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二項対立「カレー味のうんことうんこ味のカレー」

「カレー味のうんことうんこ味のカレーどっちを食べたい」

という質問をされたことがあります。世界一無意味だと思われること質問にちょっと考察をしてみたいと思います。

本当に「ニ」項対立なのか

この質問は一見「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」の二つを対比しているように見えて、四つのものを比べています。

横軸は味、縦軸は存在定義としたときに、この質問は第二象限と第四象限だけを比べています。しかし実際は「ただのカレー」と「ただのうんこ」も比較対象に入っているはずです。

なぜこの二つを除くかとかと言うと、ただのカレーを選択肢に入れた場合みんなそれを選ぶし、ただのうんこを入れた場合みんなそれを選ばないからです。当たり前ですわ。

何を言っているんだと思うかもしれませんが、このような本来四項の対立である質問を二項対立であるように質問することはよくあるんです。

性格と顔どっちを取るか問題

こんな質問をされたことはありませんか。
「性格の悪いけど可愛い子と性格はいいけどブスな子どっちと付き合う」
これもまさしく四項対立を二項対立にすり替えた質問です。

本来はこんな図ですよね。
横軸を顔、縦軸を性格としたときの第二象限と第四象限だけを比べています。
なぜなら優しいイケメンなんているはずないと思っているし、クズなブスなんて絶対に付き合わないと思っている。
本来比較対象に入るものを自ら除外してしまう、これが二項対立の一つ目の罠です。

そして二つ目の罠が「そもそも無限に項が無限にあるかもしれない」ということです。
下の図をご覧ください。

先程の顔と性格の問題を第一象限から第四象限までまとめたものです。なんか極端ですよね。

それはほとんどの人がこの間にいるからですよね。どちらでもカンストしてる人は滅多にいない。
だから私はこの質問をされたとき「バランスが一番大事だろ」と思ってしまいます。

さて、二項対立を考えることはよくありますが最も大事なのはそもそも二項の対立なのかを考えることだと思います。
最善は”or”ではなく”and”であることを覚えておいてください。

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