4K60Pで長時間撮影できるカメラ(お求めやすい価格で)
きっかけ
イベントやステージなど複数のカメラで撮影することが多く、できればカメラを4K60Pで揃えたいと思うようになりました。
ミラーレスカメラでは4K60pで動画撮影できることが当たり前になってきましたが、ビデオカメラではほとんど発売されていません。
ただミラーレスカメラは長時間撮影に向かいないものも多いのです。
2時間くらいは撮影できてほしいので、それを基準としてお求めやすいカメラを探してみました。
同じように探しておられる方の参考になれば幸いです。
アクションカメラ編
割と早い時期からアクションカメラでは4K60Pが録れるようになっていたと思います。
ただし長時間可能となると選択肢は少なく、こちらが最有力候補となりました。
DJI Osmo Action 3
ジンバル等でお馴染みのDJIさんから発売されているアクションカメラです。
アクションカメラといえばGoPro。GoProといえば熱停止。長時間撮影には向かないのでは?と思われるかもしれませんが、
Osmo Action 3は長時間でも止まらないことで有名です。
機材屋さんの実験でも、4K60PをPD給電で3時間撮れたという報告がされていますね。
ただアクションカメラなので基本的にズームはできません。広角の画専用になりますので、使う場所は選ぶことになるでしょう。
それでも現在Amazonで3万円で買えてしまうので、固定用に何台か購入するのもありかなと思います。
ちなみに暗所性能等が進化したOsmo Action 4も発売されています。
ミラーレスカメラ編
最新のミラーレスではほとんどが4K60Pに対応していますが、仕様上30分未満でストップするものも多いです。
また、センサーが大きいこともあり発熱量の関係で熱停止することもあるようです。
そんな中、お求めやすくもありつつ、長時間に強かったのがこちらです。
パナソニック LUMIX DC-GH5
少し前の機種ですが、ミラーレス一眼として世界初の4K/60p動画記録が可能となったカメラです。
中古品が10万円前後で出ているようですので、おそらく画質や使い勝手を踏まえると一番お求めやすい価格ではないかなと思います。
長時間撮影では定評のあるPanasonicさんのマイクロフォーサーズなので、2時間くらいは余裕でしょう。
ただしバッテリーは2時間まで持たないようです。USBからの給電も対応していません。
別売りのACアダプターを購入するなどの対策が必要になってきます。
新しいモデルのGH5m2ならPD給電が可能です。こちらは新品が14万円前後。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K
ブラックマジックデザインさんのシネマカメラです。規格はマイクロフォーサーズになります。
中古で10万円くらいで出ているようです。シネマカメラが手に入ると思えば破格の値段かもしれませんね。
使いこなすのはなかなか大変で、まずRAWで録るのでデータ容量が膨大。長時間撮るなら外付けSSDが必要になります。
そして、バッテリーは40分くらいしか持たないそうなので、AC電源かVマウントバッテリーも必要になってきます。
オートフォーカスは備わっていますが、あまり効かないそうで、基本はMFで撮ることになります。ちなみに手ぶれ補正もありません。
それでも、RAWで撮れるというのは非常に大きな魅力ですね。
余談ですが、私はダビンチ派なのでいつか欲しいなと思いながら、なかなか決心がつきません。
ビデオカメラ編
長時間撮影に強いビデオカメラですが、4K60P対応しているものは本当に数えるほどしかありません。
私と同じように、フレームレートを揃えたいので60Pに対応したビデオカメラがもっと増えてくれればと思っている方もおられるのではないでしょうか。
キヤノン iVIS GX10
現在のCanonさんのラインアップからは4K60P対応できるビデオカメラはXF605 のみになっているのですが、
以前はGX10というカメラが発売されていました。民生機としてみれば大きいかもしれませんが、コンパクトなサイズで使い勝手も良さそう。
光学15倍ズームレンズなので、離れた場所から撮ることが多いステージの撮影もそつなくこなせそうですね。NDフィルターも内蔵でありがたい!
新品は販売終了し、中古で15万円~のようですが、必要な機能がそろっていて正直ちょっと欲しいなと思いました。
が!ひとつ残念な点が。
仕様を見るとバッテリーの持ちが1時間なんです(実撮影時間/BP-828を使用)。
惜しい!ここがクリアできていたら買っていました。バッテリー1本で2時間くらい持ってくれると、色々なストレスが減ってかなり楽なんです。
あとは、こちらのカメラは8bitのみの対応とのことです。基本は撮って出しメインの使い方になるかなと思います。
ちなみに同シリーズとして、音声のXLR入力に対応した業務用機のXF400、さらにSDIに対応したXF405があります。
パナソニック HC-X1500
現行の民生機ビデオカメラ唯一の4K60P対応機種です。
お値段約20万円とお高く感じるかもしれませんが、他の4K60P対応ビデオカメラは大体30~60万円ですので、現在発売中ものとしては1番お求めやすいです。
他のメーカーからは出ていないニッチなジャンルにも対応してくださったPanasonicさんに拍手。
センサーサイズが1/2.5という点が気になる方もおられるかもしれませんが、
代わりに光学ズーム24倍、バッテリー消費もかなり優秀と、アドバンテージも多いですね。
これだけズームが効くと広い会場の撮影やスポーツ系などでも使えるのではないでしょうか。
もちろんNDフィルターは内蔵。10bitにも対応しています。
暗所性能はセンサーサイズ的に厳しいかもしれません。使い分けになってきますね。
総評
というわけで、4K60P・長時間撮影・お求めやすくという3点に絞ってカメラを探してみました。
画角は固定だけれど非常にお求めやすいDJI Osmo Action3 or 4。
必要な機能は全部そろっているHC-X1500。でも予算的にはちょっと悩ましい(同社のミラーレスカメラGH6が買えちゃう)。
トータルバランス的にGH5か?でもPD給電ができないから、GH5m2の方がいいかもしれない。
Pocket Cinema Cameraも使いこなすのは難しいかもしれないが、持っていると撮影の幅が広がりそう。
どれも一長一短あり、非常に悩ましいです。あとは用途に沿って揃えていくという感じでしょうか。
個人的にはOsmo Actionを2~3台導入して、アクションカメラらしい面白い画を撮れそうな場所に設置するとともに、
現在4K30P止まりの手持ちのビデオカメラをHC-X1500に更新。引き画から寄りの画まで自在に撮影。
マイクロフォーサーズはレンズをいくつか持っていますので、レンズ資産を活かす意味でもGH5m2かBMPCC4Kを導入。
そんな風に少しずつカメラを拡充して4K60Pのマルチカム体制を整えていければと思っています。
もちろん、その編集に耐えうるスペックのPCも必要になってきますね。
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