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胸がキュッと苦しくなる、でも読んでよかった一冊『傲慢と善良』

こちらは おすすめ本 Advent Calendar 2024 の21日目の記事です。


はじめに

この本を読んだきっかけは、友達から「面白いよー」と勧められたことでした。
特に前情報もなく読み始めたのですが、進むにつれて「おー、ミステリーっぽい。。?」と思ったり、「あれ?あれれ?」と予想外の展開に驚かされたりしました。
そして、読み終わったときには「ほえーっ」となりました。

読んでよかったなと思ったので、この気持ちを共有したくてブログを書くことにしました。


心に刺さる心理描写『傲慢と善良』

辻村深月さんの『傲慢と善良』は、婚約者が突然失踪するところから始まるお話です。
最初はミステリーな雰囲気があるんだけど、読み進めるとどんどん人間関係のリアルな部分が浮き彫りになっていきます。
気づいたら物語に引き込まれて、ページをめくる手が止まらなくなって、けっこうすぐ読み終わりました。


弱さや嫌な部分が自分と重なる感覚にドキッとする

この本の一番の魅力は、登場人物たちの置かれる環境や心理描写のリアルさだと思います。
登場人物それぞれに弱さや迷いがあり、それがとても人間らしく描かれています。
同時に、「ちょっと嫌だな」と感じる部分も描かれていて、それが自分自身の姿と重なる瞬間があります。
そのたびに、自分の嫌な部分を眺めているようで、胸がキュッとする感覚がありました。

読みながら、いつの間にか自分と向き合っていたような感覚もありました。
それは決して楽なことではなく、胸が苦しくなる瞬間もありましたが、読了後には深い満足感が残りました。


多くの人に響く一冊

静かに刺さる一冊だと思いました。
自分の心や人間関係のことをちょっと考えたくなるような作品。
ちょっと考えたいかも。。と思った人には、ぜひ読んでほしいです。


いじょう!ではまた!

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