのですが、対応していないプレイヤーもあるので、あまり使いません。
DVDを作成する際、音声をこの3つのうちどれにするかを選べるのですが、なぜかPowerDirectorではLPCMとDTSしか選べなくなりました。
これは何が困るかというと、5分や10分の短い映像だったら影響ありません。
1時間を超えるような映像をDVDに収めようとすると、4.7MBしか容量がないので、長くなればなるほど映像を圧縮することになります。
あまり圧縮しすぎると残念な映像になってしまうため、私は少しでも容量を節約できるように細々と努力しています。
ところが音声データは無圧縮のLPCMしか選択肢がないため、本来であれば映像に割り当てられたはずの容量を音声に使うことになります。
音声データ自体がそれほど重くはないため、僅かな差ではあるのですがモヤっとしてしまいます。
実は、以前のPowerDirectorではDolby Digitalが選べました。少なくとも、私の手元にはPowerDirectorのバージョン15と19があるのですが、15では選べて19では選べなくなっています。
どのタイミングで使えなくなったのか気になったので調べてみたら、製造元のCyberLink(サイバーリンク)さんのホームページにこんなことが書かれてありました。
これによると、V18以降は対応していないそうです。自分のPowerDirectorだけ不具合なのかと思ったので、安心したと同時にやっぱり使えないことが発覚してちょっと残念な気持ちに。
というわけで、PowerDirectorのDVD作成ではバージョン18以降はDolby Digitalが使えないということが分かりました。
LPCMを使えばDVD制作はできるので、それが大丈夫な方は特に問題ありません。
私はDolby Digitalが使えないことや、他にもDVDのメニュー画面があまりカスタマイズできないということもあり、最近はTMPGEnc Authoring Worksを使用しています。
というわけで、PowerDirectorのDVD作成でDolby Digitalが使えないというお話でした。同じように困っている方の参考になれば幸いです。