ビデオ三脚のTH-ZとTH-Xを比較してみた 後半 ~雲台編~
前回の続きです。
前回は三脚部分を中心に比較したので、今回は雲台の方をフォーカスしていきたいと思います。
そっくりですね。目に付くのはヘッドの色の違いくらいでしょうか。TH-Zがグレー、TH-Xはネイビーです。
よ~く見るとボール径の違いが表れています。
TH-Zの方がボール径が大きいぶん、雲台本体より少しはみだしているのが分かるでしょうか?
ボールより上の部分に関してはサイズ感は全く一緒です。
ただ、中身は一緒ではありません。
TH-Zの最大搭載重量5kg、TH-Xは4kgとなっていて、TH-Zの方が重いカメラに向いている作りとなっています。
カウンターバランスチャートを見比べてみても、TH-Zは重めのカメラ向き、TH-Xは軽めのカメラ向きの設定になっています。
ここが悩ましいポイントで、TH-Zは3㎏くらいのカメラを想定したカウンターバランスなので、重めのカメラ向きと言えると思います。
一方のTH-Xのカウンターバランスは2Kgくらいのカメラを想定。
業務用カメラや望遠レンズでなければ、大体のカメラは2kgくらいに収まると思うので、カウンターバランスだけ見るとTH-Xの方が一般向きですよね。
そう思って私も最初はTH-Xを買ったのですが、TH-Zの方が機能的に使い勝手が良いことに気が付いて後で買い足しています。
ヘッドがTH-Xで、三脚がTH-Zで構成されたTH-Yみたいなビデオ三脚があっても良いような気がします。リーベックさんいかがでしょうか?
カウンターバランスの話はこれぐらいにして、他の細かいポイントも紹介させていただきます。
TH-Zの方には水準器を点灯させる機能があります。夜間や暗い屋内などで効果を発揮します。
さらに細かな違いではあるのですが、ボールを締め付けて固定するハンドルもサイズが違いました。
ボール径が違うので当たり前かもしれませんが、共用はできないということですね。わずかにTH-X用の方が軽くなっています。
これは両者に共通するポイントですが、雲台が「ハーフボール」という造りになっているので、ビデオ三脚だけでなく、通常のネジ式の三脚にも取り付けることが可能です。
このネジ穴を使って三脚に載せるのであれば、径が細くてコンパクトなTH-Xの方が有利だと思います。
TH-Zだと少し頭でっかちなバランスになってしまうかもしれません。
実際、私もTH-Xの雲台を一脚に載せて使うときがあります。ただしその際、パンをするとネジがゆるんでしまうことがあるので、工夫が必要になります。
ちなみにボール底部の径はTH-Zが50㎜、TH-Xは60㎜となっています。
というわけで、TH-XとTH-Zについて三脚と雲台に分けて詳しく比較させていただきました。
初めて買ったビデオ三脚がTH-Xなので思い入れもあり、コンパクトながら十分にワークできる三脚として非常に重宝しております。
どちらが良いのか検討されている方の参考になれば幸いです。
滋賀で映像制作をしています。良ければホームページものぞいていってください。
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