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寒がりリコちゃんと大きなほうれん草



寒がりリコちゃん

大きなホウレンソウ


はじまりはじまり


あるところに
とても寒がりのリコちゃんがいました

リコちゃんはいつも凍えています
「私いつも寒いの。寒くて凍えてるの」
リコちゃんはピーマンが食べれません
その日の夜ご飯はピーマンの肉詰めでした
リコちゃんはお母さんに内緒で残してしまいました

次の日おてんとうさまが登るのと同じ時にお母さんがリコちゃんにお願いします。
「リコちゃん畑に行ってピーマンを取ってきてちょうだい」

リコちゃんはお母さんに言われた通り畑に向かいました
リコちゃんの家の畑はとても大きいです
どれくらい大きいかと言うと
チェ・ホンマンよりも大きな畑です

リコちゃんは畑で蝶々を見つけて追いかけます
「蝶々さん待ってぇ!」
蝶々は空高く飛んでいってしまいました

リコちゃんは何を取ってくるか忘れちゃってしまいました
「キャベツだっけ?ニンジンだっけ?タマネギだっけ?」

リコちゃんはお母さんに怒られると思って泣いてしまいます
「うえーん。うえーん。」
涙がポトリ
「うえーん。うえーん。」
涙がポトリ
「うえーん。うえーん。」
涙がポトリ

その時です…
リコちゃんの涙が落ちた所から
なんとホウレンソウが生えて来たのです
涙がポトリ
ホウレンソウがググッ
涙がポトリ
ホウレンソウがグググッ
涙がポトリ
ホウレンソウがグググググッ

何とホウレンソウはとても大きなホウレンソウになりました
どれくらい大きいかと言うと
チェ・ホンマンほど大きなホウレンソウです

リコちゃんは大喜び
「きっとお母さんも喜ぶぞ!」
リコちゃんはチェ・ホンマンほどあるホウレンソウを持って帰ります

お家に着くと飼い犬のマオミルドが枕が無くていつも寝れないでいるのを思い出しました
「はい!マオミルド新しい枕だよ!」

そう言ってリコちゃんはチェ・ホンマンほどあるホウレンソウの半分をマオミルドに渡します

「くぅーん。くぅーん。」
マオミルドは大喜びで
集めて枕にしていた草を放り投げました

「お母さんただいまー!」
「あら。リコちゃんずいぶんと遅かったわねもう夕方よ。」
不思議な事にいつの間にか、おてんとうさまもお家に帰っていたようです

「これどうしたの?」
「お母さんごめんなさい。何を取ってくるか忘れちゃって、このホウレンソウを持ってきたの。」

お母さんはウフフ。と笑い
「じゃあ今日はホウレンソウのご馳走ね。」

その日もとてもとても寒い夜です
リコちゃんはいつも寒がっています
「私いつも寒いの。寒くて凍えてるの。」

晩ご飯はホウレンソウのご馳走です
「いただきます。」
パクっ。モグモグ。
パクっ。モグモグ。

リコちゃんはとても寒がりです
ですがいつもと様子が違います

それもそのはず
なんとホウレンソウのBカロテンがリコちゃんの寒がりをやっつけてくれたのです

その日はとても寒い夜です
「おかしいな。夜なのに暖かいや。」



おわり

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