SONY NX-5R vs Canon XF605
先日ソニーのNX-5Rを使う機会があったので、XF605と比較してみたいと思います。
ちなみに、業界標準的なカメラであるNX-5Rですが、私はほとんど使ったことがありません。ミラーレスカメラの方から映像をやり始めたクチです。
ですので、NX-5Rについて知識がそこまで深くないので、間違った情報も書いているかもしれません。ご了承ください。
サイズ・重さ
2台を並べてみると、コンセプトは共通なんだということが良く分かります。
長さは、XF605の方が短いですね。全体的にギュッと詰まっています。
持ち上げてみると、重さはどちらも一緒に感じます。実際調べてみると、NX-5Rが2100g(本体のみ)、XF605が2010g(本体のみ)と、その差は90gです。
サイズ感や見た目は似ている2つのカメラですが、中身には違いがあります。
センサー・レンズ
NX-5Rのセンサーサイズが1/2.8型、記録モードが最大FHD(1920×1080)の60Pであるのに対し、XF605はセンサーサイズが1.0型、記録モードは最大4K(3840×2160)の60Pとなっております。
さすがに発売された時期が違いますので、後発のXF605の方が進化しているといったところでしょうか。
NX-5Rにも有利な部分はあって、センサーサイズが小さいぶん望遠に強くなっています。
ズームはNX-5Rは光学20倍に対し、XF605は光学15倍です。
さらに、NX-5Rには全画素超解像ズームという機能があり、それを使えば最大40倍となります。
一方、XF605はFHD撮影に限りアドバンストズームという機能を使って30倍まで拡大することができます。
広い場所などで撮影する場合は、よりズームできるNX-5Rの方が有利になるかと思います。
液晶モニター
次に液晶モニターについて比較してみます。
どちらもほぼ同じ大きさのモニターですが、XF605の方が高精細です。キレイに撮れてるなと実感しやすいです。
ピントが合っているか確認するピーキングという機能があるのですが、それを使うときにモニターの解像度が高いせいで、返ってピーキングが少し分かりにくいという点はあったりします。
ピーキングの見やすさはZX-5Rの方が分かりやすいです。
ただ、XF605にはマニュアルフォーカスの際にフォーカスガイドが出せるので、そちらでピントを確認することができます。大体はこれで事足ります。
操作性(ズームリング)
次は操作性について比べてみます。
まずズームリングですが、NX-5Rの方がズームリングの動きが少し軽いです。
XF605はズームリングが少し重いと聞いてはいたのですが、実際に使ってみて実感しました。
これに関してはどっちが良いというのは一概に言えないですし、好みの問題もあると思います。
操作性(アサインボタン)
ボタン類についてですが、まず一番下のゲインやホワイトバランスのトグルスイッチに関してはそっくりです。
NX-5Rにはジョグダイアルがあり、ゲイン・ホワイトバランス・シャッタースピードなどを直感的に変更できます。
このジョグダイアル、ソニーの他のカメラにも備わっていますが、本当に便利ですよね。
XF605の場合はFUNCというボタンを押すと、ジョイスティックでゲイン等が変更可能です。
ただしFUNCボタンが本体左側にあるのに対して、ジョイスティックが右側と上側の2か所にあるので、
ゲインなどを操作できるボタンが左側にもあれば便利だったように思います。
本体真ん中あたりのボタンに関しては、どちらも同じようにアサインボタンが集まっていて使いやすいのですが、
細かい違いとしてNX-5Rは丸っとした立体的なボディになっているのに対し、XF605は平面になっています。
実際に使っていて少し不便だったのは、例えば三脚で自分の目線より高い位置にカメラ置いた場合。
NX-5Rは側面が立体的なので上の方にあるボタンが見えなくなるんですね。
XF605のスカッとした平面的なボディは使い勝手も考慮したデザインだったんだと気づかされました。
まとめ
短い時間ですが両者を現場で使ってみて感じた違いを書かせていただきました。
繰り返しになりますがNX-5Rは業界標準的なカメラなので、私も業務用カメラを買うときに最初は5Rを探していました。
ただ、もう生産もされておらず、ソニーの他のビデオカメラに関しても更新される気配がなかったので、新しく登場したばかりのXF605を購入しました。
5Rを使う機会が今までなかったので、どこが違うのか気になっており、今回比較できる良い機会をいただきました。何かの参考になれば幸いです。
滋賀県で映像制作をしています。良ければホームページも見ていってください。