見出し画像

福島原発事故の巨大な嘘❷『土地は300年以上、元には戻らない。』

◆福島第一原発事故、爆発から5か月後、米国の原発専門家ガンダーセン氏、インタビュー。 2011年8月17日

原子力発電に携わってほぼ40年になります。
全米70カ所の原発で運営・管理した経験を元にお話しします。

即死に至らしめるチェレンコフ光

まず日本の方に大変重要なことをお伝えしなければならない。

それは福島第1原発の4基全てから、まだに放射性物質が放出されている という事実です。
3月中旬の水素爆発で飛散が終わったと考えていたら間違いです
確かに9割はあの時の爆発で放出されたかも しれない。
しかし、それで終わりではない。

◆ 土壌は300年、元には戻らない。

ですから環境汚染は計り知れないのです。
放出を防ぐには、建屋を覆い被せるテントなどを使わない限り無理です。(石棺)
物理的に阻止出来る迄、 今後も数カ月間は放射性物質が飛散すると考えてください。

◆もう一点、大事なことは汚染水が、建屋の最下層から地中に流れ出ていると考えられる事です。

誰一人眼で確認は出来ませんが、これは確かな事だと思います。
炉心は溶融して格納容器の底から建屋の下にまで落ちていると考えられる。( #メルトアウト

日本政府は炉心を取り出すまでに今後10年は掛かると言っていますが、 炉心を取り出す技術などありません
スリーマイル島事故の時は、燃料は溶けて原子炉の底に落ちましたが、福島の場合は一番底までメルトアウトしたのです。

これは建屋の下の土壌と地下水が汚染されたということです。
一度高濃度に汚染された土壌は、今後300年は消えません。
周辺住民の避難指示は 半径20キロでは不十分です。
最低でも40キロというのが私の考えです。

残念ながら日本政府はその数字を信じようとしません。 悲しいことです。

◆ がん患者は100万人単位で増えていく

あまり煽(あお)りたくありませんが、 今後10年でがんを発症する人は100万人単位になるかも知れません。
最初の5年で甲状腺がん甲状腺異常が顕著になります。
50キロ以内の地域で肺癌の発症率が今よりも20% 上昇するでしょう。

この数字はノースカロライナ大学の免疫学者スティーブ・ウィング助教授が 算出した数字です。
そして10年で骨腫瘍白血病肝臓がんも増えてくると思われます。

◆福島の現状というのは、これ位深刻なのです。


日本政府は十分にこのことを肝に銘じ、スピーディーな対応を取ってほしいと切に願います。

😾民衆を自由へと導く猫さん @ne1va9eH9nI2eiM


◆ガンダーセン博士
米国原発のコンサルティング会社「フェアウィンズ・アソシエーツ」チーフエンジニア。
元原発関連会社上級副社長。
原子力工学が専門でスリーマイル島事故の調査でも活躍。

◆ 建屋や金属と同化した、880トンにも及ぶデブリを取り出す技術などありません。将来的にも夢物語です。


残念ですが、あの土地は死んでしまったと言わざるを得ません。
石棺をしたところで、既にデブリ水地下水源に流れ込んでいて、そこから海へ流れ込んでいます。
更に、核分裂生成物がいまだに確認されています。
つまり #即発臨界 による核爆発の可能性があるのです。

福島は、まだあのままなのです。

福島原発事故の巨大な嘘❸へ続く~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?